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「自分は頭が良くない」と思っているならチャンス!ビジネスで考え続ける人が成功するワケ

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月10日 11時0分

「自分は頭が良くない」と思っているならチャンス!ビジネスで考え続ける人が成功するワケ

(※写真はイメージです/PIXTA)

どうすれば仕事がうまくいくのでしょうか? 女性起業家の田尻紋子氏は、著書『人生が180度変わる思考術 マーケティング脳で考えればうまくいく』で「マーケティング脳で考えるとよい」と言っています。一体どんなものでしょうか? 具体的なシチュエーションごとにご紹介します。

【シチュエーション】

会社をやめて起業しようと考えているが、調べてみるとさまざまな障害がある。

マーケティング脳がない人:「うまくいきそうもない」と不安になりあきらめる。

マーケティング脳がある人:「ではどうする?」と考え解決策を練る。

ビジネスにおいては頭が良い人ほど愚かである

私はマーケティングの分野で起業しました。起業したその日から経営者や社長になるわけですが、自分が特別に才能にあふれていて高い技能を持っている、などとは思っていませんでした。それに、それまでの人生もうまくいっていなくて、成功する自信もありませんでした。事業のなかでもさまざまな困難を経験しました。

一方で、世のなかで起業するような人は、私と違って「かしこい」「頭が良い」人たちなのだと思い込んでいました。莫大な利益が期待できる新規事業のアイデアを持っている。大勢の人から信頼を得て人脈をどんどん広げている──それが起業家である、とそんな想像をしていました。

私が起業家の端くれとしてそんなすごい人たちの輪のなかに入っていっても良いのか、正直迷いもあったのです。しかしながら、実際に起業しようとしている人たちとたくさん会ううちに、当初の想像とは少し違っていることに気がつきました。たしかに起業を志す人たちは賢くて、頭が良い人ばかりです。

でも、頭が良いからこそ、いろいろ考えすぎてしまい、そこで思考を停止してしまうのです。起業をあきらめてしまったり、起業したとしてもしばらくして事業をやめてしまったりして、結果的にビジネスがうまくいかなくなってしまいます。

優秀であるはずなのに、「自分は起業に向いていない」と思ってしまう。思考を停止するのと同時に行動も停止してしまう。そういう人は、頭が良いのにその良さを活かしきれていないという意味で「優秀な人ほど愚かである」ともいえます。

「自分は頭が良くない」と思っているならチャンス

私はこれまでの経験からあまり自分の能力に自信がなく、良くいえば自分を過信していませんでした。ですから、ビジネスがうまくいかなかったとしても「いつものこと」としてとらえることができました。その代わり「では、どうするか?」と考えるのです。うまくいかないことは改善しなければ、ビジネスは成り立たなくなるためです。

もちろん、答えがすぐに見つかるとはかぎりません。答えが見つかるまで「考え続ける」ことが大切なのです。もしも、あなたが私のように「自分には才能がない」「頭が良くない」「特別ではない」と思っているのなら、むしろチャンスと考えましょう。

なぜなら、優秀で頭が良い人ほど、複雑に考えるあまり思考や行動を停止してしまっているからです。そういう人に差をつけられるかもしれません。「たくさんのことを考えすぎる」というのは、散らかった部屋にいるようなものです。部屋が片づいていないと、ハサミとかテレビのリモコンとか、「あれ、どこにしまったかな?」と無駄な時間を使って部屋のあちこちを探し回ることになりますよね?

頭のなかも同じで、しっかりと整理整頓をし、「考えるべきこと」と「考えるべきでないこと」を分けておくことが大切です。では、具体的にどのように頭のなかを整理整頓していけば良いか。次の項で説明していきます。

【アドバイス】

答えが見つかるまで考え続ける人が仕事や人生で成功する人です

【シチュエーション】

数日後、重要なプレゼンがあるため、漠然とした不安を抱えている。

マーケティング脳がない人:プレゼンのことが気にかかり仕事に手がつかない。

マーケティング脳がある人:思考を紙に書き出し不安の材料を取り除く。

「考える」と「悩む」を取り違えない

前項では、「考え続ける」ことが大切だと述べました。では、「考え続ける」ためにはどうすれば良いのでしょうか? 実は「考え続ける」と口で言うのは簡単ですが、うまくやろうとしても、なかなか難しいものです。人間の脳は自然にさまざまなことを考えすぎてしまうようにできているからです。

それは脳の機能として自分の意志とは関係なく、無意識に働いてしまうものなので、それに抗うことはできません。しかしそれ以上に問題なのは、「考えすぎてしまう」という自覚がないこと、そして結果に結びつかない事柄について考えすぎてしまうことです。

自分では「考えている」と思っても、実際は「悩んでいる」だけ。頭のなかでネガティブな感情がグルグルしているだけだったりするのです。そうならないためにひと工夫しましょう。今日から簡単に取り組むことができ、なおかつ効果の上がる方法があります。それは「自分の思考を紙に書き出す」ことです。

まずノートか紙、それとペンを用意しましょう。普段使っている手帳でも良いですし、ちょっと高価なノートを買ってきても良いでしょう。ペンも自分が書きやすいものなら何でもかまいません。ちなみに、私は紙ではなくタブレットを使っています。一日の終わり、あるいは週末などに時間を決めて、頭に浮かんだことを何でも紙に書き出していきます。

書いたものを他人に見せるわけではないので、うまく書こうとせず、自分の好きなように自由に書いていきましょう。嬉しいと感じた出来事、ネット配信で観たドラマの感想、将来やりたいと思っている計画など、何でも良いのです。「こういうことを書くべき」という制約はありません。

ときには会社の上司や取引先の担当者への悪口が頭に浮かぶかもしれません。それも書いてしまいましょう。 書き出す時間は3分でも10分でも、1時間でもOK。これも決まりはありません。このとり組みは習慣化することが大切なので、無理のない範囲で実践しましょう。

紙に書けば行動につながる

ある程度書けたと思ったら、書いたものを見直します。自分がどんなことを考えていたのか(悩んでいたのか)、を客観的に振り返ることができます。書いたものを眺めているうちに、「自分はどうしたいのか」「どんなふうになりたいと思っているのか」が見えてきます。

また、悪口を書き出したことで、モヤモヤしていた感情も消えているはずです。たとえば、大切なプレゼンを数日後に控えているとします。そのことで頭がいっぱいで、大きな不安も感じている。そのことを紙に書き出してみましょう。きっとこうなるでしょう。

・人の前で話すことに緊張する

・失敗したら笑われるかもしれない

・話す内容を忘れたらどうしよう

・プレゼンの資料の内容に自信がなくなってきた

・特に3ページ目のデータの根拠が弱い

・質問にうまく答えられないかもしれない

・深く追及されたらピンチだ

・失敗して上司に怒られたら嫌だ

不安の原因がわかりましたね。今回の場合は、極度の緊張の原因が失敗への恐怖にあり、その恐怖はプレゼン内容への自信のなさからくるものだと分析できます。このようにすれば「失敗したらいやだな」と本番まで、ただ不安を抱えながら過ごすのではなく、「データの別の根拠を探そう」など、具体的な行動へとつなげることができるのです。

つまり「失敗したらいやだな」などと考える必要はなく、考えるべきは「うまくいくためにはどうすれば良いか」ということ。紙に書き出すことによって、それが明確になるわけです。

【アドバイス】

自分の思考を客観視する習慣を身につけましょう  

田尻紋子

女性起業家

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