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株式投資初心者、プロと勝負しても勝ち目ナシだが…「ひっそり効率的に儲ける」おススメの方法【経済評論家が解説】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月7日 9時15分

株式投資初心者、プロと勝負しても勝ち目ナシだが…「ひっそり効率的に儲ける」おススメの方法【経済評論家が解説】

(※写真はイメージです/PIXTA)

株式投資デビューをする人が増えていますが、株の売買でいきなり初心者が儲けられるほど、勝負の世界は甘くありません。しかし、あまり知られていませんが、経験値が低い人でも利益を狙いやすい、いい方法があるのです。投資経験豊富な経済評論家の塚崎公義氏が解説します。

株式投資、プロと真っ向勝負したところで…

株式市場では、プロとアマが真剣勝負を繰り広げているわけですが、経験も情報量も資金力も圧倒的にプロが優っているので、アマが簡単に勝てるわけではありません。

投資初心者のなかには「株価が上がり続けているから、急いで買わないと!」などと考えて高値掴みをする人が少なくありませんが、そもそも初心者が自分で判断して勝てると考えること自体が危険です。

いまの株価は、プロの半分が上がると思って買い注文を出し、プロの半分が下がると思って売り注文を出している結果として成立しているわけですから、株価が上がるか下がるか、初心者に予想できるはずがないのです。

幸い、株式投資の期待値はプラス(確率的には儲かる)ですから、老後資金を株式投信の積立投資で運用すれば利益が得られる可能性が高いですし、小遣いでバクチを楽しもうと思う人には「カジノよりは勝率は高い」といえますが…。

投資しないプロも多い「あの領域」

もっとも「小型株市場」であれば参加するプロが少なく、アマ同士の勝負となり、大型株市場よりはるかに戦いやすい可能性はあります。

プロは、投資に際してさまざまな調査を行います。調査のコストは、将来の株の売却益で回収しようと考えているわけです。大型株を大量に購入して多額の売却益を得て、コストを回収することを目指しているわけですね。

ところが小型株の場合、売買している投資家が少ないため、プロが大量の買い注文を出すと、それによって値段が跳ね上がってしまう可能性が高いですし、売り注文を出すと大幅に値下がりしてしまう可能性が高いので、プロが儲けるのは容易ではありません。

小型株を少量買うことは可能ですが、そうなると将来期待できる売却益が小さく、調査等のコストが回収できない可能性が高いので「小型株は調査しないし、売買もしない」というプロが多いのです。

それはつまり、小型株のなかには割安で放置されている銘柄が存在しそうだ、ということを意味しています。「プロが調査すれば買いたくなるような安い値段で取引されているが、プロが調査しないのでだれも買わない」というわけです。アマの多くは、その銘柄にの名前も知らないでしょうから。

アマにとって、そんな銘柄は狙い目でしょう。小型株を丹念に調べて成長しそうな株を買っておけば、予想どおり成長して利益が増え、配当が増えるかもしれませんし、会社が成長するにつれてその銘柄を知る投資家が増え、「割安だから買おう」という人が増えれば、株価が上昇するかもしれません。

「地元銘柄」なら、情報面は比較優位に

小型株は多数あるので、全部の銘柄について割安に放置されているか否かを判断することはできません。そこで狙い目なのが、地元の企業で上場している銘柄です。

地元企業については、プロはもちろん、他地域のアマ投資家も注目していないでしょう。一方で、自分は豊富な情報を持っています。自分の身近な所の企業の株価が割安に放置されているなら、ぜひ買いたいですよね。たとえば、地元のレストランチェーンが常に混んでいて、新しい店舗が次々建っているというのであれば狙い目です。

企業が成長して配当が増える可能性もあり、企業が有名になって多くの投資家が注目するようになれば、割安に放置されている株価が適正な水準まで上がるでしょう。たとえば東京に店を出すようなことがあれば、東京の投資家が「この店はおいしい。株価が割安に放置されているから買おう」と考えて買うようになるかもしれません。

株主優待券で年に数回レストランの食事を楽しめるなら、それも地元住民の特権ですから心ゆくまで楽しみましょう。もっとも、株主優待券を目的に株を買うのはリスクもあるので要注意です。突然「株主優待制度を廃止します」といわれる可能性があるからです。

「売りたいときに売れないリスク」には要注意

大型株であれば、価格が暴落したときには「安く買えるなら買いたい」という買い注文が出てくるので、(損失を被る可能性は当然ありますが)売りたいときに売ることができます。

しかし、小型株の場合は「安くても売りたいのに買い手がみつからない」ということにもなりかねないのです。もともと取引数量が少ない銘柄は、暴落すると買い手が一斉に引っ込んでしまう可能性があるからです。

そんなとき、どうしても売りたいからと「成り行き」の売り注文を出す人がいますが、それは危険です。極端に安い値段で買い注文を出している人がいた場合、その値段で売らなければならなくなるからです。小型株の注文は、売りも買いも「成り行き」は避け、「指し値」を使うように心がけましょう。

本稿は以上ですが、投資判断等は自己責任でお願いします。なお、本稿はわかりやすさを重視しているため、細部が厳密でない場合があります。

筆者への取材、講演、原稿等のご相談は「ゴールドオンライン事務局」までお願いします。「THE GOLD ONLINE」トップページの下にある「お問い合わせ」からご連絡ください。

塚崎 公義 経済評論家

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