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課長になんてならなきゃよかった…大企業勤務・48歳のサラリーマン、年収「300万円増」で「1,000万円」の大台突破も大後悔のワケ

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月6日 7時15分

課長になんてならなきゃよかった…大企業勤務・48歳のサラリーマン、年収「300万円増」で「1,000万円」の大台突破も大後悔のワケ

(※写真はイメージです/PIXTA)

サラリーマンであれば、誰もが「給与アップ」を目指すものですが、手っ取り早い方法のひとつが「昇進」。ただ誰もが「出世コースを歩んでいきたい」と思っているわけではなく、さらには「昇進なんてするんじゃなかった……」と後悔する人も多いというのが、サラリーマン社会のようです。

大企業・課長になれば年収1,000万円!それでも昇進はNO!

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』で、サラリーマンの昇進による給与の変遷をみていきましょう。

大学を卒業して、大企業に就職した男性。平均44.6歳で係長に昇進。平均給与は月収で41.1万円、賞与も含めた年収は734.7万円です。

次の昇進は4年ほどあと。課長は平均48.7歳。平均給与は月収61.6万円、年収は1,056.0万円。1,000万円の大台を超えることは、サラリーマンの夢のひとつかもしれませんが、大企業で働いていたら課長昇進で叶える人がおおそうです。

さらに次の昇進となると、また4年後。部長は平均52.8歳。平均給与は月収76.6万円、年収は1,303.5万円です。1,000万円を大きく超える年収……大企業の出世コースを勝ち上がってきたわずかな人たちが得られる栄光、といったところでしょうか。

ちなみに、従業員規模10~99人企業の部長(平均年齢52.9歳)の場合、平均給与は月収54.6万円、年収822.64万円。従業員100~999人企業の部長(平均年齢52.4歳)の場合、平均給与は月収65.3万円、年収1,029.0万円。100人未満の企業だと、部長でも給与を大台にのせるのは、難しい場合も……そんな事情もありそうです。

――高給取りを目指して、昇進するぞ!

サラリーマンであれば、誰もがそう誓う……かといえば、そういうわけではなさそうです。

株式会社マイナビが行った『マイナビ ライフキャリア実態調査2024年(働き方・キャリア編)』によると、役職なしの正社員に「働くなかで、昇進したいと思うか」の問いに対し、男性20代は「はい」が68.0%、女性が54.4%。30代になると男性51.2%、女性42.1%。女性は30代で「昇進したくない」が「昇進したい」を上回ります。40代になると男性32.5%、女性34.6%。男性も「昇進したくない」が「昇進したい」を上回るようになります。

なぜ年を重ねるほど昇進意欲は低下していくのでしょうか。その理由を尋ねると、「責任が重くなるため」がトップで49.2%。続いて「自分には向いていないため」が39.8%、「メリットが感じられないため」が38.1%、「仕事と家庭の両立が困難なため」が16.7%。

「責任」を理由にする人は、20代で55.3%とピークで、年齢を重ねるごとに低下。一方、「向き・不向き」を理由にする人は30代がピークで45.2%。「メリット」を理由にする人は30代が最多で41.0%ですが、他の年代も40%前後といったところ。また「私生活との両立」を理由にする人は20代、30代に多いという結果になりました。

上からも下からも…ストレスマックス!課長になって後悔しかない

このようにみていくと、年齢と共に仕事への価値観であったり向き合い方であったりは変化していくので、「責任」や「向き・不向き」を理由にした昇進への拒否感は薄れていくものの、どの年代も一貫して「昇進にメリットを感じられない」と考える人が4割程度いることが分かります。

その理由を紐解いていくと、そのひとつは「ストレス」が原因かもしれません。

同調査で正社員に「仕事上でストレスを感じているか」と尋ねたところ、「当てはまる」「やや当てはまる」の合計スコアで最多となったのは「課長級」で54.5%。「非管理職」は51.6%、「部長級」は49.7%。

課長に昇進し管理職になったものの、大きなストレスを抱えるようになってしまう……そんな上司をみて「昇進しても幸せになれないな」と思っているのでしょう。

ストレスの原因……長時間勤務!? それは違うようです。勤務時間41時間以上の比率をみていくと、「課長級」が45.1%、「部長級」が45.7%。また「常に忙しく、多くの仕事を行っていた」という実感値を尋ねると、「当てはまる」「やや当てはまる」の合計スコアで「非管理職」は41.5%、「課長級」は53.8%、「部長級」は61.9%。意外にも、役職があがるほど、忙しさは増していることがわかります。

課長のストレス。それは発言力や人間関係にあるようです。仕事上で感じることを課長と部長で比較すると、総じて課長が低いことは一目瞭然です。

●職場で自分の意見が取り入れられている

課長…43.7%、部長…62.9%

●上司や同僚に気をかけてもらえている

課長…43.9%、部長…53.2%

●職場の人間関係に満足感があった

課長…40.4%、部長52.3%

●職場に自分が成長するように励ましてくれる人がいる

課長…40.2%、部長54.1%

直属の部下からの突き上げがあれば、上からの押さえつけもあり、ストレスがかかることの多いと想像される課長。ここを耐えて、さらに部長になれば、環境が変わりストレスは低減されますが、部長の椅子は限られていて、誰もが部長になれるわけではありません。ずっと課長のまま……そんなケースも珍しくないでしょう。

――課長になんてならなきゃよかった

年収1,000万円の大台にのっていたとしても、後悔しているサラリーマンは多いようです。

[参照]

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』

株式会社マイナビ『マイナビ ライフキャリア実態調査2024年(働き方・キャリア編)』

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