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恐ろしい…亡き父の初盆、空き家となった実家にひとり泊まった40代男性、真夜中に突然耳元で響いた声の正体

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月10日 11時15分

恐ろしい…亡き父の初盆、空き家となった実家にひとり泊まった40代男性、真夜中に突然耳元で響いた声の正体

(※写真はイメージです/PIXTA)

人間、だれもがいつか旅立つことになる。「大丈夫」という親の言葉に安心していると、急展開に後悔することになるかもしれない。実情を見ていく。

親族が集まる夏休み、親きょうだいで相続の相談をする人も

いよいよ夏休みも本番。すでに郷里へ帰省している人も多いだろう。近年では「相続」への意識が高まりつつあるが、今回の帰省で、親きょうだいたちを腹を割って相続に関する話をしようと考えている人もいるのではないだろうか。

しかし、相続は「親が亡くなったあと」発生するもの。親自身が前向きならいいが、そうでない場合、子どもの側から切り出すのはなかなか注意が必要だ。

株式会社LIFULL seniorが親の死を経験した方に実施した「親と話したい“親の今後”にまつわる話題」に関する調査によると、97.3%が「生前、親の今後に関する会話が不十分であった」と回答。

近しい間柄だからこそ、話題にするのは難しい話なのかもしれない。

長男家族からの同居の提案に、父は「迷惑をかけたくない」

40代のある男性は、去年亡くした父親のことを回想してくれた。

「私の郷里は茨城県です。私は姉と2人きょうだいですが、いずれも進学で郷里を離れています。姉は結婚して大阪へ、私はずっと仕事の関係で東京です。両親は子どもが巣立ってから20年以上2人暮らしだったのですが、5年前に母が亡くなりまして…」

ひとり残された実家の父親を心配した男性とその家族は、何度か同居を持ちかけたというが、父親は「環境が変わるのは不安」「迷惑をかけたくない」と遠慮した。

男性も姉も、そんな父親に折を見て連絡を取っていたが、仕事や子どものことで忙しく、帰省する機会はなかなか持てなかった。

「ところがある日、姉から〈お父さんが救急搬送された〉と電話が入ったのです」

買い物に出た先で倒れ、救急病院に搬送されたという。

「心筋梗塞で、残念ながら助かりませんでした。車でスグなのに、どうしてまめに様子を見に行かなかったのだろう、電話の声だけで大丈夫だと思ってしまったのだろう…と後悔ばかりで…」

ごく近しい親族だけで家族葬をすませると、男性は姉と今後のことを話し合った。

「姉も私も、すでに自分の生活拠点ができていて、住まいもある状態です。実家に帰ることはありませんので、父の一周忌を待って売却しようと決めました」

男性の父親は、地元企業に勤務するサラリーマン。堅実な生活を送っており、資産状況はプラスだったが、相続税がかかるほどの財産ではなかった。

地方都市ではあるものの、土地の形状もよく、駅も近いことから、探せば買い手は見つかりそうだった。

実家を売却し、お金は折半

「父が亡くなったのが去年の春先。その年のお盆、私と姉だけ実家に立ち寄り、財産の処分について話を詰めることにしました」

自宅は売却、貯金は折半ということで、すぐ話はついた。家を片付けなければならなかったが、几帳面な父親は自宅内を整理整頓しており、手間はかからなそうだった。ただ一部屋、母親が使っていた四畳半の部屋だけは手つかずだった。

「母親の洋服や姿見、ドレッサーがそのまま残っていました。処分するのは忍びなかったのでしょうね…」

きょうだい2人で地元のレストランで食事をとると、姉は一足先に帰って行った。

東京から車で来ていた男性は、一晩実家に残ることにした。

夜中に起きた不思議な出来事

「父は寝室に仏壇を置いていました。父が使っていたベッドを拝借して休んでいたのですが…」

男性は、姉と一緒に両親の好物だったお菓子を供えていた。

「夜中、なにか気配がして目が覚めたのです」

男性が夢うつつで寝返りを打っていると、亡き両親の声が小さく聞こえてきたという。

「別に怖いとも思わず、ああ、夢かなって。リビングで雑談しているような、本当に普通の、たわいないやりとりのような声でした」

「お供えのお菓子は、新しく出たラインナップのものも合わせて買ったのですが、〈珍しいわね〉〈おいしい、おいしい〉という声も聞こえてきて…」

すると突然、耳元にハッキリと母親の声が響いた。

「〈引き出しの中、お姉ちゃんにね〉と。それを聞いて思わず飛び起きました」

翌日、男性は母親が使っていた部屋をもう一度見たところ、ドレッサーの奥に小さな箱があり、そこに赤い石のはまった指輪がはいっていた。

「姉に電話をかけ、昨晩見た夢の話をして、写真を送りました。そうしたら、その指輪は姉が子どものころに〈ほしい〉といって、〈大人になったらね〉といわれていたものだったそうです」

男性は指輪を持ち帰り、宅配便で姉に送った。

「不思議なことがあるものですね。母も急に亡くなってしまったので、姉に渡そうと思っていた指輪のことが心残りだったのかも…」

上述した株式会社LIFULL seniorのアンケートによると、「親が生前のうちに十分に話し合えなかった話題」の第1位に、家の片づけや遺品整理が上がっている。

親の死を経験した方に聞いた「親が生前のうちに十分に話し合えなかった話題」

家の片付けや遺品整理………44.2%

遺産や相続………41.5%

老後の医療や介護ケア………38.5%

老後の資金計画や経済面………36.5%

健康状態………35.8%

葬儀………35.0%

お墓や散骨………26.9%

介護施設への入居や住み替え………20.8%

特になし………2.7%

n=260 複数回答可

株式会社LIFULL senior(みんなの遺品整理)

「去年の一件で、母も気がすんだのかもしれません。実家を売却したら、両親の仏壇は私の家に引っ越しです。好物のお菓子、また新しいラインナップが出ているのでお供えしたいですね」

[参考資料]

厚生労働省『令和4年人口動態』

内閣府『令和5年版高齢社会白書』

株式会社LIFULL senior「親と話したい“親の今後”にまつわる話題」

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