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おとなしい人でも成功者になれる?世界的な成功を収めた人たちのひとつの共通点【脳科学者が解説】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月19日 11時0分

おとなしい人でも成功者になれる?世界的な成功を収めた人たちのひとつの共通点【脳科学者が解説】

(※写真はイメージです/PIXTA)

成功者に憧れますよね。脳科学者の西剛志氏は著書『「おとなしい人」の完全成功マニュアル 内向型の強みを活かして人生を切り拓く方法』の中で、「成功者にはある共通点がある」と言っています。一体どういうことでしょうか? それは何か、本書から紹介します。

世界的な成功を収めた人たちの共通点

「成功者」というワードを耳にしたとき、あなたの脳裏にはどんなキャラクターの人物が浮かぶでしょうか。

・カリスマ性があって、多くの人を巻き込む力が高い。

・太陽のように明るい性格を持っている。

・一流ブランドのスーツを着て、高級外車に乗って、派手な生活をしている。

・とてつもない行動力があって、人との交流が大好き。

そんな外向性を持った人物を連想する人が多いかもしれません。しかし、現代のビジネスの世界で活躍している経営者や、一流クリエイターたちをよく観察してみると、内向性と外向性、どちらの特性も持ち合わせた「両向型」タイプの人が多いことに気づきます。

「私はこれまでずっと、人々が愚かなことをするのを見てきた。人々は宝くじが好きだ。暗号資産は、ギャンブルだ。本質的な価値はないものだが、だからといってルーレットを回したい人がいるのは止むを得ない。ルーレットを回して一生を過ごしていると、金はなくなってしまう」(ウォーレン・バフェット)

「私は贅沢が大好きです。贅沢とはお金を持っていることや、けばけばしく飾り立てることではなく、下品でないことをいうのです。下品こそ、もっとも醜い言葉です。私はこれと戦う仕事をしています」(ココ・シャネル)

「これまでで一番優れていた上司のことを想像してほしい。その人があなたを大切にし、信じていることがわかっていたからこそ、ベストを尽くしたいと思ったはずだ。社員を大切にする、そして信じていることを示す最善の方法の一つは、忍耐強くいることだ」(ビル・ゲイツ)

「今後10年で変わらないものは何か? 恐れなければならないのはライバル企業ではなく、お客様だ」(ジェフ・ベゾス)

「近くを見るから船酔いするんです。100キロ先を見てれば景色は絶対にぶれない。ビジョンがあれば、少々の嵐にもへこたれません」(孫正義)

「先を考えて『点と点をつなげる』ことはできない。できるのは、振り返ってつなげることだけ。だからこそ、将来何らかの形で『点と点がつながる』ことを信じるしかない。勇気、運命、人生、カルマ、何でもいいので何かを信じること。道から外れてもいつか『点と点がつながる』ことを信じることが、自分の心に従う自信を与えてくれる」(スティーブ・ジョブズ)

シンプルなフレーズながら、物事の本質をついた表現で、グッと心を掴まれます。

成功者は内向型の得意分野も持っている

このような深い言葉は、外向性だけが高いタイプの人からはなかなか出てきません。物事を論理的に考え、本質的な言葉に置き換え、言語化するというのは、内向型の得意な分野です。特に、事業を興し、多くの人を動かす起業家にとっては、言葉の力は必須です。その人らしいパワーのある言葉に、周りの人は引き込まれ、巻き込まれていきます。

イーロン・マスク氏のスピーチやインタビューなどを見る限り、典型的な内向型です。海外の番組のインタビューでは「自分のことを恐れ知らずだと思わない。それどころか、かなりの怖がりだと思う」とさえ語っています。口数が少なく、おとなしい子どもだったイーロンは、幼少期は周りの子どもたちにいじめられ、ずっと一人で本ばかり読んでいたそうです。

一人で空想の世界に入ることも多かったそうで、当時のその経験が、今のサービス開発にもつながっているようです。イーロンにかぎらず、コンピュータービジネス系の方は、おおむね内向性を持っている人が多いように思います。フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ、Google創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、ネットフリックスで億万長者となったリード・ヘイスティングス……。彼らはみんな、類稀なる集中力で何時間も考え続け、もくもくと開発を続けてきました。

一人に強い内向型の気質がなければ、なかなか難しい作業です。内向性は社会的に望ましくないと思われがちですが、知能や天才性にも関係していて、学ぶことが好きな傾向もわかっています。将棋界で前人未到の8冠のタイトルを最年少で獲得した藤井聡太さんは、決して外向的な人ではありません。しかし深い内側への思索を追究することで、その天才性を発揮した有名な方です。

いい意味でも悪い意味でも、深く考えるのが内向型の特徴です。「深く考えること」それ自体には、なんら問題はありません。ただ、脳のメカニズム的に、内向型の人が「神経症傾向」を持ってしまうと、大変なことになります。「深く考える」という特性を、ネガティブ思考へと使ってしまうのです。

一方、「深く考える」特性をうまく利用して、仕事に役立てているのが「両向型」です。強すぎる神経症傾向を克服できれば、社会をよりよくするためにその力を有効に使うことができます。またそんな人は人目を引き、ともすれば、周囲からは明るく外向的な人に見えることがあるでしょう。「あの人はいつも明るくて、カリスマ性があって、仕事もできて、すごいなあ」とあなたが憧れている人は、両向型タイプなのかもしれないのです。  

西剛志

脳科学者

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