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世帯年収700万円の30代女性「アルバイトでも派遣でも、組織に属したほうが…」独身・自営業の同級生へ「上から目線」でアドバイスして大後悔したワケ

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月9日 11時15分

世帯年収700万円の30代女性「アルバイトでも派遣でも、組織に属したほうが…」独身・自営業の同級生へ「上から目線」でアドバイスして大後悔したワケ

(※写真はイメージです/PIXTA)

大学の同級生として同じようなスタート地点に立っていても、その後の人生は次第に差がついていく。ある女性は、自分の誤解から、同級生にとても恥ずかしいアドバイスをしてしまったと後悔している。どんなことがあったのだろうか。

40歳未満の平均は782万円だが…厳しい状況にある人も多数

多くの人が老後資金の不安を持っている昨今。老後資産形成を促すため、政府も新NISA制度を導入するなど対策にに努めているが、「そんな先の話より、いまのサイフがピンチ!」という人たちも少なくないようだ。

総務省統計局の『家計調査報告(貯蓄・負債編)2023年(令和5年)平均結果』によると、2人以上の世帯では1世帯当たりの貯蓄額は1,904万円。もっともこの数字は、多くの貯蓄を持つ高齢者世帯を含んでいるため、若年世代にとっては実感のもてない数字となっている。

貯蓄額を世代別に見ていくと、40歳未満の平均は782万円だが、70歳以上はおよそ2,503万円と大きな乖離がある。また、2人以上の世帯の貯蓄現在高階級別の世帯分布は、貯蓄現在高の平均値である1,904万円を下回る世帯が約3分の2(67.4%)を占めている。

「それぞれの家庭のお財布事情、なにかと話題に上りがちですが、自分の台所事情を馬鹿正直に話すのは避けたほうがいいですね…」

そう語るのは、30代会社員の佐藤さん(仮名)だ。

大学時代からいまもなんとなく交流が続いているグループがあり、2、3ヵ月に1回ぐらい集まって食事会をしているという。

「最初のころは、学生時代の延長といった話題が多かったのですが、結婚や出産する人が増えてきたら、だんだんお金の話題も増えてきまして…」

最近は、毎日の生活費のあれこれから、子どもの教育資金、住宅の購入資金など、お金の話ばかりだという。

「私の出身大学は、いわゆる中堅といわれているところ。平凡な学生だった私は、普通に就職活動して中小企業に入社しました。夫もそこの従業員です。世帯収入は700万円に届くかどうかといったところ。保育園のひとり息子を抱え、賃貸暮らしで、生活は正直カツカツです…」

スタート地点は同じだった大学同級生、30代で開いた人生の差

同じ大学の出身ということで、社会に出るまでのスタート地点は同じでも、その後の行き先や、人との出会いによって、各自の人生に差が開いている状況だと、佐藤さんはいう。

そのうちのひとりは、夫が外資系金融勤務。とても羽振りがよさそうで、態度の端々にも「上から目線」が感じられ、苦手意識を持っているという。

「アクセサリーは目立つブランド品ですし、住まいもタワマン。自分から自慢めいたことはいいませんが、私たちがちょっとお金のことを愚痴ると〈ウン、ウン〉と微笑みながら聞いていて、正直、印象悪いですよね」

もうひとりの同級生は、上司と相性が悪かったという理由で、新卒入社した会社を退社してしまい、数社の転職を経て、いまは自営業をしている。

「彼女は独身で頼る人もいないうえ、いつもお金がなくて本当に大変そう。たまに2人で会うときは、私がお茶やランチをごちそうすることもありました…」

その友人の口癖は「貧乏暇なし」。

「〈取引先に、いいように使われて大変。しんどい〉というので、〈アルバイトでも派遣でも、組織に属したほうが安心だよ〉〈また就職したら?〉とアドバイスしていました」

佐藤さんの言葉に笑顔でうなずき、「そうだね、どうしても厳しかったらそうする!」というものの、なかなか行動に移さない彼女に、佐藤さんは少しイライラしていた。

自力で不動産を買える子に、お金のアドバイスをしていたなんて…

「ある時、お茶をしたあと〈じゃあね!〉といって向かった電車のホームがいつもと違ったんです。〈そっちは逆だよ?〉というと、〈私、引っ越したの〉と…」

最寄り駅を聞いたところ、言葉を濁して教えてくれない。

「気になって、SNSで調べてしまいました。そうしたら、どうやら半年ぐらい前に、私がずっと住みたいと思って憧れていた町に引っ越していたらしく…」

佐藤さんは、別の友人に聞いてみたところ、ショックな話を聞かされた。

「〈知らなかったの? 彼女、会社を立ち上げたよ?〉って…。どうやらマンションも購入したみたい。これまで黙ってお茶やランチをおごられていたのに。どうして教えてくれなかったのか…」

その友人は、いつも量販店の地味な服装ばかりで、ブランド品も一切持たない。

「みんなで集まったとき、だれともなく貯金や年収の愚痴が出て、私も一緒になってかなりきわどい情報までしゃべっていたんですよね。一馬力でマンションを買える子に向かって、自分の情報を話しまくって、お金のためかたや、仕事のアドバイスまでして、本当に恥ずかしいし、ばかみたい…」

と、佐藤さんは後悔しきりだ。

自分から積極的に情報発信せず、黙っておごってもらっていたという友人は「人が悪い」のかもしれないが、このご時世、自分を守るための情報コントロールは重要だ。今後は秘密主義な友人にならい、自分の情報を管理しつつ、資産形成に努めたいものだ。

[参照]

2023年 総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)」

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