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「もったいない」よりも重視することがある…“整理整頓のプロ”がモノを手放す「たったひとつ」の基準

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月18日 9時30分

「もったいない」よりも重視することがある…“整理整頓のプロ”がモノを手放す「たったひとつ」の基準

(※写真はイメージです/PIXTA)

部屋が散らかる原因のひとつが、持ち物が多すぎることです。思い出のあるものやいつか使うかもしれないものは、なかなか捨てる決心がつかないという人も多いでしょう。そこで、手放すものと残しておくものの判断基準について、お片づけ習慣化コンサルタントの西﨑彩智氏が解説します。同氏の著書『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)よりみていきましょう。

【関連記事】朝起きてからの“10分”で決まる…「部屋が綺麗な人」と「そうでない人」の決定的な差【整理のプロが解説】

手放すときは「今使うかどうか」を考える

ゴミは「成果物」!

私は「捨てる」という言葉はあまり好きではありません。「捨てる」という言葉には、「投げ出す」や「放り出す」というイメージがあって、前向きではないような気がするからです。

でも、現実的に片づけに取り組むためには、とにかく「不要なモノを手放す」という作業から始めなければなりません。ゴミ袋を用意して、ひたすらゴミを集めていく作業は、ときに気が遠くなるような作業に思えることもあるでしょう。

そんなときは、ご自身が出しているモノは「ゴミ」ではなく「成果物」なんだと発想を転換させてみましょう。

手放す基準は「描いた未来」に必要かどうか

「ゴミは成果物」だと思ってよい、私はそうお伝えしました。でも、「成果」というからには、手放して良かった、と思えなければならないのではないか、と私は思っています。

そこで大切にしなければならないのは、「残す」「手放す」の基準をどこに置くかではないでしょうか。

私はその基準を、「描いた未来に必要かどうか」に置くことにしました。

まず手をつけたのは、「いつか捨てようと思っていたモノ」と「今、明らかに使っていないモノ」。これらに関しては、「惰性で残しているモノ」がほとんどだからです。

私の場合は、離婚したとき、上の子が高校生、下の子が中学生になっていました。もう使わないのに、なんとなく取ってあった小学生のときに使っていた教科書や学用品などは全て捨てました。

離婚して、一生懸命仕事をしていかなければならなかったので、それまでのような「丁寧な暮らし」はできません。ホームベーカリーやジューサーは、手放しました。たくさんあった製菓材料も全て捨てました。そのときの私には、手作りのお菓子を作るような時間と心の余裕がなかったから。子どものために、ちょっとしたモノを作ることも今後はないだろうと考え、裁縫道具やミシン、布なども全て処分しました。

「もったいないとは思わなかった」と言えば、嘘になるかもしれません。でも、基準は、とにかく「今、必要かどうか」。

「いつか使おうと思っている」「いつか使えるかもしれない」、でも、その「いつか」はいつ来るかわかりません。逆に言えば、そういう「いつか」が来たら、そのときに、必要だと思えば、また買えばいいんです。

もしかしたら、来ないかもしれない「いつか」のためにスペースを取るのは、それこそ「もったいない」ことだと思いませんか?

ご自身がどのように暮らしていきたいのか、どのような生活を送りたいか、「描いた未来」に必要なモノだけを残しましょう。

<CHECK>

「こんな暮らしをしたい!」というイメージに合うモノだけを残そう

暮らし方を考えて、残すモノを決める

各部屋ごとに「暮らしのイメージ」を描こう

明らかな「不要品」を手放すことができたら、今度は、部屋ごとに、スペースごとに、自分が理想とする「暮らし方」を考えていきましょう。

過去、私が自分の家を片づけるときに心がけたことは、「期待は捨てよ、希望は持て」。自分がストレスを感じるような「こうあるべき」というような期待は捨てて、「こうなったらいいね」という希望を大切にすることでした。

ここで難しいのは、「理想とする暮らし方」は人それぞれなので、いわゆる「手放し方の必勝法」は存在しないということです。

ある人にとって必須なモノが、別の人にとってはガラクタに過ぎない。だから、「これは残しましょう」「それは捨ててください」というマニュアルは役に立たないことが多いのです。

例えば、キッチンの場合は……

ここでは、キッチンを例に考えてみたいと思います。

離婚当時の私は「仕事にコミットする生活を送る」と決めました。そこでパンは家で焼かないだろう、と考えたのでホームベーカリーは不要だと判断しました。また、子どもが小さいときには、よくお菓子作りをしていたので、製菓材料がたくさんあったのですが、お菓子を作る余裕もないし、そもそも、もう子どもたちが母親のお手製お菓子を昔ほどは喜んでいなかったので、製菓材料も処分しました。

一方で残したモノは、ホットプレート。お好み焼き、焼きそば、焼き肉……、手早く、簡単に家族全員で食事をするには、ホットプレートは必要だと思ったからです。

小さいお子さんがいて、お母さんとよくキッチンに立っているご家庭の場合は、お子さんも使えるようなピーラーや、ハンドミキサーなどは必要ですよね。

最近では、リモートワークも増えてきました。ご自宅で仕事をする機会が多く、「早く料理をして、片づけの時間も減らしたい」という場合には、食器の数を最低限まで減らす、というのも良いのではないでしょうか。「大皿だけ残して、食事はワンプレートで」という考え方もあると思います。

このように、キッチン一つとっても、それぞれのご家庭で描くイメージによって、不要なモノ、必要なモノは全く違います。

この「自分に必要なモノだけ」という基準は、「手放す」場合だけでなく、「手に入れる」ときの基準としても当てはまります。つまり、「必要なモノだけを買う」ということ。「手放す」にしても「手に入れる」にしても、まずイメージすることが大切なのです。

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モノを買うときも手放すときも、「暮らしのイメージに合うか?」を考えよう

西﨑 彩智 株式会社Homeport  代表取締役 お片づけ習慣化コンサルタント

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