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まるで教祖と信者!「搾取ビジネス」のハリボテに惑わされないようにする方法

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月10日 11時0分

まるで教祖と信者!「搾取ビジネス」のハリボテに惑わされないようにする方法

(※写真はイメージです/PIXTA)

誰だって搾取ビジネスに騙されたくはないですよね。行政書士の服部真和氏は著書『できる社長のお金の守り方 オイシイ話はなぜ稼げないのか』で搾取ビジネスの具体例を取り上げています。一体どんなものがあるのか、本書から紹介します。

信者獲得のため「外」の権威に頼る輩たち

「儲けるという字は信者と書くから、儲けるために信者をつくりましょう」時折り、こういうことを言う人がいます。しかし、これは信者を増やすことで得する輩が、自分を正当化するためにつくった嘘でしょう。

「儲」の語源は「人偏」に「諸」が正解です。つまり、人に蓄えることで「儲ける」のです。人に蓄えるとは、すなわち「その人自身に蓄える=地(アナライズ)」の生き方か「人を蓄える=人(アンサンブル)」の生き方が本流ということです。自分にとって都合のよい信者を増やすなんて発想は、搾取前提の考え方と言えます。

人は集めるのではなく、集まるのです。なぜ集まるのかと言えば、その人に魅力があるからにほかなりません。輝けない人が、信者を増やすために人を集めようとするとき、利用するのは「権威性」です。その人自身では集まらないから、権威性を利用するしかないのです。

時流に乗った用語や肩書を用いるのはもちろん「〇〇が推薦!」「〇〇賞受賞」「〇〇ナンバー1」「フォロワー数〇〇人」「年商〇〇円」など、すべてその人の「外」にある判断基準です。本当に自信があれば、あるいは本当によいものなら、そんなものを借りなくても輝いているから人は集まります。

搾取ビジネスのハリボテに惑わされないようにするためには、その商品やサービス、人や会社が「権威性を利用しているか」を観察してみてください。その人の外にある判断基準ばかり使っているケースには気をつけましょう。

シロアリの「巣(コロニー)」から外に出よ

アリは基本的に「巣(コロニー)」の中で「集団」で生活していますが、アリのふりをした害虫シロアリも「巣(コロニー)」の中で「集団」で生活します。シロアリは、見た目も名前もアリに似ていますが、じつはアリとは無縁のゴキブリ目です。それなのに、女王アリや働きアリ、兵隊アリのような階級制まで備えています。

さらにシロアリには、通常のアリには見られない「ニンフ」と呼ばれる女王アリの補佐役が存在し、女王アリを世話したり、女王アリに取って代わることもあります。面白いもので、搾取ビジネスも女王アリと「ニンフ」を中心とした集団で活動します。なぜかと言えば、権威性を演出する必要があるからです。搾取ビジネスは権威性を利用することが多いので、女王アリを盛り立てるニンフがつきものなのです。

このため、知らず知らずのうちに搾取ビジネスの「巣(コロニー)」にのみ込まれてしまい、気づけば自分も惑わされてしまいます。シロアリたちは、みなさんの資産を食いつぶそうと群がるので注意が必要です。

ただし「巣(コロニー)」やニンフたちを見定める方法は簡単です。本質的には、カモフラージュしているにすぎませんから、そのカモフラージュの手段として彼らは群れたがります。搾取ビジネスが、集団でおこなわれることが多いのはそのためです。

搾取ビジネスの儲け話はカルト宗教と同じ

一方で、彼らは「巣(コロニー)」の外まで大きな影響を与えることができません。つまり、搾取ビジネスか否かを見定めるためには、一度その「巣(コロニー)」から距離を置いて、冷静に観察することが大切です。

もっと言えば「巣(コロニー)」や集団とは無縁の第三者たちに、彼らの話をしてみることです。その際に、違和感なく自分の話が受け入れられれば、問題ない可能性が高いでしょう。

反対に、違和感だらけになるのであれば、おそらく搾取ビジネスをおこなうシロアリです。たいていの場合、彼らの権威性は「お山の大将」にすぎないからです。カルト宗教の話をすれば、たいていの方が違和感を持つでしょう。家族や友だちであれば「それ大丈夫?」などと心配してくれます。搾取ビジネスも同じです。そういう「普通の声」を大事にしてください。  

服部真和 行政書士

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