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インターンシップの選考通過率は5~20%の狭き門!「ありがちな武勇伝」を語るよりも強調すべきことは?【経験者が解説】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月18日 7時45分

インターンシップの選考通過率は5~20%の狭き門!「ありがちな武勇伝」を語るよりも強調すべきことは?【経験者が解説】

(※写真はイメージです/PIXTA)

どんなに優秀な学生でも、社会人とは生きている年数や経験の量が違います。インターンシップの選考であなたが語る武勇伝が、稚拙に見られてしまうこともあるかもしれません。では、いったい何をどのように伝えることが有効なのでしょうか。本記事では、自身も長期インターンシップを経験したトテ ジェニファー麻綾氏の著書『学生がキャリアアップするためのインターンシップ活用術』(総合法令出版)より一部を抜粋して、選考を受ける前に知っておくべきポイントを解説します。※記事内容は書籍発行時(2023年11月)のものです。

ありきたりな内容よりもコミット度を推してみる

実際にインターンをはじめるにあたり、応募先の企業も決まったら、選考を受けて合格する必要がある。当たり前のことだが、どんなに優秀な学生でも社会人とは生きている年数や経験の量が違うのだから、選考では稚拙に見られることがある。同じ学生からしたら「すごい!」と思うような学生でも、社会人から見たら普通の学生というケースもあるだろう。

これはもちろん学生が悪いわけでも社会人が悪いわけでもなく、仕方のない現象である。それに選考を担当する人は自分以外にもたくさんの応募者を見てきている。だからこそ、「ああ、今回の学生も同じようなパターンか」と思われないようにしなければならない。

選考を受ける前の事前情報として伝えたいのが、全ての選考過程で、コミット度を強調してみることだ。具体的にいうと、「私は、〇年以上勤める前提で入社したいと思っています」、「週に〇〇時間は勤務します」というような気持ちをベースにおくということだ。

これは、このような直接的な言い回しをするからこそ効果があるが、伝え方に自信があるのなら業務内容に触れながら話してみてもいい。要は、企業側から見たときに少なくともやる気だけはとても感じる学生だと思わせるのが狙いだ。

インターンは新卒採用よりもポテンシャル採用の傾向にあるため、「入社したらとにかく頑張ってくれそう」というイメージを持ってもらえれば作戦成功といっていい。アルバイトの求人であっても、1人しか採用できない状況で全く同じステータスの応募者が2人いた場合、片方はもう片方の倍の時間シフトに入れるという発言があれば、当然、そちらを採用することだろう。

学生といってもいろいろな学生が、社会人といってもいろいろな社会人がいることは重々承知だ。ただ、一般的には学生と社会人では責任の重さや人間としての厚みが違う。であれば、学生があれやこれやと武勇伝を語るよりも、まずは企業への貢献度を強調したほうが健全だ。

就活前の学生が社会人と同じ水準でディスカッションできることなんてほとんどないのだから、やる気や熱意を訴えて突破口を開いてみるのも、ひとつの方法だといいたい。

選考通過率は520%しかない

インターンの選考は誰でも簡単に通過できるものではない。まずはこのことを念頭に置いて計画を立てる必要がある。一般的にインターンの選考で合格できる確率は5〜20%程度といわれているため、5〜20人に1人しか受からない。そのため、選考を受ける前に、受かる人よりも落ちる人のほうが多いというこの事実を理解しておくことも重要だ。

この数値を見れば、受かるためには何かしら対策をしなければならないということや、落ちたからといって過度に落胆する必要はないことを理解していただけると思う。すぐにインターンをはじめたいのであれば、1社選考を受けて合否が出るまで待機するのではなく、同時に並行して複数社の選考を受けるべきだ。

大抵の場合、選考フローは短いものではないし、各過程で1回ずつ合否の連絡が来ると仮定すると、1社あたり数カ月かかることもよくある。もっといえば、どうしても入社したい企業があるのであれば、はじめて選考を受ける企業は本命ではなく、練習を兼ねてほかの企業の選考を受けた上で志望度が高い企業の選考を受けるといい。

事前に面接の質問内容を想定して選考に望んだとしても、想像していたものと違うということがしばしばある。はじめてならなおのこと、選考に慣れるという意味でほかの企業の選考でアップをしてから志望度が高い企業の選考に挑むと、緊張もほぐれる。

どうしてインターンの選考通過率は低いのかという点については、アルバイトなどよりも学生に求める水準が高いことにある。先ほど、インターンはポテンシャル採用の傾向が強いといったが、企業側としては少しでも活躍できそうな学生を採用したいため、スペックも無視はできない。個人的に一番推すべきはコミット度という考えは曲げられないが、業務内容にリンクするエピソードや資格はあるに越したことはないのもまた事実である。

悲しい現実かもしれないが、実態としては、そういったエピソードや資格など何かしら光る部分がある学生が応募をしてきて、最終的にコミット度をどれだけ推せるかの勝負になるのが自然だ。

学生は選ばれる側のようで選ぶ側でもある

当然のことながら、インターンの選考を受けるということは、採用されるためには何を伝えるべきなのか、どのように話したらいいのかを考えることになる。しかし、採用される側であることばかりを考えていると、企業が学生を選ぶのと同様に、自分も企業を選ぶ選択肢を持っていることを忘れてしまう。

選ばれなきゃ、選ばれなきゃと躍起になる気持ちは痛いほど理解できるが、そればかりに意識が集中するよりも、選考の準備はきちんと生きたか、自分が伝えたいことは伝えられたかという観点から出来不出来をみるべきだ。

自分としては120点の選考内容だったけど、結果として不採用だったというのなら企業側の見る目がなかったと思うぐらいの感覚でちょうどいいと思っている。選考をされていることには変わりないが、だからといって必要以上に委縮したりぺこぺこしたりする必要はない。

社会人と話す機会が少ない学生、特にまだ大学生になってからの月日が浅い1、2年生であればそうなってしまう気持ちも分からなくない。しかし、自分の発言に自信を持って堂々としているべきだ。

言い方は悪いが、学生であるというだけで社会人からしたら何も知らない子どものような扱いを受けることもある。あまりにも媚びた態度や縮こまった対応をしているとなめられたり、小馬鹿にされたりしかねない。社会人と学生は立場としては対等であるべきではなく、上下関係はあってしかるべきだ。

ただ、選考過程の会話の中に限定すれば対等であるべきだと思っている。お互いの人となりを知る上で、対等にやりとりをすることほど重要なことはないからだ。

最近は何かと問題にされやすいことから、企業側としても応募者に高圧的な態度を取ったり、理不尽な言い方をすることはないと思われるが、あまりにもおかしなことを言われたら「それって変じゃないですか?」と質問できるぐらいの気概は持っておこう。ただし、鋭い質問をされて解答できなかったときは自分の実力や準備不足なので、それを企業側のせいにしてあれこれ悪くいうのはやめるべきだ。

トテ ジェニファー麻綾

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