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“普通で常識的”を脱却して自分らしく自由に!〈現役シニア男性〉が「老後こそ好きなファッションで生きる」と宣言するワケ

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月15日 11時0分

“普通で常識的”を脱却して自分らしく自由に!〈現役シニア男性〉が「老後こそ好きなファッションで生きる」と宣言するワケ

「老人には時間がない、だからこそ残りの人生は好きな服を着て自由に生きたい」…年を取るほど、この言葉に共感する人は多くなるのではないでしょうか。着たい服を着て自由でいることが心を広く開放させ、生活を豊かに前向きにさせてくれる。そんな考え方もできるでしょう。本記事では、「ようやく妻が死んでくれた」の動画が857万回再生を超える〈ぺこりーの〉氏の著書『妻より長生きしてしまいまして。』(大和書房)より一部を抜粋・再編集して、シニア男性に参考にしてほしいというファッションに対する考え方をご紹介します。

「サラリーマンだからスーツを着る」が、この世でもっとも嫌い

この言葉を知っている人は、私と同年代で関西フォークにハマった人だろう。元ジャックスの早川義夫のアルバムのタイトルが、この言葉だった。

「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」

当時、私は高校生だっただろうか。今はすっかり親父となった私だが、実は中学の頃からファッションが大好きだった。男性ファッション誌の『MENʼSCLUB』(ハースト婦人画報社)の「街のアイビーリーガース」というコーナーで、私が歩いている姿が掲載されたこともある。

当時は、アイビーやトラッドファッションの全盛時代。それで私もアイビー小僧だったのだ。もちろん服なんて買ってもらえないので、アルバイトの給料はほとんどレコード代と服代に消えていた。

そんなファッション大好き高校生が、この早川義夫のジャケットタイトルを見た時に、いったい何を言いたいのかさっぱりわからなかった。いや、実は今でも何を言いたいのかはよくわからないのだが、それでもこの言葉の強烈なインパクトには衝撃を受けた。だってかっこよくなりたいからおしゃれをしているわけで、それがかっこ悪いと言われれば自分は何をやってるんだとなってしまう。

この言葉が主観的な言葉なのか、あるいは客観的な言葉なのかでも、ずいぶん意味は変わってくる。私が勝手に解釈しているこの言葉の意味は、かっこよく見せたいという下心が透けて見えてしまうファッションはかっこ悪いなということ。

要するにかっこよさとは、主観的な勘違いではなく、客観的に周りからかっこいいと思ってもらえるようなファッションが、おそらくかっこいいということなのだろうという結論だ。

親父のファッション哲学は、10代の時に知ったこの言葉に集約される。この言葉を知ってから、私はあまりかっこよくありたいと思わなくなった。

ではどうするか。「私らしく自由でいよう!」若い頃から親父になってしまった今に至るまで、そのスタイルは変わらない。好きな服を年代やTPOなど無視して着る。着たい服を着て自由でいることが、一番心が開放される気持ちになる。

ところが、サラリーマン人生において、この親父のファッション哲学は風当たりが強かった。むしろ、ずっと向かい風の中を歩いてきたと言っていい。

日本人の社会には、普通で常識的であることがよしとされる空気が流れている。その代表的な場所が、会社組織という場だ。「役員会に、海に行くようなかっこうで来るのはやめてください」と、何度総務部長から注意されたかわからない。しかし、私は意思を貫いた。

サラリーマンだからスーツを着るというのが、この世でもっとも嫌いなことだ。普段、Tシャツとジャージで過ごしている私からすれば、スーツは正装である。会社に正装で行くというのは、おかしくないか? 正装とは、結婚式とか何か「式」と名がつくような行事の時にするものだ。会社の仕事は毎日が行事なのか? 

私が屁理屈をこねると総務部長は、「やれやれ」と困った子どもを見るような顔で私を見る。今ではどの会社もかなり自由になったと思うが、昔は世のサラリーマンはみな、制服のようにスーツを着て仕事をしていたものだ。だから、親父はファッションセンスがないと言われることになる。

時間がない老後こそ好きなファッションで生きる

老後を好きな服で過ごす。老人には時間がない。残りの人生は、好きな服を着て自由に生きたいのだ。

中学時代から今まで相変わらずファッションが大好きだが、それでも多少は大人のファッションを心がけようとは思っている。私が服を選ぶ時に気をつけるのは、小物との色合わせ。上から下まで、あるいはトップスとアウターまでを同系色でまとめることは絶対にしない。できれば反対色で、コントラストの強いコーディネートをしたがる傾向にある。

2、3年ほど前までやっていたZOZOのコーディネートアプリ「WEAR」にもコーディネートを上げていた。なんでもやりたいお年頃? 60歳を過ぎて「WEAR」をやっている人はほとんどいない。我ながらほんと好きなんだと思う。自分で自分が面白い。

先ほど小物との色合わせと書いたが、服の色に合わせて小物の色を探すのは割と大変なことだ。たとえば、シャツの色に合わせてメガネを選ぶとする。メガネの色は限られているから、それを探すのは限界がある。しかし、メガネの色に服を合わせるのは簡単である。服の色は無限にあるから。そうやって小物や帽子、靴の色などに合わせていくと、簡単にまとまりのある上級コーデができあがるというわけだ。

たとえばこんな感じ……。

帽子とトップスの色を合わせるのは、誰でもやること。しかし、帽子とメガネの色合わせをやっている人はあまりいない。同じブルーでも、なかなか同色というのは見つからないものだ。

さらにそれがジュエリーとなると、相当なファッショニスタじゃないとそこまでやる人はいないだろう。ドン小西でも無理!

ブレスの色もそうだ。小物の色だけがそろっていたりすると、それを見つけた人はすごいおしゃれと思ってくれる。黒の服はあまり持っていないが、カラフルな色を着ていても黒の小物はしまるので、使い勝手がいい小物になる。

グリーンも同じ色を探し出すのは難しい。このTシャツは、コンバースのスニーカーの色に合わせて先週買ったもの。靴も服の色に合わせるのは難しいが、靴の色に合わせて服を探すのは簡単!

ホワイトコーデ。これに合わせるパンツは黒かジーンズだな。時計の色に合わせて買った、TKO木下がプロデュースしている「BUCCA」というブランドのTシャツ。木下がパワハラの問題で消えてしまったので、今や幻のブランドになりつつある。金赤のスウェットに合わせるのは、中古のタイヤのチューブで縫製された「SEAL」のバッグ。朱色も数が多いから、なかなか合わないものだ。

世の親父のみなさま。多少ファッションの参考になっただろうか。歳をとると、明るい色の服がいいとよく言われる。私もそう思う。モノトーンは色のアクセントとして使う程度にして、できればカラフルな服でコーディネートを楽しんでいただければ、気持ちも明るくなるはずだ。

今さらかっこよくなる必要はない。好きな服を着て自由に生きることこそが大切だ。私は毎朝、パソコンに電源を入れると同時にお気に入りのバングルをつけて、メガネを変え、部屋でビーチサンダルを履いている。

ファッションは、自分がどこにいようが自由に遊べるのがいい。

ぺこりーの コンサルタント・YouTuber

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