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子どもがコートとランドセルを片づけるように…“きれいが続く家”にするたった1つの工夫【整理のプロが解説】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月11日 9時30分

子どもがコートとランドセルを片づけるように…“きれいが続く家”にするたった1つの工夫【整理のプロが解説】

(※写真はイメージです/PIXTA)

部屋をきれいに片づけても、その状態を保つための仕組みがないとリバウンドしてしまうといいます。特に子どものいる家庭では、リビングなど家族の共有スペースが散らかりやすいようです。無理せずきれいな家を保つためにできる工夫を、『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)より、著者の西﨑彩智氏が解説します。

【関連記事】朝起きてからの“10分”で決まる…「部屋が綺麗な人」と「そうでない人」の決定的な差【整理のプロが解説】

収納場所は、使う人に決めてもらう

このやり方で、リバウンドを防げる!

頑張らない仕組み作りで重要なことは、「使う人」が考えるということ。

リバウンドせず、きれいが続く家にする秘けつはまさにココにあります。

結局、その「モノ」をよく知っていて、よく使う人が、仕組みを考えることが大切だということです。その「モノ」を使う人が、一番、どこが置きやすくて取り出しやすいかを知っているはずだからです。

例えば、リビングにゲームが置いてあるご家庭は多いと思います。テレビにつないで使うため、子どもたちがリビングに置きたがるのではないでしょうか。「自分の部屋に置けばいいじゃない。ここは共有スペース!自分のモノは自分の部屋に持って行って」ついつい、そんなふうに言いたくなりますよね。

でも、共有スペースということは「家族みんなの場所」ということ。自分の価値観を家族に押し付けてもうまくいかないことが多いんです。

子どもが、リビングにゲームを置きたいと言ったら、まず子ども自身に、片づけの仕組みを考えさせてあげてください。

「簡単に出せて、簡単にしまえる場所はどこかな?」

そう問いかけてみましょう。そのときに希望があれば、それを伝えてみてもいいと思います。

「ママはお客様がおうちに来たとき、ゲームが出しっ放しになっているのは嫌だなあ。なるべく目に見えない、目立たない場所にしまってほしいな」

どちらかが一方的に我慢するのはフェアじゃない。だから、希望は伝え合いましょう。

子どもたちの希望、そして自分の希望、最大公約数的な解決案を、きっと子どもたちが一生懸命考えて、結果を出すと思います。

1回ではうまくいかないこともあるかもしれません。でも、それなら、トライし続ければいい。場合によっては、一緒に考えてあげましょう。「うまくいかない」にも、必ず原因があるはずです。

子どもの言い分を聞き、解決方法を考えてもらう

あるお宅では、お子さんが家に帰って来て、リビングに上着をバサバサと脱ぎ散らかし、ランドセルを放り出す、というのがお母様の悩みでした。

お母様は、上着は玄関に掛けてきてほしいし、ランドセルは、自分の部屋に片づけてほしいと思っている……、でも子どもたちはそうしないんです。

それで、私は、その子たちに聞いてみました。

「なんで、いつもリビングまで持ってきて放り出しちゃうの?」と。答えは、

「だって、玄関で上着を脱いだら寒いでしょう?それに、玄関で上着を脱ぐには、ランドセルを1回下ろさなきゃいけないから面倒くさい!一度に全部やりたいよ!」でした。

そう、子どもにも言い分があるんです。

それなら、その子どもたちの「使いづらさ」を解決すれば良いということになります。

「じゃあ、どこなら片づけられる?」と子どもたちに聞いてみました。すると、

「リビングにコート掛けの場所があったら、ちゃんと片づけられる!」という答えが返ってきました。

お母様には、「コート掛けは玄関にあったほうがいい」という思い込みがあったんです。

でも、使いづらさを放置するべきではない、というのは大人だけじゃなく、子どもも同じこと。

それで、お母様と相談して、リビングの一角にコートを掛けて、ランドセルを置けるスペースを作ることにしました。結果は大成功。子どもたちは、そのスペースに、ちゃんとコートを掛けて、ランドセルを置くようになりました。

何回もトライして、良い方法を探していけばいい

ここで大切なことは、子どもたちと一緒にうまくいく仕組みを考えたこと。大人でも子どもでも仕組み自体に納得したら、絶対に実行してくれるようになります。

この例では、たまたま1回でうまくいくようになりましたが、1回変えただけではうまくいかなかった、という例も当然出てきます。一緒に考えた仕組みが、やっぱりうまくいかなかったときに、絶対やってはいけないのが、

「ほら、違ったでしょう」「ほら、うまくいかなかったでしょう」

と相手を責めること。

やってみたら、やっぱり違ったね、なんてことは、あって当然。「どうやったらできる?」「そこに置けば、ちゃんと片づけられる?」と試行錯誤しながら、「ここだ!」という場所を見つければいいんです。

受講生のみなさんの中には、「ここに辿り着く前に、片づけの資格を持ったプロを頼ったんだけれど……」とおっしゃる人も多かったです。「それでも問題が全く解決しなくて、困ってしまって……」と。

よくよく聞いてみると、それは、片づけの資格を持ったプロが作った仕組みなんですよね。だから一時的に、良くなっても仕組みが崩壊しやすく続かないのです。

むしろ、片づけ下手の人や面倒くさがりの人が、「これならできる」と思って作った仕組みの方が上手くいくんです。

一生懸命考えて、「うまくいった!」と思ったら、必ず自信につながります。自分で考えた仕組みなら、維持したくなるでしょう?

<CHECK>

「片づける場所」や「片づけ方法」は、使う本人が考えた仕組みの方が続きやすい

西﨑 彩智 株式会社Homeport  代表取締役 お片づけ習慣化コンサルタント

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