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初対面の人相手でも会話が盛り上がる!心をつかむ「雑談のはじめ方」

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月17日 11時0分

初対面の人相手でも会話が盛り上がる!心をつかむ「雑談のはじめ方」

(※写真はイメージです/PIXTA)

うまく雑談できるようになりたいですよね。一般社団法人日本聴き方協会代表理事の松橋良紀氏は、著書『うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣』の中で雑談できる人とできない人の違いを取り上げています。それは一体どんなものでしょうか?本書から詳しく紹介します。

うまく雑談できる人は 質問をし、できない人は 「さっそくですが」と言う。

ピンポーン。「はじめまして。10時のお約束で参りました、○○会社の松橋と申します」「はーい、今あけます」個人宅に訪問する営業になって3年目。インターホンを押すとお客様がドアを開き、玄関に入ったら名刺を差し出しながら自己紹介。「今回はお約束をいただきありがとうございます。○○会社の松橋と申します。よろしくお願いします」

ここから廊下を通り、居間へ案内されますが、その間は無言です。居間に通されたら、大きなバッグの中から資料を取り出し、テーブルに広げます。「ではさっそくですが、我が社のご案内をさせていただきます」そこからはひたすら営業トークを1時間ほど繰り広げます。そしてほとんどは契約には至らず、帰り道で「営業の仕事は自分に向かないよな」

はい、今思えば、雑談を一言もせず、売り込みだけ懸命にしている人が売れるはずもありませんでした。そんなとき、友人から「心理療法の講座を受けるんだけど、修了したらカウンセラーになれるんだって。一緒に行かない?」どうやら日本に入ってきたばかりのNLPという心理学を使った心理療法のようです。「今の仕事には希望が持てないし、カウンセラーの資格が手に入るなら、それもいいかも」と思い切って通うことにしました。

講座では、心理の先生が、クライアントと初めて面談をするときの見本を見せてくれたのですが、それには驚きました。たいした自己紹介もせず、すぐに雑談に入るのです。私は毎日、雑談もせずに会社や自分の紹介を5分くらいはやっているのに。しかもその雑談は、すべて質問形式でした。

「今日は暑いですね〜。エアコンの温度はいかがですか?」「この場所、すぐにわかりましたか?」「ちょっと駅から遠いので迷いませんでしたか?」などなどいろいろと質問をして、自分はたいしてしゃべらず、ほとんどはクライアント役がしゃべります。

数分間の雑談のあとに「今日はどんなことをすっきりさせたいですか?」と本題に入りました。カウンセラーの先生は、充分な雑談をしてリラックスしてもらってから本題に入っていました。しかも、自分の名前を名乗ったあとは、ずっと質問です。カウンセラーの先生が話す時間は1割もなく、クライアントが9割以上話しています。

質問をしてしゃべらせる。それに対して大きめにうなずく。オウム返しや驚きのリアクションをする。それをみて、クライアント役はまた何か話したくなる。このようなやりとりをしながら、信頼関係を築いていました。衝撃でした!

自分の話を一切しないのです。私はといえば、雑談もせず、自己紹介と会社紹介あたりから、ひたすら弾丸トークでしたから。自分のアピールをすることで信頼関係を築くものだと思っていた私には、驚きの光景でした。そして雑談がいかに大事かを知った日でもありました。

【ポイント】

コミュニケーションの達人ほど雑談を重要視する!

うまく雑談できる人は 名刺を話題にし、できない人は 「最近のニュースで」と言う。

「異業種交流会とかは苦手です。知らない人と雑談するなんて特に苦手です」「何を話したらいいかわからないんです」そんな方に特効薬を処方しましょう。あるとき、人脈王と言われる人に誘われて、交流会に行ったときのことです。「人脈王の彼は、どうやって人脈をつくっているんだろう?」「どうやって自分の顔を売り込んでいるんだろう?」

興味津々で、彼にひっつきまわっていたら意外でした。押しが強いわけでもなく、話題を繰り広げるわけでもなく、自分のすごさをアピールするのでもありませんでした。でも毎回、場を盛り上げているのです。彼にたずねました。「すぐに打ち解けていくので神業を見ているようですよ。話を盛り上げるコツはなんなのでしょうか?」

すると、「見えているものを片っ端から話題にすればいいんだよ。今の場合なら、名刺を受け取ったら、名刺の情報を徹底的に話題にしているだけだよ」なるほど、見ていると手順は毎回同じでした。名刺を交換したら、まずは相手のお名前を話題にしていました。ほぼ全員に「いいお名前ですね」とおっしゃっていました。その理由も付け加えます。

相手が佐藤和男さんだとしたら、「さとう、かずおさんとお読みするんですね?」読み方を必ず確認します。そして、「いいお名前ですね!」(え? 日本で何百人もいそうだけど、どうほめるんだろう?)すると、「日本で何番目かに有名な名字ですし、和男さんというお名前が、頼りがいがありそうな佐藤さんとぴったり一致していますね」おー、なるほど。次に会社名を確認して、仕事の話へ。

「ところで、経理部とのことですが、経理の仕事って、常に緊張感がありそうですね」すると、質問がハマったみたいでテンションが上がります。「そうなんですよ。数字が合うまで大変ですよ。でも数字が合った時の快感も大きいですよ」仕事のことを語り始めると、多くの人が饒舌になります。隣でみていると、相手の方のボルテージがどんどん上がっていきます。質問の技術が高いからこそですね。

人脈王は名刺交換をしてから3分経っても、自分のアピールをしていません。熱心に相手の話を聞き始めて5〜6分。すると、相手がハッと気づいたように、質問をし始めます。「私ばかり話してしまってすみません! あなたはどんなお仕事をしているんですか?」その質問で、ようやく人脈王は自分の紹介をし始めました。場をつなぐために「最近こんなニュースがありましたよね? ご存知ですか?」などと、スポーツや芸能のニュースなどを話す人は多いです。その場から遠い世界の話をすることで、相手に深く入りこまないように配慮しているとも言えます。

しかし残念ながら、安全領域にいる限り、人と深い関係を築けることはありません。勇気を出して、相手の名刺を元に、さまざまな情報を引き出していきましょう。最近は名刺を持たず、SNSで繋がる人も多いです。その場でSNSを開いて相手のプロフィール情報を元に、話を広げていくのもいいでしょう。ニュースなど遠い世界の話をするのではなく、目の前の相手を話題にするのが雑談の基本です。

【ポイント】

ニュースではなく名刺やSNSに書いている相手の情報を元に、相手の話題に集中しよう!  

一般社団法人日本聴き方協会代表理事 松橋良紀

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