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しばらく寝苦しい夜が続きそう…エアコンを夜間に「つけっぱなし」で8時間使用した電気代と快眠のコツは?

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月21日 7時15分

しばらく寝苦しい夜が続きそう…エアコンを夜間に「つけっぱなし」で8時間使用した電気代と快眠のコツは?

※写真はイメージです/PIXTA

猛暑日が続き、毎日寝苦しい夜を過ごしている人も多いことでしょう。8月20日、気象庁はこの先の3か月予報(9月~11月)を発表。気温は、9月から10月にかけて全国的に「平年より高い」予想で残暑が長引きそうです。睡眠時のエアコン利用のコツについてお届けします。

エアコンを8時間使用した場合は約23円

パナソニックは今夏の睡眠満足度に関する実態調査を実施しました。

「今年の夏、暑さで寝苦しいことはありますか?」という質問では、「頻繁にある」(21%)、「時々ある」(56%)と77%が「ある」と回答。

睡眠時のエアコンの利用状況については、「オフタイマーを設定して睡眠時から一定の時間使用する」が最多の37%、続いて「一晩中つけっぱなし」が34%と、多くの人が積極的に使用していることがわかりました。一方で、「つけたり消したりする」(13%)、「使用しない」(12%)という人も。エアコンをつけっぱなしで利用しない理由については、「電気代がかかるから」(63%)、「冷えすぎるから」(47%)、「体に悪いと思うから」(23%)が上位の結果になりました。

多くの人が気にしているエアコンの電気代ですが、「朝までつけっぱなし」にしたときの消費電力量はどのくらいなのでしょうか? 

パナソニックが検証したところによると、「20時以降に冷房をつけているエアコンのデータから、1時間当たりの消費電力(冷房時)を算出したところ平均92Wで、8時間使用した場合は約23円の計算になります。(電気料金目安単価31円/kWh、エオリア PXシリーズ夜間冷房ログデータより)」とのこと。

同社は「当社試験(※1)において同じエアコンの設定でも外気温35℃に比べ、外気温30℃の場合には消費電力が52%ほどと、約半分近くとなることがわかり、外気温の低い夜間は日中に比べて電気代が大きく下がることになります。これは、エアコンは外気温と設定温度の差が大きいほど、消費電力量が多くなるためです。数字は機器や環境により異なりますが、少なくとも夜間は昼間よりは電気代はかかりません」としています。

また、「3時間の切タイマー運転」と「つけっぱなし運転」で検証したところ、「つけっぱなし運転」は夜中に目が覚めてしまう回数とその時間が少ないことがわかりました。(※2)

暑さで寝苦しいときは夜もエアコンをつけっぱなしで使用したほうが良さそうです。

快眠のための睡眠環境づくりのコツ4つ

では、快眠のための睡眠環境を作るためにできることはあるのでしょうか? 同社の睡眠改善インストラクターで睡眠健康指導士の福田風子さんが解説します。

①エアコンは寝室に入る30分前にON、上に向けて風をあてておく

福田:一般的には、室温26~28℃が心地よく眠れる環境だといわれていますが、温度同様に重要なのはエアコンを運転させるタイミング。ついやりがちな間違いが、布団に入ったタイミングでスイッチを入れること。日中に室内に溜め込んだ熱が、夜になっても天井や壁にこもっているため寝るタイミングでエアコンをつけても、室温が下がるまでに時間がかかることがあります。寝室に入る30分前にエアコンをONにし、上に向けて風をあてておくのが、効率よく良い睡眠環境を作るコツです。

②タイマーは設定せず、設定温度は26℃~28℃に

福田:快適な寝室環境を保つには、冷房モードで設定温度を26~28℃にするか、除湿モードに。前述の通り、特に熱帯夜は途中で運転を停止する設定にはせずに、冷えすぎない温度で朝までつけっぱなしにしましょう。途中で運転を停止してしまうと、その後室温が上がると共に寝苦しくなり途中で目覚めてしまう原因になります。

③湿度は60%以下に保つ

福田:睡眠は「深部体温」が深く関係し、手足から放熱することで深部体温が下がると、眠気がおとずれます。室温や湿度が高いと手足からの放熱が妨げられ、深部体温が下がりにくくなるため、寝苦しくなりがちです。夏場は、寝室の温度だけでなく湿度にも注意しましょう。寝室の湿度は60%以下に保つことが重要です。湿度が高い時はエアコンの温度を下げる、または、エアコンを除湿運転する、といった対応をおすすめします。

④エアコンの風が苦手な人は扇風機との併用使いを

福田:エアコンの風が苦手という人も多くいるかもしれません。そういった方は温度を下げすぎてしまっていることも考えられます。エアコンの温度設定は下げすぎず、ただ、どうしても室温が高くて寝入りが悪いという方は、扇風機を併用することもお勧めです。その際は、表面に太い血管の通っている足首あたりに風を当てると深部体温が下がりやすく眠りに適した環境になります。

ただし、風を体の1ヶ所だけに長時間あてつづけるのは体が冷えすぎてしまう可能性があるのでNGです。扇風機を長時間使う場合には、壁側に向けて跳ね返ってきたやさしい風が足元にあたるように工夫しましょう。

■「2024年 今夏の睡眠満足度に関する実態調査」概要 調査地域:全国 調査期間:2024年6月14日~6月21日/5月20日~5月26日 調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム) 調査対象:エアコンを所有している20~60代の男女 有効回答:541名(男性:287名、女性:254名)/555名(男性:254名、女性:301名)

※1 パナソニック測定基準による。CS-X403D2、当社環境試験室(14畳)外気温35℃時の平均消費電力302Wと外気温30℃時の平均消費電力157Wとの比較。 ※2 2021年8月 和洋女子大学 水野 一枝准教授と弊社との共同研究において実施、対象者:健康な一般男女20名(年代20~50)条件:快眠環境運転/一定温度で連続運転/3時間で切タイマーを設定を実施いただき、それぞれの条件間における生理/心理指標の有意差検定を実施

THE GOLD 60編集部

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