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「仕事が雑用ばかり」「給与無し」の企業には要注意!将来に確実につながる〈長期インターン〉の選び方【経験者がアドバイス】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月13日 7時15分

「仕事が雑用ばかり」「給与無し」の企業には要注意!将来に確実につながる〈長期インターン〉の選び方【経験者がアドバイス】

(※写真はイメージです/PIXTA)

インターンを選ぶ軸は、インターンを経験することで「何を得たいのか」によって変わってきます。そのためには、インターン経験の先にある「どのような自分になりたいか」を明確にし、企業とマッチしているか確認するようにしましょう。一番避けるべきは、インターンをすること自体が目的になってしまうことです。本記事では、トテジェニファー麻綾氏の著書『学生がキャリアアップするためのインターンシップ活用術』(総合法令出版)より、一部抜粋・再編集して、長期インターンの企業選びのポイントについて解説します。 ※記事内容は書籍発行時(2023年11月)のものです。

インターンをする企業を選ぶときのポイント

企業選びはインターンをする上でkeyとなる。それは雑用のような仕事ばかりを学生にお願いする企業もあるからだ。私の中では、インターンにとって雑用ないしはそれに類似する内容は、デスク周りの掃除やコピー取り、書類整理など当該の職種ではなくてもいいようなタスクしか任されず、さらにいえば無給である場合がそれにあたる。

もちろん、企業としても右も左も分からない学生に入社してすぐに重めのタスクを振ることは避けるだろうが、いつになっても雑用じみた仕事しか与えられない場合は、インターンというよりアルバイトに来ている感覚に近いものになってしまう

もっと重大なのは、無給でインターン生を募集している企業だ。インターンの給与形態は時給制がメインの企業や、インセンティブがメインの企業など業界・業種によって傾向が変化し、当然、各企業によって異なる。肌感覚としては時給制の企業が多いように感じるが、いずれにしても定期的に実務的なタスクをこなしているにもかかわらず、後にも先にも一切学生に給与を支払う気がない企業は避けるべきだ

ただ、短期インターンの場合には、短期間で実務を経験し、成果を上げることが環境的にも難しいため無給である場合がほとんどなので、これは例外であるという点も念頭に置いておきたい。

実務であることや有給であることは、自身のモチベーションを左右することは言わずもがな、企業側がインターン生に期待をしている、学生を大切にしたいという意思の表れでもある。意味のない仕事はないと言われてしまえばそれまでだが、インターン生に任せる意味がある仕事なのか否かをジャッジできない企業、学生を安価な労働力としか考えていない企業に貴重なインターン生活を割いてしまうのはもったいない。

入社希望先ですでに働いているインターン生にアポを取って直接話を聞いてみたり、面接の逆質問で少し突っ込んだ質問をしてみたりするなど、自分なりにどんな会社なのかをクリアにできるファクトを探してみるといいだろう。

インターンをする目的が達成できそうな企業の見つけ方

では、インターンをする目的が達成できそうな企業はどのようにして見つけるのか。ここでは、インターンをする目的がはっきりとしている前提で、自分が意図している企業を探し当てる方法について説明したい。

何のためにインターンをしたいのかが明確になっていたとしても、目的の達成と整合が取れる企業で働けなければ意味がなくなってしまう。求人情報の募集要項の欄には業務内容や福利厚生、選考方法などさまざまな項目が羅列されているが、ずばり、インターンの求人情報の中で特筆して見るべきポイントは「求める人物像」、「よくある質問」の部分にある

企業が求める人物像は、「どんな人と働きたいと考えているのか」の項目に、求めているスキルもモチベーションもダイレクトに記している場合が多い。よくある質問は、企業側も採用のミスマッチを減らしたいという思いから、会社のことも業務のこともより具体的に解答をしてある場合が多い。

どちらも内容の解釈次第で、インターンをする目的と整合が取れそうな企業か判断する大きな材料になり得る。ただ、そのためには、ながめるような読み方ではなく、記載してある内容はつまり言い換えるとどういうことになるのか、自分のこととして捉えるイメージで理解に努める必要がある

例えば、私がインターンをしたMAVIS(コンサルティング会社)の求める人物像には

「難しいから面白いと感じ、正解の無い問いに独自解を出していきたいという気質をお持ちの方」

という一文がある。ここからは、単調なルーティンワークのようなタスクではないことが想像できるし、思考の量と質が重視され、その思考によるアウトプットに価値が置かれていることがうかがえる。

仮に、インターンをする目的が「コンサルティング会社でロジカルシンキングを鍛えることで、キャリアアップの糧にしたい」というものならば、このような人材を求めている会社に勤めることで目的の達成に近づくのではなかろうか。

直感的な魅力に身を任せるのもひとつの選択肢

ここまでで、「こんな企業は避けたほうが無難」、「こんな企業は積極的に検討するべき」ということを示してきたつもりだが、決して、「なんとなくいいと思った」、「第一印象で合わないと感じた」という気持ちも無視するべきではない

いい、悪いを主張してきたのに最終的には感覚に頼るのか……という考えもうなずけるが、この「直感」には意外と馬鹿にできないものがある。なぜなら、なんとなく適当に決断したものの、想像していたよりもいい結果になったとか、後から振り返ってみたらあの決断は間違いではなかった、というような経験は誰にでもあるからだ。

中でも、一番直感による判断をしやすいのは、志望している企業や選考中の企業の色を感じたときのように思う。というのも、企業によって組織風土や社内の雰囲気、働いている人の特徴などは違う。それはいわば"企業の色”があるからだ。企業の色をダイレクトに感じられる瞬間は、当該の企業において、現在進行形で働いている人と会話する時間にある

たとえ条件がよくとも、自分が静かで落ち着いた人間なのに、体育会系のノリが強く、ワイワイした人が多い会社に通い続けるのはきついものがある。それだけに、社内にいる人から企業の色を見抜くという眼力を光らせるべきだ。

大小はあれど、学生もまたこれまでの人生で、さまざまな人と出会い、さまざまなコミュニティに参加してきたはずだ。そこでは自分にとって合う人、合わない人、合うグループ、合わないグループがあったことだろう。そしてそれは誰一人として同じものはないし、企業側がどんなにミスマッチを避けたいと願って学生の性格を見ようとしても、自分以上にこの感覚が分かる人間はいないはずだ。

だからこそ、根拠がなくとも"合いそう””合わなさそう”という感情を持つことを大切にしてほしい。特に、満たすべき企業選びのポイントがクリアできていて、複数社合格したがどこにいこうかと悩んでいる場合には、第六感に従ってみるのもありだろう。

トテ ジェニファー麻綾

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