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ああ…叱り方がわからない。後輩や部下を注意するときに覚えておきたい〈たった一つ〉のコツ

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月24日 11時15分

ああ…叱り方がわからない。後輩や部下を注意するときに覚えておきたい〈たった一つ〉のコツ

(※写真はイメージです/PIXTA)

職場の人間関係を良好に保つことを考えると、部下や後輩の「叱り方」ほど難しいものはありません。どう叱ればよいか思い悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そこで本稿では、渋谷109のカリスマ店員から有名週刊誌の記者に転身した山田千穂氏による著書『ずるい聞き方 距離を一気に縮める109のコツ』(朝日新聞出版)より一部抜粋し、部下や後輩を「叱る」ときに心がけるべきポイントについて解説します。

心に余白を持つ

1失敗1改善

失敗は誰でもするもの。他人の失敗を責める人は胸に手をあてて、自分の過去の失敗を思い出したら人を責められないはずです。

私も、初めての仕事は必ず1回は失敗しました。その失敗だらけの人生で学んだことは、失敗したら早く上司にホウレンソウ(報告・連絡・相談)すること。そして、どうすればリカバリーできるか、どうすれば失敗しなかったか考え、次に生かすこと。

失敗を隠したり、放置するなんてもったいない。失敗から学習すれば、同じ失敗を繰り返すのを防げるのですから。自分の失敗にこんなふうに向き合うことができれば、人の失敗も同様に受け止め、「どうすれば失敗しないか」と一緒に考えられます。

経験上、一度の失敗で一気に全てを改めることはなかなかできません。この理解は、実はとても大事です。なぜなら、そうしてうまくいかないことが重なり「あれもダメ、これもダメ」となると「自分は出来損ないだ」と自分全部を否定しにかかって、やる気を失くしていくからです。

部下や後輩を注意したり叱咤激励するときも、この考え方は生きてきます。

たとえば、電話の対応がなっていなかったときに「声のトーンも、スピードも、内容も、話し方全部がダメ!」と言われたらどうでしょうか? 落ち込みますよね。

ですから、注意する側になったら、あらためてほしい要素がたくさんあったとしても、「まずは声のトーンを改めてみようか」と1つにしぼって伝えるのです。

叱られた側も受け取りやすい上に、やる気も保つことができます。

実際に、声のトーンについて注意を受けたことがある私は、電話対応時に声のトーンを抑えることをまず徹底しました。すると、不思議なことに、スピードが緩やかになり、内容も少し良くなったように聞こえるのです。先輩の真似を取り入れたこともあったとは思いますが、1つを改めると、他も良くなることもあるのだと感じました。

その後「電話対応、うまくなったな!」と先輩に声をかけてもらいました。

というわけで、私は、〝1失敗1改善〞で失敗と向き合うようにしています。失敗の一番の原因を考え、そこだけは次回絶対に改めるようにするのです。

人間はロボットではありませんから、個人個人に応じた取り組み方やスタイルを確立していく必要があります。記者の仕事も正解がないので、走りながら自分に合ったやり方を探しています。そのため、後輩に対しても失敗を責めることはしません。一緒に解決策を考えれば、それもまた自分の学びになるからです。

「叱るとき」と「褒めるとき」で主語を変える効果

叱るときはIメッセージ、褒めるときはYOUメッセージ

人間関係を良好に維持する上で、叱り方ほど難しいものはありません。感情的に相手を傷つけることなく、伝えるべきことを伝えなければいけないとき、あなたはどうしているでしょうか?

書籍やメディアでもよく紹介されているのでご存じの方もいるかもしれませんが、「叱るときはIメッセージ、褒めるときはYOUメッセージ」が基本です。

そのことを痛感したのは、私が新人記者に仕事を教えていた頃です。

その人は張り込み現場によく遅刻してきました。スクープをよくとってくるほど優秀だったのですが、時間にはルーズだったのです。

そこで、私(I)を主語にして「あなたがよく遅れてくることが私は本当に悲しい。カメラマンもそこだけ見て『あいつはダメ』とレッテルを貼っているのが私は悔しい」と伝えました。すると、少しずつ遅刻が減っていったのです。

逆に褒めるときは、あなた(YOU)を主語にして「○○さんが粘り強く取材したおかげでスクープとして形にできた」のように褒めるとモチベーションが上がります。この2つの使い分けは、夫婦や親子でも効果的なので習慣にしています。

山田千穂 記者 編集協力:樺山美夏

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