もうやめてくれ!手取り月30万円・42歳サラリーマン、妻に秘密の「貯金100万円」で投資デビューも「株価暴落」に翻弄され悲鳴
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月7日 6時15分
(※写真はイメージです/PIXTA)
5日に史上最大の下げ幅を記録したと思えば、翌日には史上最大の上げ幅を記録した株式市場。息つく暇もないほどの値動きに、多くの人が翻弄されています。先行きも不透明ななかですが、ちょっとした希望も。
少ない小遣いを何とかしようと「へそくり」で投資を始めたが…
――もうやめてくれ!
8月5日、必死な形相で叫んでいた(に違いない)42歳サラリーマン。「とても仕事なんてしている場合じゃない!」と連投した理由は、株価の大暴落。日経平均株価の終値は4,451円28銭安の3万1,458円42銭と、1987年10月20日の「ブラックマンデー」を超えた下落幅となり、SNS上には「死人がゴロゴロ出る大暴落」などの悲痛な言葉が並びました。
――コツコツと貯めたお金だったのに
あがることのない小遣い。なんとか増やせないかと、奥さんには内緒でコツコツ貯めてきた貯金100万円で投資デビュー。「投資初心者なら、まずはインデックス型じゃない?」と、同僚からアドバイスで投資信託を購入。あとはネットでおすすめされていた株式を数社、買っていたそうです。それまで順調に増えていたのに、一気に吹き飛んでしまったとか。初めてのことに完全パニック状態の男性。アドバイスをもらった同僚に「なあ、これって大丈夫なのか? 本当に大丈夫なのか?」としつこく聞いたところ、「知らないよ、俺だって神様じゃないんだから」と怒られる始末。結局、大暴落の株式はいくつか売ってしまったとか。
SBI新生銀行が行った『2023年会社員のお小遣い調査』によると、男性会社員のお小遣いは1ヵ月4万0,557円、女性会社員が3万5,001円。男性会社員は前年比増で2010年以来初の 4万円台だとか。ではそれで足りるかといえば、「全然足りないよー」というのが本音。昼食代平均は男性会社員で624円。1ヵ月22日勤務だとすると、残り2万7,000円ほど。同僚と飲みにいって、ちょっと趣味にも使って、あとは……そう考えているうちに、あっという間にゼロになってしまいます。かといって、「小遣いアップ!」を主張できるほど稼いでもいない……男性の場合は、「自力で増やす」という選択だったわけです。
株式会社モデル百貨が20~50代の既婚男女に対して行った調査によると、へそくりをしているのは既婚者の35%。妻(夫)には知られていないへそくりの平均額は155万7,197円。男女別にみていくと、男性71万円に対して、女性144万円。女性のほうがコツコツと貯めることに長けている、ということでしょうか。月々へそくりに回している額は平均1万9,568円。男性平均額まで貯めるにしても36ヵ月。これだけの期間頑張って貯めたお金を投資に。そんな努力が無駄になってしまう……思わず悲鳴をあげてしまっても、仕方がないことかもしれません。
2年以上ぶりに「実質賃金」プラスを記録!来月以降、賃上げ効果定着に注視
――そもそも給与があがって、小遣いもあがれば、妻に内緒に貯金までして投資することもなかったのに
男性の怒りの矛先は、思わぬ方向へ。厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、40代前半のサラリーマンの平均給与は38.0万円。手取りにしたら30万円ほど。子どもの教育費や住宅ローンの返済など考えたら、夫への小遣いは4万円が限度でしょうか。これ以上の小遣いを望むなら、給与アップを期待するしかありません。
【年齢別サラリーマンの平均給与】 20~24歳:23.2万円/359.5万円 25~29歳:27.1万円/449.8万円 30~34歳:30.7万円/516.7万円 35~39歳:34.5万円/580.8万円 40~44歳:38.0万円/631.3万円 45~49歳:40.6万円/670.9万円 50~54歳:42.8万円/707.2万円 55~59歳:44.1万円/725.5万円 60~64歳:37.2万円/571.5万円 ※数値左より月収/年収そんな給与に明るい兆しも。厚生労働省『毎月勤労統計調査』によると、今年6月の現金給与総額は前年比4.5%増の49万8,884円。一般労働者に限ると、前年比4.9%増の66万4,455円。27年ぶりの高い伸び率となりました。こうした背景から、物価の変動分を反映した実質賃金は前年同月比1.1%増となり、27ヵ月ぶりにプラスに転じました。
今回の結果は、春闘を経ての賃上げと6月に支払われた夏季賞与の影響によるところが大きく、来月は再びマイナスに転じる可能性が高いという専門家も。賃上げ効果はまだまだ限定的で、もっとすそ野を広げていく必要があり、来月以降の結果に注視すべきだといいます。何はともあれ、2年以上ぶりに実質賃金がプラスを記録したのは、希望のもてることだといえるでしょう。
一夜明けて、8月6日。終値は昨日から2,957円90銭高の3万4,416円32銭と、1990年10月に記録した2,677円54銭を超えて、過去最大の上げ幅となりました。先日、ジェットコースターのような激しい値動きの株式市場。
――なんと、慌てずに売らなきゃよかった! 完全に無駄死!
後悔を口にしつつ、まだ不安定な値動きは続きそう。仕事にも身が入らいない日々も続きそうです。
[参照]
株式会社モデル百貨『夫婦の秘密のお金「へそくり」についての調査結果を発表!年代が上がるごとに広がるへそくり格差が明らかに』
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