やるかやらないかで着こなしの質が段違いに変わる「試着」。その際、必ず〈やるべきこと〉と〈持参するもの〉
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月8日 10時0分
(※写真はイメージです/PIXTA)
洋服を選ぶとき、やはり試着することは大切なのだといいます。サイズや着心地以外にも、自分に似合うかどうか判断するために、試着のときにはやるべきことがいくつかあります。おしゃれを楽しむための服選びのポイントについて、『ダイエットなしで着痩せして見えるワンピースの選び方』(笑がお書房)著者である二―亜紀子氏が解説します。
試着で見るべきポイント
洋服を選ぶ時に、とりあえず入るかというだけで決めていませんか? 洋服をよりきれいに着るためのチェックポイントは、まだまだあります。この大事なチェックポイントを身につけるために欠かせないこと、それは「試着」です。せっかくお店で洋服を選んでいるのに、試着をしない人が本当に多いです。試着をしないことはたくさんのリスクがあります。
本当は9号サイズなのに試着したくないから、大き目の11号サイズを購入する。そして帰宅して着てみたらやっぱり大きくて太ってみえた。その逆で、11号サイズなのに9号サイズを買ってしまい、小さくて着られなかった。こんな経験をした人は多いはず。
それに自分のサイズを知って買っていたとしても、ブランドによって、同じサイズ表記でも着用感は違います。また、同じメーカーやブランドでもデザインによってサイズ感が違うこともあるので、サイズの表示だけで判断しないでください。
実際、試着が苦手な人は多いものです。試着をしない人の気持ちは、よくわかります。試着をすれば、店員さんから「どうでしたか?」と声をかけられますよね。そこで、「試着をしたら、返しづらい。買わないといけなくなる」というプレッシャーを感じてしまうこともあるでしょう。でも、結局そこで試着をしないで損をするのは自分なのです。
試着はその服を着て自分がどう見えるのか、買うのか買わないのかという判断をするための大事な場面です。販売する側にとっても、しっかり試着をしたうえで、「自分にとても似合う」「これが欲しい」と、お客様が納得して喜んで購入してもらうことを望んでいます。
ここで、試着をした際に必ずやるべきことを覚えておいてください。それは、試着した状態で写真を撮ること。写真に写った自分は、他人から見える自分だと思ってください。店員さんにスマホを渡してお願いすると、撮ってくださる場合が多いです。
試着写真で確認すべきポイント
全体のバランスはもちろんですが、気にしている部分がどうみえるのか? も忘れずにチェックしましょう。特に二の腕にお悩みがある人は、袖丈のデザインが大事です。
【二の腕の例】
腕の太いところが目立つ袖→フレンチ袖
着痩せしてみえる袖→フレア袖
試着をする時や写真を撮る時は、そのお洋服に合わせたいイメージの靴を合わせるのが理想です。お店にある靴はサイズやデザインに限りがありますので、可能ならご自身の靴などを用意して行くのも良いですね。靴まで合わせる理由は、ヒールの高さや靴のデザインで似合う、似合わないが変わってくるからです。
お店のハイヒールで合わせたらとても素敵だったけれど、実際にハイヒールを持っていないとしたら、結局出番がなくなってしまうことになりかねません。靴まで合わせて、トータルコーディネートで試着することを、できる限り心がけてください。
試着が習慣になると、自分に本当に似合うものがわかってきます。やっぱりこちらの方が似合うなとか、意外とこういったものも似合うのだなと、その都度、多くの発見があります。
写真を撮り、客観的に見ることは大切です。ハンガーに掛かっている洋服を見るだけでは、腰の位置、ウエストの位置がどれくらいなのか、自分に合っているかを知るのは難しいです。そんなにウエスト部分は高くないと思っていても、着てみると意外とハイウエストだったということもあります。デザインの良し悪しも着てみると印象が変わるものが多いです。
洋服を見るだけで着用イメージまでわかるのはプロでない限り難しいので、試着を重ね、自分に似合う洋服を見極める目を磨いていきましょう。
さらに、試着ができない通販での買い物には、より注意が必要です。LやMなどの表記だけで購入してしまっては、失敗が多いです。バストサイズの、たった数センチの違いは、大きな影響を与えます。しかし最近の通販サイトでは、バスト、ウエストなどサイズは細かく表記されていますし、ストレッチ、透け感などまで表記されているところもあります。
またユーザーレビューなども充実していますので、自分と近い体型の人を探して参考にしましょう。
足を隠したいなら「パンツ」ではなく「スカート」
「私、太ももが太くて気になります」「お尻が大きいんです」など、下半身が気になっていて、そう言われる人ほどパンツを履きます。気になる部分を隠そうとして履いているのでしょうが、実は逆で、隠したい部分の形状が丸見えです。
モデルがスラッと履きこなしている細身のパンツは、もとの体型がスリムだから素敵に見えるのです。パンツには、多くの罠が潜んでいますが、そんな足の悩みを持つ私たちを救ってくれる存在がスカート。スカートこそ、気になる部分をしっかり隠してくれる真のアイテムです。
スカートの中でも、欠点や悩みをもっとも隠せるのは当然ながらロング丈。とくに、足首が見えるAラインのスカートがベスト。細い足首だけが見えて、他は完全に隠してくれます。また、足が太くても、ただ楽だからという理由でパンツを履く人は是非、一度、スカートにチャレンジしてみてください。
あれこれとコーディネートを考えるのが苦手とか、単純に洋服選びを楽にしたいという場合も、やはりワンピースがおすすめです。中でも、ロング丈ワンピースが大活躍! なぜなら、気になる下半身を隠せるだけでなく、ロング丈ワンピースは靴を選びません。パンプスはもちろん、スニーカー、ブーツ、サンダル、どんな靴にも合いますから、さまざまな場所に出かけることができます。
コロナの流行後から、スニーカーブームが続いています。お店には、たくさんの種類のスニーカーが並んでいますね。ロング丈のワンピースにスニーカーのコーディネートで、楽におしゃれを楽しんでください。
しかし、身長が低い人は、ロング丈ワンピースを着こなすのは難易度が高いと思うかもしれませんね。ウエスト切り替えが高めなデザインを選べば大丈夫です。ベルトでウエスト高めにブラウジングする方法でも、バランスが取れるようになります。
今の主流はロング丈。年齢も選びません。どんなに太っている人でも、首、手首、足首の三首は必ず細いです。細い部分である足首をしっかり見せて、ロング丈ワンピースを着てください。
ここで、スカート選びの時に気をつけてもらいたい点をお伝えします。下半身を隠すために、裾に進むにつれて広がりのあるフレアスカートがおすすめですが、その際は落ち感のある滑らかな表面の素材を選んでください。ツイード、コーデュロイの凸凹素材や落ち感のない柔らかいシフォンやレースなどは、着痩せ効果が低くなります。また細かいプリーツのスカートも落ち感が低いので着痩せ効果は低いです。
また、せっかくフレアスカートを履いたとしても、ゆったり目のTシャツをダボっと着てしまっては台無しです。すでにお伝えしたように、上下のどちらかを緩くした場合は、片方は引き締めましょう。上が緩くて、下も緩い、という組み合わせは、若い世代には良いでしょう。しかし、体型を気にしている人が着てしまうと、隠すどころかより太って見えてしまいます。
下半身にボリュームがある人でパンツを履きたい場合には、落ち感のある素材のワイドパンツなどが下半身を上手にカバーすることができます。引き締め色で選べばさらにグッドです。
二― 亜紀子 株式会社 魔法のワンピース® 代表取締役
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