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東京湾岸エリア〈月島〉〈晴海〉〈勝どき〉1億円超えのタワマン「購入者3割が外国人」の現実

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月3日 7時15分

東京湾岸エリア〈月島〉〈晴海〉〈勝どき〉1億円超えのタワマン「購入者3割が外国人」の現実

(※写真はイメージです/PIXTA)

20階建て以上、高さにして60メートル以上を誇る、タワーマンション。通称、タワマン。全国で進行中の再開発計画と共に語られることが多く、今後も増え続けるといわれています。なかでも東京・都心や湾岸エリアに建つタワマンは資産性が高く、今後も値上がりが期待できることから、投資対象としても高い人気を誇ります。そんなタワマン、いま、誰が買っているのでしょうか。調査結果から紐解いていきます。

全国で300を超えるタワマン計画、進行中!

株式会社不動産経済研究所による『超高層マンション動向2024』によると、2024年以降に完成予定のタワマンは全国で321棟、戸数にして11万1,645戸。1年前の同調査から93棟、1万5,161戸増加しました。

なかでも多いのが「首都圏」で194棟・8万2,114戸。全国のタワマン計画の7割以上を占めます。「近畿圏」は43棟・1万3,472戸で、全国のタワマン計画の12%ほど。そのほかの地域に目を向けると、「福岡県」が12棟・2,040戸、「愛知県」が12棟・2,022戸、「広島県」が7棟・1,304戸、「岡山県」が3棟・1,202戸、「宮城県」が5棟・1,195戸、「北海道」5棟・912戸。昨今、コロナ禍による完成時期の遅延、さらには資材高騰などで、完成が後ろ倒しになる事案も。それでも、025年には1万4,000戸ほど、2026年には2万5,000戸が完成予定です。

首都圏のタワマン計画についてみていくと、突出しているのが「東京都23区」で 130棟・ 5万4,904戸。なかでも 「東京都港区」は35棟・1万3,201戸が進行中。ほか「東京都品川区」11棟、「東京都中央区」10棟、「東京都足立区」8棟、「東京都渋谷区」「東京都江戸川区」が7棟と続きます。

【東京23区のタワマン計画※5棟以上】

港区:35棟・13,201戸

品川区:11棟・4,677戸

中央区:10棟・6,513戸

足立区:8棟・3,423戸

渋谷区:7棟・1,645戸

江戸川区:7棟・3,102戸

葛飾区:6棟・4,033戸

板橋区:6棟・1,848戸

千代田区:5棟・319戸

新宿区:5棟・4,569戸

中野区:5棟・2,069戸

豊島区:5棟・2,692戸

また「神奈川県横浜市」では11棟、「神奈川県川崎市」では9棟を予定。現在、タワマン計画のない都道府県は、「石川県」や「鳥取県」など8県だけです。

高くて高くて手が出せないタワマン…いったい誰が買っているのか?

増え続けるタワーマンション。資産性の高さから、周辺相場よりも2~3割ほど高いといわれてきましたが、昨今の地価や建築費の高騰などにより、その販売価格はさらに一段、高くなっています。

そんなタワマンを誰が買っているのでしょうか。マンションリサーチ株式会社が2023年3月からの1年間、東京都湾岸エリアのタワーマンションで所有権移転した物件を調べたところ、「パワーカップル」が約30%、「外国人」が約4%、その他が「約65%」でした。

この調査ではパワーカップルを所有者が2名かつ所有者住所がともに同一の記載があるものと定義。購入物件価格は平均8,000万円ほど。所有者の持分割合は平均で59%:41%、債務額割合は61%:39%でした。またフルローン・オーバーローンを利用しているのは約6割で、残り4割は平均して購入価格の23%の頭金を払っていました。

ただ外国人割合が4%という結果に対して疑問があがり、同社は追加調査を実施。2023年7月からの1年間で所有権移転した、東京都中央区月島・晴海・勝どきの湾岸エリアタワーマンション(販売価格1億円以上)について調べています。

その結果、外国人比率は29.9%。また外国人のうち、日本国内金融機関から融資を受けている割合は54%。平均して購入価格の約79%の融資を受けていました。東京都中央区の湾岸エリアに限っていえば、外国人が3割という結果。タワマンのなかでも特に資産性が高いと判断されたものに外国人人気が集中しているといえます。

乱立するタワマン。そのなかでもひと際資産性が高く、販売価格も一般人には手が出せないようなエリアでは、日本人に代わり外国人が有力な購入者……外国人には「安い!」「お買い得」な日本。その象徴が、東京・湾岸エリアのタワマンでみられます。

[参照]

株式会社 不動産経済研究所『超高層マンション動向 2024』

マンションリサーチ株式会社『中古マンション資料調査』

マンションリサーチ株式会社『中古マンション資料調査 追加調査』

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