1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

「年金月35万円・貯金6,000万円」の60代夫婦、海外旅行に韓国ドラマ…趣味三昧の老後が終焉。きっかけは「ひとり娘のまさかのひと言」

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月30日 10時15分

「年金月35万円・貯金6,000万円」の60代夫婦、海外旅行に韓国ドラマ…趣味三昧の老後が終焉。きっかけは「ひとり娘のまさかのひと言」

(※写真はイメージです/PIXTA)

定年、そして現役を完全に引退した後の生活を思い浮かべたとき、仕事ひと筋のサラリーマンだと、「何をして過ごしたら……」と困ってしまうかも。いまどきのシニアは、旅行にドラマ鑑賞にと、色々な楽しみを見つけているようです。そんな充実した老後も、ある日、突然終わりを告げることもあるようです。

定年を迎えて現役を引退した後の生活…いまどきのシニアの楽しみは?

60歳定年が主流の現在、「60歳で仕事を辞められるのは勝ち組だけ」「65、いや70まで働かないと」という人も多いでしょうが、いずれにせよ、いつかは誰もが現役引退の日が訪れます。

――今まで仕事一筋だったから、定年後の生活をイメージできない

そんな人も多いようです。では昨今のシニアは、何を楽しみにしているのでしょうか。ソニー生命が行った『シニアの生活意識調査2023』によると、シニアの楽しみで最も多いのが「旅行」で39.9%。「テレビ/ドラマ」38.4%、「グルメ」27.1%、「映画」25.6%、「読書」23.3%と続きます。

男女別にみていくと、男性で最も多いのは「旅行」で39.0%。「テレビ/ドラマ」「スポーツ」「映画」「グルメ」と続きます。一方、女性で最も多いのは「テレビ/ドラマ」で45.0%。「旅行」「グルメ」「映画」「子ども/孫」と続きます。

時間の制約があった現役時代は難しかった「旅行」。定年を迎えたら……という人が多いようです。旅行に際し、「いくら」使っているのでしょうか。「旅行に対する1ヵ月の出費」については、全体平均が2.9万円。1年で34.8万円、夫婦2人で70万円ほど。1年に何回か国内旅行、または1年に1回、海外旅行……そんなところでしょうか。

60歳で定年を迎えたのち、再雇用制度で65歳まで働いたという男性。もし60歳で現役を引退していたら、65歳からもらえる年金は厚生年金が10.7万円。国民年金と合わせると月17.5万円ほどでした。定年から5年間、延長して働いたことで厚生年金は月12.2万円と、月1.5万円ほどアップさせることができました。共働きで二人三脚で頑張ってきた妻も65歳まで働き、厚生年金は月11.3万円。国民年金と合わせて月16.2万円ほどになります。

夫婦合わせて月35万円。年金だけでも十分に暮らしていける金額です。さらにコツコツと貯めた預貯金と、夫婦の退職金を合わせると6,000万円ほどになるとか。将来に不安なことは何もひとつありません。

夢にみた趣味三昧のセカンドライフ…嬉しいニュースと共に、突然の終焉

現役引退後は、年1回の海外旅行と、年3~4回程度、2泊3日程度の国内旅行を夫婦で楽しんでいるという男性。

――旅行のほかはネットで韓国ドラマ三昧。日本のドラマも面白いものが多いから、いくら時間があっても足りないくらい

充実したセカンドライフを過ごしている夫婦。しかし、そんな趣味三昧の楽しい老後は、あっという間に終わりを迎えます。

――子どもができた!

そんな嬉しい報告をしてくれたのは、夫婦のひとり娘。ふたりにとっては念願の初孫です。歓喜するふたり。しかし、初孫報告に続いた報告に、思わずふたりは「えっ!?」と口を揃えてしまったといいます。

――出産前後は会社を休むつもりだけど、すぐに仕事復帰するつもり

――でも直ぐに保育園に入れるわけではない

――だから子どもが生まれたらよろしくね

娘は子守を全面的に親にお願いする気満々。

――でも、家が遠いだろう

――大丈夫、家も買うの。ここからすぐのところよ

――えっ!?

――同居するのは、お父さんもお母さんもイヤかなと思って、スープも冷めない距離にしたの

前出の調査に戻ると、「老後(現在)の楽しみ」で「子ども/孫」は全体の20.1%。男女別にみていくと、「女性」は25.4%、「男性」は14.8%で、男女間で10ポイントほどの差があります。

また「この1年間で孫に使った金額」の平均は年間10万8,134円。また孫のいる人たちに「今後、孫としたいこと」として最も多かったのが「外食」で55.1%。「会話」43.0%、「旅行」42.4%、「公園で遊ぶ」32.5%、「散歩」29.6%と続きます。

――孫は楽しみだけど、完全に頼られたらいまのように趣味三昧とはいかなくなるな……

嬉しさ反面、寂しいのも事実。とりあえず、実際に孫が生まれたら今まで通りにはいかなくなるのは確定のようなので、旅行の回数を増やそうと妻と話しているといいます。

少々古いデータではありますが、2020年に主婦の友社が実施した「孫育て」に関する調査によると、「お孫さんとの時間も大切だが、自分のためにも時間を使いたいと思いますか?」の問いに対して、95.9%が「はい」と回答しています。

祖父母が孫の子守りをすることが当たり前とは思わないでほしい。孫はかわいいけれど、あまり頼られすぎると、いい加減にしろよという気持ちになってきます。夫の定年後は、2人の時間も大切にしたいと思っているので、少しは気を使ってほしい。(孫1人・56歳・神奈川県)

出所:主婦の友社『「孫育て」をしている女性の意識調査』より

孫は目に入れても痛くないといいますが、バランスが大切のようです。

[参照]

ソニー生命『シニアの生活意識調査2023』

主婦の友社『「孫育て」をしている女性の意識調査』

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください