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【飛行機内のNG行動】シートの隙間に落とした「スマホ」「モバイルバッテリー」「ワイヤレスイヤホン」を“自力”で取ろうとしてはいけない理由【現役CAが助言】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月1日 7時45分

【飛行機内のNG行動】シートの隙間に落とした「スマホ」「モバイルバッテリー」「ワイヤレスイヤホン」を“自力”で取ろうとしてはいけない理由【現役CAが助言】

(※写真はイメージです/PIXTA)

旅行で飛行機に乗る機会が多いシーズンになりました。機内でおこりがちなのが、スマホやモバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホンをシートの隙間に落としてしまうこと。しかし、現役CAのRyucrew氏は「そういうときはフライトアテンダントを呼ぶこと。自力で取るのはやめてほしい」と話します。その理由を、『国際線外資系CAが伝えたい自由へ飛び立つ翼の育て方 当機は“自分らしい生き方”へのノンストップ直行便です』(KADOKAWA)より一部抜粋し解説します。

シートの𨻶間に落ちたものは自力で取らない!

2〜3年ほど前、スマートフォンやモバイルバッテリーなどに使われているリチウムイオンバッテリーが、衝撃を加えることによって出火するケースが多数発生したことを受け、最近になって、各航空会社でアナウンスに追加されたことがあります。

それは、携帯電話やスマートフォン、モバイルバッテリーがシートの隙間に落ちてしまったときには、自分では絶対に取ろうとせず、必ずフライトアテンダントを呼んでくださいというものです。

飛行機の座席シートは、一見すると単純な構造に見えるかもしれませんが、隙間に物が滑り込むと、意外に変なところへ入り込んでしまうことがあります。自分では絶対に取れないようなところに入ることも少なくありません。

お客様が隙間に落ちたスマートフォンを無理やり取ろうとして破損させてしまい、火が出たという事例も実際にあったようです。

また最近は、フライトのたびに必ず1〜2件は起こるのが、AirPodsのようなワイヤレスイヤホンがシートの隙間に入り込んでしまうこと。これは、現役クルーの多くが「そうそう!」と、大きくうなずいてくれると思います。

電車に乗ったときも、ホームから線路内に落としてしまって、駅員さんを呼ばれる方がいると聞きますが、飛行機でも本当によくあって、と言いますか、ワイヤレスイヤホンの浸透により最近急増しています。

スマートフォンやモバイルバッテリーよりもさらに小さなイヤホンですから、これが隙間に入ってしまうと、まず自力では取れません。場合によっては、フライトアテンダントでも取ることができない場所に入り込んでしまうこともあります。そうすると、着陸後にメンテナンスのスタッフを機内に呼び、シートを外して救出作業にあたることになります。

ワイヤレスイヤホンはそれなりの値段がすることもあって、皆さん、絶対にあきらめようとはされません。深夜便で機内の照明を落として暗いなかで、スマートフォンのライトを照らしている人がいて、「どうしたんやろ?」と思ったら、ワイヤレスイヤホンを一生懸命探していたということもありました。ガサゴソとしているので、寝ている周囲のお客様を起こしてしまわないか、思わず心配にもなります。

気持ちはわからなくもないのですが、紛失のリスクを回避するためにも、機内で音楽や映画をワイヤレスで楽しみたい場合には、左右のイヤホンがコードでつながったタイプのものやネックバンド式のもの、あるいはヘッドホンのように隙間に落ちる心配がないものにしていただくと、不要なストレスを回避することができるかもしれません。

本当に毎フライトのようにあるので、機内でワイヤレスイヤホンを使われる場合には、どうか気をつけていただきたいと思います。そもそも座席の隙間って決してきれいなものではないので、万が一、耳に直接入れて使うイヤホンがシートの隙間に落ちたら衛生的にも気になりますしね。

機内のトイレでタバコを吸うと、警察に連行されることに

そのほかに、機内で絶対に控えていただきたいのが喫煙です。至極当たり前のことなのですが、愛煙家にとって長時間フライト中の禁煙は苦痛なのか、機内が禁煙化されて何十年経った現在でも、ごく稀に化粧室でこっそりタバコを吸う方がいらっしゃいます。

化粧室でタバコを吸うと、アラームが鳴る仕組みになっているので隠し通せません。証拠となる吸い殻を隠すこともありますが、匂いでわかりますし、同じ人が化粧室に入って2回アラームが鳴れば、誤作動であることは考えにくいので、証拠がなくてもアウトです。実際に問い詰めて、白状されたお客様もいました。

着陸後は警察のお世話になることになります。飛行機のドアが開くと、お客様が降機するよりも先に警察が突入し、タバコを吸った乗客を連行します。私もこれまで乗務中に2度ほどありました。

先に本人にそのことを通達してしまうと逆上されたり、さらに行動が悪化したりする恐れもあるので伝えずに、着陸後にアナウンスですべてのお客様に「次のご案内があるまで、今しばらくお席でお待ちください」と伝え、あとはドアが開いて警察が機内に入ってくるのを待つのです。

もちろんこの記事を読んでくださっている方にそのようなことをされる方がいらっしゃらないことは百も承知ですが、そのくらい機内でタバコを吸うことは重大な罪になることを知っておいていただければと思います。

ちなみに、化粧室にタバコの吸い殻入れ(灰皿)のような小さなポケットがついているのですが、これは、ダメとわかっていながらタバコを吸ってしまった人が、吸い殻を入れる場所です。吸い殻をゴミ箱に捨てたり、トイレに流したりして証拠隠滅を図られるよりはマシということで、念のために設置されているにすぎません。

当たり前ですがタバコを吸ってもいいということではありません。前述の通り、どうせ隠し通すことはできないので、それならポケット(灰皿)に吸い殻を捨てた上で、「すみません、我慢できずにタバコを吸ってしまいました。吸い殻はここに入れました」とフライトアテンダントに自白していただくほうが、おそらく罪は軽いと思います。もちろん電子タバコもNGなので、喫煙される方はご注意ください。

Ryucrew 現役CA(キャビンアテンダント)

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