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銀行員「残念ですが、あなたには貸せません」…世帯年収1,100万円・2人とも公務員の30代最強夫婦でも、住宅ローン審査に落ちる「まさかの理由」

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月17日 10時15分

銀行員「残念ですが、あなたには貸せません」…世帯年収1,100万円・2人とも公務員の30代最強夫婦でも、住宅ローン審査に落ちる「まさかの理由」

(※写真はイメージです/PIXTA)

多くの人の夢であるマイホーム。人生で一番高い買い物だけあり、ほとんどが住宅ローンを活用するでしょう。お金を借りる際に重要なのは何といっても「信用」で、その点、公務員であれば安心といったところでしょうか。しかし、公務員であれば絶対大丈夫かといえば、そういうわけではなさそうです。

営業も「夫婦で公務員なら大丈夫」と太鼓判を押してくれたが

持ち家率が6割とも7割ともいわれている日本人。マイホームはいまだに多くの人の夢です。そこで気になるのが、どのタイミングでマイホームを実現するか。果たして“買いどき”はいつなのか、ということです。

日本トレンドリサーチが行った『注文住宅の購入タイミングに関するアンケート』によると、「はじめて注文住宅を購入したときの年齢」で最多だったのは「31~35歳」で21.0%。「36~40歳」18.9%、「26~30歳」16.4%と続きます。

また「なぜ、そのタイミングだったのか」と理由を聞いたところ、最多は「購入資金の目途が立った」で29.3%。「子どもの入園や入学」17.9%、「引越し」14.7%、「結婚」12.9%と続きます。やはり人生で一番高い買い物といわれるマイホーム。購入タイミングとしては、やはり「お金」が一番。もうひとつ、ライフイベントが購入のきっかけになるようです。

金田智也さん(仮名・36歳)里美さん(仮名・35歳)夫婦の場合は、子どもの誕生がマイホーム購入へと突き動かした大きな理由。二人とも公務員で、仕事と育児を両立するのであれば親(祖父母)のサポートは必須でした。そこで里美さんの実家近くに新居を構えようということになったといいます。

ちょうど、実家の最寄り駅近くにファミリー向けの新築マンションが建つということで、モデルルームへ。そこで「二人とも公務員であればフルローンでもいけますよ」と営業担当に太鼓判を押されました。そんなセールストークもあり、購入を決めたといいます。

駅徒歩1分。南向き4LDKで価格は7,800万円。1,000万円の頭金を用意し、ほかは住宅ローンを利用したいと考えています。仮に返済方式は元利均等、金利は0.5%、30年で返済とすると、利息分は524万1,427円。1ヵ月の返済額は20万3,448円となります。

金田家の世帯年収は1,000万円ほどで、返済負担率は22.2%。20%前後が適正といわれているので、現実的なシミュレーションといえるでしょうか。

すでに買った気でいた金田夫妻。しかし、確実と思われていたローン審査に落ちるという、まさかの出来事に直面します。

夫婦共に公務員という最強カップルでも「住宅ローン審査」は絶対ではない

――残念ながら、あなたたちには貸せません

不動産の営業担当者も太鼓判を押していたのにも関わらず、まさかのローン審査落ち。

国土交通省『令和5年度住宅市場動向調査』で分譲マンション購入者に「希望額融資を断られた経験」について聞いたところ、「融資額の減額等をしなければ融資不可」が3.9%、「融資は一切できない」も3.9%でした。マンション購入者の12人に1人は、ローン審査で残念な経験をしています。

では、希望融資額を断られた理由とはなんなのでしょうか。最多は「他の債務の状況や返済履歴」で40.0%。「年齢」や「年収」(ともに30%)を上回りました。

実際に審査に落ちた場合、「理由は~」と教えてくれることはなく、「たぶん、XXが理由ではないか」という推測になります。ただ金井さん夫婦の場合、心当たりがあったといいます。

――実はカードローンの返済を滞納したことがあって(智也さん)

結婚する前のこと、うっかり返済が滞ったことがあるとか。気づいてすぐに返済したといいますが、いまだにブラックリストに名前があると推測されます。

日本には信用情報機関が3つ。金融機関などがクレジットカードの審査や融資の可否判断を行う際に利用しています。返済が滞るとブラックリストに載りますが、最短でも5年間は情報が残るといわれています。どんなに年収が高かろうが、どんなに安定した職業についていたとしても、ブラックリストに名前があれば、住宅ローンの活用はほぼ絶望的といっていいでしょう。

思わぬことで、住宅ローンの活用が難しくなった金田さん夫妻。(いつになるか分かりませんが)智也さんがブラックリストから名前が消えるのを待つか、里美さんが借りられる額で購入できる物件を探すか……人生の選択に迫られています。

[参照]

日本トレンドリサーチ『注文住宅の購入タイミングに関するアンケート』

国土交通省『令和5年度住宅市場動向調査』

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