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「つい子どもに買い与えすぎてしまう…」そんなお悩みを解決!現役ママFPが教える“子連れ買い物術”

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月17日 11時15分

「つい子どもに買い与えすぎてしまう…」そんなお悩みを解決!現役ママFPが教える“子連れ買い物術”

(※写真はイメージです/PIXTA)

日々の買い物は子どもの金融教育の絶好の機会です。しかし、子どもと一緒に買い物に行くと、ついつい買い与えすぎてしまう、お菓子やおもちゃコーナーから離れられずしかたなく買ってしまうといった経験はありませんか? そんな悩みを抱える親御さんに、現役ママFPである内田優帆氏が買い物をする際の心構えや準備、明日から実践できるポイントをお伝えします。

 買い物に行く前の「事前準備」が大切

“子連れ買い物術”は、家を出る前から始まっています。買い物に行く前に、事前準備から始めましょう。本記事ではカレーの材料を買いに行く親子を例に考えてみたいと思います。

買い物の目的を子どもと共有する

「今日はカレーの材料を買いに行くから、おもちゃは買わないよ」などと伝えることで、子どもも心の準備ができます。「欲しい!」と言われてから買えない理由を言うよりも、子どもが落ち着いて聞いてくれるタイミングで「事前に」伝えることがポイントです。

買い物リストを一緒に作る

「カレーを作るにはどんな材料が必要かな?」などの質問を投げかけ、何を買えばいいのか一緒にリストを作りましょう。これにより、子どもは「カレーはなんでできているのか?」と、物事がどのように構成されているかを考える力が身に付きます。

予算を伝える

おやつなどを買う場合は、あらかじめ予算を伝えておくことで子どもは予算内で選ぶ練習をすることができます。また、買い物を手伝ったご褒美としてお金を渡すのもよいでしょう。そうすることで子どもは買い物の目的を理解し、計画的に行動する習慣を身につけることができます。

子どもはこれから何が起こるかわからないと、不安に感じて落ち着きをなくすことがあります。これからどこにいくのか? なにをするのか? これらのことを事前に伝えることで落ち着いた行動につながります。

買い物中も学べることがたくさんある

買い物中も、子どもにとってさまざまな学びの機会があります。以下のポイントを意識して、買い物中も楽しみながら学んでいきましょう。

値段を比較する

安さだけでなく、質や量などモノの価値を比較しましょう。「これとこれ、どっちがお得かな?」「なんで値段に差があるのかな?」などと子どもに問いかけてみましょう。幼少期から物事を比較検討する力をつけることは、大人になっても役立ちます。

買い物リストを活用する

事前に作ったリストを見ながら、必要なものを探す練習をするのもよいでしょう。「野菜コーナーはどこかな? 次は何を買えばいい?」と尋ねることで、仕方なくついていっていた退屈な買い物から、楽しい買い物に変わるかもしれません。

レジでの支払いを任せる

可能であれば、子どもに現金で支払いをさせてみましょう。特に子ども自身のものを買うときは、自分のお金で支払うことでお金が出ていく痛みを感じることができ、お金の大切さを学ぶことができます。

これらのポイントを意識して買い物をすることで、子ども自身が主体性を持って参加することができます。主体性を持って参加することで、予定になかったお菓子やおもちゃへの執着も減る可能性があります。

必要なモノと欲しいモノを区別する

買い物をする際、それが必要なモノ(NEED)なのか欲しいモノ(WANT)なのかを区別することは非常に重要です。

必要なモノとは食事や服、生活用品など生活するうえで必要不可欠なモノのことを言います。一方で欲しいモノは、生活するうえで必須ではないが、欲しいと思うもの、つまり贅沢品のことを言います。支出が多い家庭の主な原因は、欲しいモノを必要なモノと思い込んでしまっていると考えることができます。

子どもと一緒に買い物をするうえでも、それが必要なモノなのか欲しいモノなのかを親子で考えてみましょう。必要なモノは親が買って問題ありませんが、おもちゃやお菓子などの欲しいモノはお小遣いの範囲で買うのが理想です。

欲しいモノを買うには計画的にお小遣いを貯める必要があります。その過程を経験することで、お金の大切さ、モノを大事にする心、貯金をする力が自然と育まれます。その反面、親が欲しいものを買い与えすぎると欲求を我慢することができず、将来浪費家になってしまう可能性があります。

しかし、絶対に親が買ってはいけないということはありません。子どもが頑張ったことに対するご褒美や特別な日というのは子どもにとっても特別な思い出になります。ただし「特別」が「日常」にならないように気を付けていきたいところですね。

「お金がないから買えない」はNG!?

子どもがおもちゃやお菓子を欲しがったとき、「お金がないから買えない」と言ったことはありませんか? 実は「お金がないから買えない」と子どもに伝えることはよくないとされています。その理由は以下の3つです。

1.素直に甘えられなくなる

「うちにはお金がないからおねだりしたらダメなんだ」という考えが植え付けられ、子どもが親に甘えることをためらうようになる可能性があります。

2.お金に苦手意識を持つ

お金を使うことは決して悪いことではありません。「お金がない」という言葉で、お金に対する苦手意識が生まれ、お金を使うべき場面でも使うことにちゅうちょしてしまいかねません。お金に苦手意識を持つことは、将来的にお金に振り回される要因にもなってしまいます。

3.嘘をついてもいいと思う

本当に現金がなかったとしても、現代はさまざまな決済手段があります。その場しのぎの嘘をつくことで、子どもも嘘をついていいと思ってしまう可能性があります。

では、どうすればいいのでしょうか? その場で即答せず、家に帰ってから欲しい理由をプレゼンしてもらいましょう。その理由を聞いたうえで、買うまでの過程を一緒に考えるのがよいでしょう。「毎月いくら貯金すれば買えるかな?」「何をすれば買ってもらえるかな?」など、子どもとのコミュニケーションを積極的に取ることが大切です。

できることから挑戦してみよう

本記事では子連れ買い物術をお伝えしましたが、完璧を目指す必要はありません。子育ては計画通りになかなか進まないものです。しかし買い物のプロセスを通じて、子どもは計画性や判断力を養うことができるようになります。

買い物を金融教育の一環として捉えることで、自然と子どもの成長をサポートすることができます。

子連れ買い物術を通じて、親子で楽しみながら金融教育を行い、将来的にお金との付き合い方を上手に学んでいけるきっかけとなれば幸いです。

内田 優帆

ファイナンシャル・プランナー/QOLアドバイザー

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