「金と自由、あなたならどちらを選ぶ?」…年金 月11万円、妻を亡くした一人暮らしシニアが「迷わず出した答え」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月1日 7時15分
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金と自由、あなたならどちらを選びますか?…シンプルながら「究極の選択」ともいえる質問です。フリーのコンサルタントとして働きつつ年金月11万円を受け取り、登録者数7万人超のYouTuberとしても活躍する〈ぺこりーの氏〉は、「自由を選択したい」と語っています。その理由を、ぺこりーの氏の著書『妻より長生きしてしまいまして。』(大和書房)より一部を抜粋してご紹介します。
年金 月11万、自由であることが一番の幸せ
先日珍しく、Amazonをかたるスパムでもなければ婚活サイトのメルマガでもない、明らかにお仕事絡みとわかるメールが届いた。
メールを開いてみると、たしかにお仕事のオファーだった。「私でもまだ需要があるのか……」日本の労働者不足もいよいよ深刻だな。ただ、今は動画の撮影と編集で手一杯だから、丁重にお断りの返信を差し上げた。
まあお仕事をいただけるのはたいへんありがたいことだし、確実な収入だからもったいない気もする。まるで池田エライザさんに耳元で「今夜どう?」と誘われているのに、「お前には興味ねえんだよ!」と背を向ける世紀のバカ男のようだ。
しかしね〜。ここでズルズルと仕事を受けてしまっては、間違いなく動画制作が疎かになるのはわかっている。私はそんなに器用でもないし、若い頃のように多くの時間も持ち合わせていない。それでは、せっかくYouTubeを楽しみにしてくれているファンのみなさんにも申し訳がない。目の前の小金に釣られて、また不自由な生活に戻るのは真っ平だ。
金と自由。あなたならどちらを選ぶ?
もちろん今の状況にもよるだろう。私はこの歳になったからだが、迷わず自由を選ぶ。それでこそ「人生うぇ〜い!」だ。
ところが! お仕事のオファーをしてきた担当君は、私がメールで断っているにもかかわらず、今度は電話をかけてきたじゃないか!
たしかにメールを見れば、お相手のクライアントはかなりの大手企業。どうしても、アドバイザリーとして私が必要らしい。電話の向こうで熱く語る担当君の話を聞きながら私は……、そんなに? 俺いいすか? と思った。まるで日本に私しか人材がいないかのような言い方だ。
んなわけないじゃないの〜。と、また丁重にお断りしたのだが、担当君は本当に残念そうだった。
もしや、本当に日本中に私しか人材がいないのかも……。電話を切って冷静に考えた。私の経験が、この歳になっても必要とされる。そうか。誰でも同じことを一生続ければ、それ相応のプロフェッショナルにきっとなるんだなと思った。
どの道を歩いたとしても
そう考えると、なんだか私がサラリーマン人生を続けてきたのは間違いだったような気がしてきた。何十年もサラリーマンをやってきた私は、プロのサラリーマンにはなれた。だから、今でもその経験を買いに仕事のオファーがくる。いいじゃないか。何がダメなんだ?
いや。私がもし別のことを一生かけてやり続けていたなら、私はその別の何かでプロフェッショナルになれていたかもということだ。別の何か? それが何かはわからないが、たとえば……、ロックスター(ププ)。たとえば小説家。たとえば画家。たとえば写真家。サラリーマン以外のプロになってみたかったな〜。
どんな好きなことでも、仕事となるとそんなに甘くはないのはわかっている。フリーの仕事も、想像よりは自由はないかもだ。
別の道を歩いた66歳の私はどうなんだろう。今より自由なんだろうか? 今の自由は、サラリーマンを続けてきたから得られたもの?
そうだな。どの道を歩いたところで、結局たどり着くところはそこだな。今を自由に生きられるかどうか。人目につくような派手な仕事では、もしかすると自由などないかもしれない。きれいな花壇に並んで咲く花よりも、道端の雑草のほうが自由に生きているように見えるもんな。
ぺこりーの コンサルタント・YouTuber
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