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「ここの株、買いでしょ!」…良い会社を見つけても“すぐに買ってはいけない”と投資のプロが釘をさす理由→では、いつ買うべきか?

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月30日 10時15分

「ここの株、買いでしょ!」…良い会社を見つけても“すぐに買ってはいけない”と投資のプロが釘をさす理由→では、いつ買うべきか?

(※写真はイメージです/PIXTA)

良い会社を見つけてすぐに株を買ったけれども、なかなか上がらなかったり、下がったりして、うまくいかなかった経験はないでしょうか? 実は、良い会社を見つけたと思ってすぐに買うと、失敗をしがちなのです。その理由と適切な買い方について、株式会社ソーシャルインベストメントの川合氏が解説します。

良い会社でも、高い価格で買ってはいけない

良い会社を見つけても、高い価格で買ってはいけません。株式というのはその会社の所有権の一部であり、妥当な価格というものがあるからです。

例えば、転売を視野に入れてスマホを買っても、高い価格で買ってしまえば、買い値より高く売るのが難しくなるのと同じです。普通の買い物と同じで、「衝動買い」はあまり良い結果を生まないものなのです。

株式投資の初心者の方などは特に、価格の妥当性を考えずに株を買ってしまいがちですが、それは危険です。配当を得たり、売却益を狙ったりするのが株式投資なのですから、安い値で買えば買うほど、配当利回り(株価に対して何%の配当を得られるか)が高くなり、値上がり時の売却益も大きくなるからです。

その会社の妥当な価格をできるだけ下回る価格で買うことが、株式投資で利益を出すコツといえるのです。

目をつけたら、長期で価格をチェックして安いときに買う

そのためには、目をつけた会社の株価を長期的にチェックし続け、安いときに買うようにしなければなりません。基本的に良い会社の株は割高傾向に、良くない会社の株は割安傾向になっているものですので、自分が買おうと思ったときが良いタイミングであることは、あまりないからです。

しかし、株価を長期的にチェックしていると、価格が下がるときというのが定期的に訪れます。平時でも年に何度かはあるでしょうし、数年に一度の大暴落もあるでしょう。市場全体が下がるときもありますし、その会社から何らか発表があって下がることもあります。

また、何らかの発表があって「上がった」けれども、「もっと上がるのが妥当で、実はその時点でもまだ安い」と判断できるときもありますので、そういうときも買い時だといえるでしょう。購入価格を決めて、それ以下になるまで待つ、という忍耐力が株式投資には必要なのです。

「上がるかもしれないから、買っておかないと損をしそうだ」と焦る気持ちが芽生えるのは仕方がありません。しかし前述のとおり、安く買うほど利益が大きくなる可能性が高まり、高く買うほど利益が小さく(あるいは損失が大きく)なる可能性が高まるのが株式投資ですので、そこは冷静になり、じっとしているべきではないでしょうか。

多くの会社に目をつけておけば、買う株は見つかる

ただ、「そんなことをしていると、買う株がなくなってしまう」と思う方もいるかもしれません。しかし、多くの会社に目をつけておくことで、買う株は見つかりやすくなります。

また、買って損をするよりは買わずに得も損もしない方がマシなので、それでも買わずに待ち続けるというのも、消極的ですが一つの方法です。たくさん情報収集をして、「価格次第では買おう」という会社を多くリストアップしておくとよいでしょう。

そして、それらの会社すべての価格を、長期的にチェックします。そうすれば、そのうちのどこかの会社が買いどきになることが、そう稀ではなくなってくるはずです。それは面倒なことかもしれませんが、株式投資というのも結局は、勤勉で努力を惜しまない人ほど、うまくいきやすいものなのではないでしょうか。

また、そこまでする時間もエネルギーもないという人の場合、目をつけた会社が高いと思うならば、やはり買わない方が賢明でしょう。他に買いたい会社が見つかる可能性もありますし、失敗するのであれば何もしない方がマシだからです。

ウォーレン・バフェットも言っています、「投資の世界には、見送りの三振がありません」と。バットを振ってアウトにならなければ、チャンスはまた訪れるのです。

いくら良い会社でも、買い値は重要

良い会社を見つけても、高い価格で買ってはいけません。目をつけた会社の株価を長期的にチェックし続け、安いときに買うようにしなければなりません。購入価格を決めて、それ以下になるまで待つ、という忍耐力が株式投資には必要なのです。

ただ、「そんなことをしていると、買う株がなくなってしまう」と思う方もいるかもしれません。しかし、多くの会社に目をつけておくことで、買う株は見つかりやすくなります。たくさん情報収集をして、「価格次第では買おう」という会社を多くリストアップしておくとよいでしょう。

川合 一啓

株式会社ソーシャルインベストメント

取締役CTO

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