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ただメモをとることを習慣にするだけじゃダメ!結果を出したいならメモをとる意味を見直すべし

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月14日 11時0分

ただメモをとることを習慣にするだけじゃダメ!結果を出したいならメモをとる意味を見直すべし

(※写真はイメージです/PIXTA)

どうすれば仕事がうまくいくのでしょうか? 女性起業家の田尻紋子氏は、著書『人生が180度変わる思考術 マーケティング脳で考えればうまくいく』で「マーケティング脳で考えるとよい」と言っています。一体どんなものでしょうか? 具体的なシチュエーションごとにご紹介します。

【シチュエーション】

新入社員として入社したとき「メモをとれ」と言われたので、いまも実践している。

マーケティング脳がない人:メモをとることの意味は考えず習慣として実践している。

マーケティング脳がある人:ときどきメモをとることの意味を見直し、実践法も修正していく。

ノウハウを活かせる人と活かせない人の違いは?

私は起業家を対象にしたスクールで、さまざまなノウハウを教えています。たとえばSNSの集客では、読み手のペルソナ(人物像)を考え、その人の役に立つ情報を発信するように、生徒にアドバイスするわけです。ところが、同じノウハウを実践しても、人によって短期間で結果が出せる人と、がんばっているのに時間がかかってしまう人がいます。

前者は、ノウハウの一つひとつを〈点〉でとらえるのではなく、〈点〉と〈点〉がつながった〈線〉に見えているのだと気づきました。私は可能なかぎり〈点〉が〈線〉になるようにお話ししていますが、実際のビジネスの現場では、教える側がそこまで意識しているケースは多くないでしょう。

たとえば、会社で上司や先輩が新入社員に対して「話を聞くときはメモをとれ」とアドバイスするとします。新入社員は言われたとおり、上司に呼ばれたらメモ帳と筆記用具を持ち、話を聞こうとするでしょう。しかし後日、「◯◯の件どうなった?」と聞かれたのに、「何の件でしたっけ?」と聞き返してしまう。新入社員は「メモをとる」というノウハウは実践しましたが、それを〈点〉としてとらえていただけでした。

〈線〉になっていれば、メモをとったあと、事あるごとに見返したり、メモにもとづいて予定をスケジュール表に書き込んだりしたはずです。新入社員であればしかたがないかもしれませんが、実際は上司が〈線〉にするところまで教えてくれる会社は少ないのではないでしょうか。

時間が経つと〈線〉が消えていくかもしれない

ノウハウが〈点〉から〈線〉になれば安心かといえば、実はそうではありません。いったん身についたノウハウも、時間が経つにつれて効果がなくなっていくことがあるのです。一度つながった〈線〉が消え、〈点〉と〈点〉に戻ってしまうイメージです。

先の例では、上司から話を聞いてメモをとり、スケジュールに書き込んではいましたが、いつの間にか機械的に行うようになっていました。メモをとることの本来の意味は、上司の話をもとに作業に優先順位をつけ、仕事を円滑に進めることですが、いつしかそのことを忘れていましたよね。そのため、納期に間に合わなくなるなどのミスを犯してしまうのです。

つまり何が起こっていたのか、マーケティング脳でもう一度考えてみましょう。本来は理解するための手段であったはずのメモが、「自分は〈点〉と〈点〉をつなげて〈線〉にしたぞ」という慢心によって目的にすり替わっていたのです。これを防ぐには「実は自分はわかっていないかも」「そのうち〈線〉が消えてしまうかも」と意識しておくことが重要です。

たとえば「なぜメモをとる必要があるか知っていますか?」と聞かれたときに「知っていますよ」と答えるのではなく、「もしかすると自分の知らない意味があるのかも」と考え「教えてください」と、新しいことを学ぼうとする態度が大切なわけです。

何かノウハウを教えてもらったら、まず〈点〉と〈点〉を〈線〉にする(=ノウハウの意味を深く考える)ことを意識し、なおかつ時間が経っても〈線〉が消えないようにする(=自分の理解が本当に足りているか点検する)ことを心がけるようにしましょう。

人を教えたり導いたりする立場であれば、いま行っている作業の先に、いったい何がゴールとして待っているのかといったワークフローの理解や、何を目的としているのか、といったことをなおざりにせず情報共有すると良いでしょう。そうすれば、相手も目的と手段をたがえずに自分の仕事に集中できるので、生産性が上がるかもしれません。

【アドバイス】

ノウハウは常にアップデートすることが大切

【シチュエーション】

難しいプロジェクトに取り組んでいるが、あちこちで問題が発生し円滑に進まない。

マーケティング脳がない人:「こんなにがんばっているのになぜ報われないんだ」と不満を募らせる。

マーケティング脳がある人:「難しいステージに来たな」とテレビゲームをプレイする感覚で仕事を楽しむ。

ビジネスはゲーム感覚で取り組むとうまくいく

世のなかにビジネスパーソンはたくさんいますが、心の底から「仕事が楽しい」と思っている人は多くないようです。「お金のため」とか「家族のため」「将来のため」といった理由で、嫌々ながらも仕事に取り組んでいる人もいるのではないでしょうか。秀でた才能や技術など持っていなかった私でも現在のように起業に成功したのは、ゲーム感覚で仕事をしていたからだと考えています。

実際、成功している人々は、まるで遊んでいるかのような楽しい感覚でビジネスに取り組んでいる人も多いのです。何度も書いているように、私はこれまで万事がうまく運んだわけではありません。何をやってもうまくいかず、失敗ばかりしていた時期もあります。そんなとき友人から言われた言葉が印象的でした。「ステージが変わっただけだ」という言葉でした。

ゲームでは、ステージが進んでいくと難易度が上がっていくのが一般的です。私は『スーパーマリオブラザーズ3』というアクションゲームが大好きなのですが、初めて訪れるステージを1回プレーしただけではクリアできないこともあります。それでも同じステージをくりかえし挑戦するうちに方法が見つかり、クリアできるようになるのです。

ビジネスも同じです。少なくとも私はゲームの難解なステージをクリアするつもりでビジネスに取り組んでいます。たとえ大きな失敗をしたとしても「ゲームオーバーになっただけ」と考え、めげることなく挑戦を続ける。「こうすればうまくいくのでは?」と仮説を立て、実際にやってみて検証し、〝必勝パターン〟を探っていく。ゲームを攻略するのとまったく同じです。良い意味で深刻さを感じなくて済むのです。

努力は自分自身が見てさえいれば良い

ゲーム感覚で挑戦を続けて、がんばったとしても、仕事で必ずしも結果が出て報われるとはかぎりません。しかし、私は、自分ががんばっていることを、誰よりも自分が知っていることが大切なのではないか、と思っています。

かつてコーチングをしてもらった人から言われた言葉があります。「3歩進んで2歩下がっても、5歩進んだことになる」という言葉です。他人から見れば1歩しか進んでいないように思えます。でも、自分ではたしかに5歩動いたのです。他人には1歩にしか見えないからと1歩しか歩かないより、たとえ1歩という結果しか残らなくても5歩歩いたほうが成功の確率は上がるはずです。

【アドバイス】

他人に評価を求めると不満は解消されません  

田尻紋子

女性起業家

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