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50歳で結婚に「実家が太いからでしょ?」の声も…“竹下総理の孫”だけでは続けてこられなかった28年間の重み

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月25日 6時15分

50歳で結婚に「実家が太いからでしょ?」の声も…“竹下総理の孫”だけでは続けてこられなかった28年間の重み

KADOKAWA提供

マンガ家の影木栄貴(えいき・えいき)さんが50歳にして結婚するまでの道のりを赤裸々に綴った初のエッセイ本『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(KADOKAWA)が5月に発売されました。1987年から1989年に内閣総理大臣を務めた故・竹下登さんの孫、ミュージシャンでタレントのDAIGOさんの姉で、最近は北川景子さんの義姉という肩書き(?)も加わった影木さん。本の反響も続々と届く中、「婚活がうまく行ったのは実家が太いからでしょ」という声もあったと明かす影木さんにお話を伺いました。

“政治家の孫”ではなくて“若くして売れた”からこその金銭感覚

――5月に発売されたということで、反響はいかがでしたか?

影木栄貴さん(影木):お金の話に刺さった人が多くてお金の話も書いてよかったと思いました。

――「一生生きるお金はあるのか」「財布は分けるべき」など、お金のことや金銭感覚など、確かにお金の話が多くとても勉強になりました。

影木:ありがとうございます。もちろん、婚活に欠かせなかった行動力についても「とにかく動かないと変わらないことがわかった。見習いたい」のような感想もいただいて本を書いてよかったなと思いました。

ただ、やっぱり中には「(婚活がうまく行ったのは)実家が太いからでしょ」という感想もあって、どんなに私が大学4年生のときから自分のお金だけで生きていると言っても、「実家が太い」ことにしたい人がいるんだなと改めて思いました。

――それについてはどんなふうに思っていますか?

影木:もうそれは仕方ないことなのかなとは思っていて……。私は大学生の頃から同人誌活動を始めて25歳のときに商業誌デビューしているのですが、私と同じ年から同人誌活動を始めて商業誌に行った人であればおそらく似たような金銭感覚になると思うんです。政治家の孫ゆえの金銭感覚ではなくて、若くして売れたからこその金銭感覚なんですよね。

――「小中学校時代は千葉県内でごく普通の一般的な家庭で育った」と書かれていますね。

影木:そうなんです。祖父が生きていた頃にすごく贅沢をさせてもらったというわけではないんです。ただ、なかなか経験し得ないことを経験してきたのは確かなので、周りから見たら「恵まれている」と見えるのは仕方ないのかなと思っています。どんなに本人が努力してもそれを見ようとしないで、私の生まれや背景を先に見てしまう人は絶対いるんですよね。それはもう仕方がないと思っています。

「竹下総理の孫」だけでは続けてこられなかった28年間

――本を読んでも自分を非常に冷静に観察されているというか、達観している様子が伝わってきたのですが、そのような心境に至るまでに葛藤のようなものはあったのでしょうか?

影木:マンガ家デビューして2年目くらいの頃に「竹下登の孫はマンガ家」と文春砲でやられて、まだまだマンガ家としては未熟なときにバラされちゃって「(マンガ家になれたのは)コネだろう」と言われたこともあったんです。当時はマンガ家として未成熟だったのでそれがとてもショックでした。

「祖父に頼っていたら祖父がいなくなったときに何もなくなる」と思ってマンガの道に邁進してやっとつかんだ自分の居場所だったのに、祖父の力でゲットしたと言われたらショックですよね。「本当に祖父の力でデビューできるんだったらジャンプでデビューするよ!」と思ったりもしたんですけれど(笑)。

でも、結局それも時間が解決してくれました。やっぱりマンガ家として28年間続けてこられたわけだから。この28年という年月は「竹下総理の孫」ということだけで続けられる年月ではないと思っていて。だから何を言われても気にならなくなったというのはありますね。私が積み上げてきた実績は誰がなんと言おうと変わらないから、自信が持てているということですかね。

DAIGOだってそうですよね。DAIGOの場合は最初はめちゃくちゃおじいちゃんを使ってましたけど、16年やってきているのでそれはDAIGOの頑張りと努力だなと思っています。まあ私たちの場合、政治家になっていたら2世3世と言われるけど、マンガ家とミュージシャンなので1世なんですけれどね……。

――確かにそうですね。

影木:それでも2世とか3世と言われがちなんですけれど、やっぱり続く人とそうじゃない人がいるじゃないですか。結局その人の向き不向きもあるし、頑張りもあるし、運もあると思うんです。

――やっぱり運というのはありますか?

影木:正直あると思っていて、なぜ普通のおじいちゃんが総理大臣になったのか? と思うんです。当時、祖父と宮沢(喜一)さん、安倍(晋太郎)さんでニューリーダーと言われていたのですが、あのときに安倍さんが選ばれていたら竹下は選ばれなかった可能性もあるわけで……。だからやっぱり運というのはある気がします。

株や投資を始めたのは40代、コロナショックのときはひたすら仕事

――お金の話に戻りますが、お金についてページを多く割かれていたのは?

影木:一生一人で生きていく可能性が高いと思っていたので、小規模共済に入ったり、株式投資を始めたり、金を買ったり、終身保険に入ったりと老後資金のことを見据えて動いてはいましたね。とはいえ昔は「経費だ」って言って派手に使っていたりしたこともあったのですが、私が寝ている間にお金にお金を増やしてもらおうと株や投資をやり始めたのは、40歳を過ぎて自律神経失調症になって体調を崩してからです。

――お金の勉強もされた?

影木:勉強もしましたが、本の言うことはあまり聞かず、証券会社の人に勧められた商品を買ったり、自分が良いと思うものを買ったりしていたんですけれど、多少失敗もしながら、私の場合は実地でやっていかないと身につかないなと思いました。最初はマイナスがプラスに転じた瞬間にすぐ売ったりしていたのですが、ある程度安定している株だったらずっと寝かしておくのが一番効率が良いんだと気づくまでに結構時間がかかりましたね。

今は米アップルとマイクロソフトの株を持っているのですが、円安だから評価額が上がっているし、アップルとマイクロソフトが潰れたらそれはアメリカが終わっているときだと思って、そういう会社の個別株ならいいのかなと個人的には思っています。確かに下がる時は一気に下がるのですが、戻りも早いことを勉強したんです。コロナショックのときに一回すごく落ちたのですが、当時は株価を見ずにひたすら仕事をしていましたね。

――影木さんのバックグラウンドの話になってしまうのですが、影木さんがお金に詳しいのは政治が身近だったからというのはありますか?

影木:うちの両親なんて「株なんて手を出したらお金が全部なくなる」とかって言う人たちです(笑)。おそらくデイトレーダーや信用取引やっている人とごっちゃにしているんですよね。あくまでも余裕資金で貯金だけしているよりは株に回して運用したほうがいいということを言っているだけなので。だから収入があるうちに始めて何かあっても取り返せるうちに始めたほうがいいのかなと思っています。

THE GOLD60編集部

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