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「姫様にはやっぱり幸せになってほしい…」“おともず”が見守る、まひろと道長の恋模様【光る君へ】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月7日 9時15分

「姫様にはやっぱり幸せになってほしい…」“おともず”が見守る、まひろと道長の恋模様【光る君へ】

NHK提供

俳優の吉高由里子さんが主演する大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合・午後8時ほか)で、まひろ(吉高さん)の従者・乙丸を演じる矢部太郎さんと藤原道長(柄本佑さん)の従者・百舌彦を演じる本多力さん。まひろと道長の従者として、2人を最も近い場所から見守り、支える存在と言っても過言ではありません。SNSでも「おともず」として人気の“乙丸”矢部さんと“百舌彦”本多さんにお話を伺いました。前後編でお届けします。

矢部「百舌彦は乙丸のことを『ソウルメイトだと思っている』と言ってくれた」

――今年の大河ドラマ放送から約半年が経ちましたが、放送をどんなふうにご覧になっているか、お聞かせください。

本多力さん(以下、本多):単純に面白くて、「次どうなるのかな?」というのが毎回楽しみです。台本で読んでいたのがこういうふうな世界になるんだというのは見ていて面白いですね。

矢部太郎さん(以下、矢部):自分が映っているシーン以外は初めて見るので、「こういう感じなんだ」と、あっという間ですね。「もう終わっちゃった」みたいな……。

――SNSで乙丸と百舌彦の従者同士のコンビネーションも話題になっています。乙丸×百舌彦と「お供's」をかけた「おともず」というワードも生まれています。

矢部:すごく浸透していますね。皆さんおっしゃいますね。

本多:勘違いしちゃいますね(笑)。

――お互いはお互いのことをどう思っているのでしょうか?

本多:そうですね……。「僕が」じゃないですよ、百舌彦は、乙丸のことちょっと下に見てる(笑)。

矢部:それは台本に書いてあるんです。実際に身分も違いますもんね。

本多:それは事実としてありますね。

矢部:で、その感じを本多さんも僕に対して出す時があるんで……。

本多:いやいや、それはごめんなさい。

矢部:「私はちょっと高貴ですから」みたいな(笑)。

本多:それは矢部さんが下に入ってくるから……。

矢部:なんかたまに出る時があって気になっちゃう時はあるんですけども。

本多:(矢部さんは)なんかちょっといたずらしたくなる感じの先輩なんですけども、そういう懐の広い先輩って感じがします。はい。

矢部:百舌彦さんのほうが「偉い」けれど、同じ従者というところで繋がっている感じはありますよね。

本多:その一点「だけ」ね……。

矢部:もうその一点、かなり太い点ですよ。でも百舌彦さん、乙丸のことを「ソウルメイトだと思っている」って言ってくれましたから(笑)。

本多:そういえば、乙丸がさわさん(まひろの友人)の従者の方と仲良くなりそうなときがあって、めっちゃヤキモチ焼いていました(笑)。

本多力「“乙丸”で検索しています」

――SNSは検索したりしますか?

矢部:(視聴者が登場人物を描いた)「光る君絵」は結構見ています。

本多:見ますね。僕は「乙丸」で検索したこともありました(笑)。なんか気になって。

矢部:えっ、例えば「乙丸、いい」みたいなのがあったら「キーッ」ってなるんですか?

本多:そうですね。でも「いいね」ボタンしかないじゃないですか……。

――検索するのは「乙丸」だけ?

本多:そうですね。乙丸だけですね(笑)。なんでこんなに意識しているのか、わからない。

百舌彦「恋バナをされた友達のような…」

――まひろと道長の恋模様をどんなふうに見てますか?

矢部:やっぱり姫様には幸せになってほしいというのがありますから、ちょっと複雑な気持ちもありますよね。

――道長からまひろへの伝言を頼まれたときに「若君、もういい加減にしてくださいませ」と言ったシーンもありましたね。

矢部:かなり出過ぎた発言ですよね……。

本多:本当ですよ、切り捨てられてもおかしくない。でもあのセリフは乙丸の一途さが出ていますよね。

矢部:そんなふうに百舌彦さんも(乙丸の一途さを)分かっているから、切り捨てなかったのでしょうね。

本多:(百舌彦の気持ちとしては)道長さまはすごく素敵な男性ですし、まひろさんは道長さまと結ばれたら多分幸せにはなるんだろうなとは思うけれど、道長さまには道長さまの家庭や使命があるから「ややこしくなってもな……」みたいな気持ちでしょうかね。

恋バナをされた友達のような、「秘密を知っているけれど、なんも言えへんな」という感じでしょうかね。難しい恋をされているなって。

(道長とまひろは)ずっと惹かれ合うんでしょうね。かといって結ばれてしまうとそれはそれでまた変わってくるのですかね。あの感じがいいんですかね。

矢部:そうですね。。

本多:でも、2人が会うときには百舌彦も乙丸も近くにいると思うんですよね。夜やから絶対に待っていて、乙丸と百舌彦は2人で何か話しているのでしょうが、その後に(道長とまひろをそれぞれ)連れて帰る。その道中ではあまり喋らないと思うんですよね。

矢部:そうですよね、何があったとかは絶対聞かないし、話さない……。

本多:その時間が、切なさもあるけれど、特別な時間なんじゃないかなとは思います。

乙丸「パートナーはいるけども百舌彦さんのことも思ってます」

――今後、乙丸にはパートナーができる展開だそうですね。

矢部:そうなんです、パートナーがね……。

本多:知ってますよ。

矢部:すみませんね、「ソウルメイト」とか言ってたけど……。

本多:いや、それは別なので(笑)。

矢部:ごめんなさいね、パートナーはいるけども百舌彦さんのことも思ってますんで……。

本多:すごい、今、初めて殺意を覚えました(笑)。

矢部:でも僕もビックリしました。確か前の回で「一生独身でいます」って言っていた気もしたんですけれど……。人間って面白いなと思いました。乙丸も人間ぽいなと。

でもね、きっと乙丸は姫様のためにウニを求めに行ったときにパートナーに出会ったんですよね。姫様にいいウニを届けるために仲良くお話ししていたんでしょうね。

前編を読む)

『光る君へ』

『光る君へ』は、平安時代中期の貴族社会を舞台に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公。のちの紫式部であるまひろが、藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で「光源氏=光る君」のストーリーを紡いでゆく姿を描く。脚本を手掛けるのは、『セカンドバージン』や『知らなくていいコト』『恋する母たち』などで知られる大石静さんで、今回が2度目の大河ドラマ執筆となる。 THE GOLD 60編集部

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