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「今日行くところがない、誰か泊めて」安宿からの切実なSOS…長期の海外生活には〈住むところの確保〉と〈英語力〉が欠かせない納得の理由

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月26日 8時15分

「今日行くところがない、誰か泊めて」安宿からの切実なSOS…長期の海外生活には〈住むところの確保〉と〈英語力〉が欠かせない納得の理由

(※写真はイメージです/PIXTA)

「稼げない日本」を捨てて海外に行く若者が増えているといいます。「アルバイトでも日本よりずっと稼げるらしい」そんな希望だけを持ち、住む家も決めず、英語力も身に付けずに海外に旅立つと、思わぬトラブルに巻き込まれることもあるようです。なかには、日本人=英語力がないことから、家を探す際に詐欺のターゲットになることもあるとか。本記事では『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(上阪徹著:東洋経済新報社)より一部抜粋・再編集し、海外で気をつけたいトラブルと「英語力」が必要な理由を解説します。

「住むところは現地で探せばいい」が危険な理由

海外に出て、最も避けたいのはトラブル。そのリスクをヘッジしてくれるのは、やはり英語力だ。オーストラリアでトラブルに巻き込まれることが多いのは、まずは住むところをめぐって、だという。

ワーホリなどで次々に外国から人が出入りするオーストラリア。聞けば都市部では週単位で家賃が設定されていたりする。これは、短期間で出入りする人が多い、ということだ。出入りが多い分、需給はめまぐるしく変わる。そして人が増えれば増えるほど、空きの物件は少なくなる。

現地に行けば、住むところくらい見つかるだろう、などという甘い考えを持っていると、大変なことになることもあるらしい。とりあえず1週間だけ滞在できるところを押さえておいて、現地で探せばいい、などというのも危険。1週間以内に次が見つからなければ、次の予約が入っているから、と追い出されてしまうからだ。

留学やワーホリを支援するワールドアベニューの松久保健太さんは、こんな話をしてくれた。

「バックパッカーなどが泊まる安宿にいるが、もう延長できない。住む家がなくて、今日どうすればいいかわからない。誰か泊めてもらえないだろうか。そんな投稿が、SNSにアップされることもあるんです」

現地の事情も知らずに、なんとかなるだろうと無計画に行動すると、こういうことが起きかねない。ワールドアベニューは、ワーホリのサポートを有料(3万円)で行っているが、そこには最初に滞在できる場所の紹介も含まれている。

「ホームステイとシェアハウスのどちらかを選択してもらって、4週間はいられるようにしています。滞在場所を確保していることは、大きな安心につながります」

家賃はそれこそピンキリ。長期で滞在するとなれば、自分の懐具合に合わせて家を見つける必要がある。最初に確保された4週間の間に、次に住む場所を探してくればいい、ということだ。

英語が苦手な日本人を狙う詐欺もある

ただ、このときに必要になるのが英語力だ。内見でも契約でも交渉でも、英語力が活きてくる。逆に英語ができなければ、よくわからないままに契約させられることも起こり得る。実は、英語が苦手な日本人を対象に、詐欺も発生しているという。

次の家を早く決めたい、という気持ちを見透かされて、「他にも希望者がいる。先に申込金を振り込んでくれれば、あなたに貸す」と言われたと思い込み、振り込んだがもう別の人に決まっていて、お金は戻ってこない。文句を言っても、英語でまくしたてられて、何を言っているのかわからず、逃げられてしまう。

もっとひどいのは、架空の物件を契約させられてしまうこともあるという。なんだかんだと内見に応じず、部屋を見せない。時間ばかりが過ぎ、「早めにお金を入れてくれないと、他の人が来ているよ」と言われて応じてしまうと、実は物件の所有者ではなかった。中には、偽造された身分証明書を見せられることもあるらしい。

詐欺まがいのトラブルには、いろいろなパターンがあるが、日本語のサイトで情報発信が行われたものが多いという。日本人は英語ができない可能性が高い、と見抜かれているのだ。

きれいな物件なのに相場に比べて大幅に安い。そんな写真に釣られて電話をするとカモにされる、というケースもあるらしい。情報自体、日本語が怪しいものもあるのだそうだ。

いずれにしても、家探しは誰でも苦労する可能性がある。ちょうど出る人がいたタイミングと重なり、なんともすんなり見つけられたり、日本人のオーナーの家に入れたりする人もいるが、今回も「家探しには苦労した」と語っていた人も何人かいた。

ここで、英語力が大きく活きてくる。トラブルや詐欺を避けるためにも、英語は重要になるのだ。

上阪 徹

ブックライター  

※本記事は『安いニッポンからワーホリ!最低自給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(東洋経済新報社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

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