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そろそろ限界だ…「年収1,000万円超」42歳の大手メーカー勤務のサラリーマン、勤続20年の会社を辞める「本当の理由」

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月22日 7時15分

そろそろ限界だ…「年収1,000万円超」42歳の大手メーカー勤務のサラリーマン、勤続20年の会社を辞める「本当の理由」

(※写真はイメージです/PIXTA)

学校を卒業して就職した会社に、定年まで勤め上げる……そんな終身雇用がいまや珍しく、1度や2度、転職するのが当たり前の時代。ただ「会社を辞める、本当の理由」はいえたり、いえなかったり、さまざまです。

大手メーカーの42歳課長…初めての転職を決意

42歳、大手メーカー勤務の加藤清隆さん(仮名)。大学卒業以来、20年ほど勤めた会社を辞めて、転職をする決意を固めたといいます。

――現在、年収は1,000万円を超えるくらいです

――課長に昇進して1年ほど

――会社には評価してもらっているし、給与にも不満はないのですが

――ただ、もう限界なんです

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、大卒サラリーマン(平均年齢42.6歳)の平均給与は月収で40.8万円、賞与も含めた年収は673.6万円。大企業(従業員1,000人以上)に限ると、平均月収は44.7万円、年収は777.54万円です。

【大卒サラリーマンの平均給与】

20~24歳:28.3万円/474.0万円

25~29歳:32.6万円/549.4万円

30~34歳:37.9万円/645.5万円

35~39歳:42.4万円/704.2万円

40~44歳:46.7万円/774.5万円

45~49歳:50.6万円/839.7万円

50~54歳:53.2万円/879.1万円

55~59歳:44.9万円/690.1万円

60~64歳:44.1万円/613.7万円

※数値左より月収、年収

また課長(大卒男性・平均年齢48.6歳)は平均月収53.3万円、年収が877.8万円。大企業だと月収61.5万円、年収1,055.9万円です。年収が1,000万円を超えるという加藤さん。大企業の課長職としては平均的な給与ですが、40代前半にして課長に昇進というのは、勤めている会社のなかではタイミングが早く、まさにエースとして期待されていたといえるでしょう。

そんなエース級が退職&転職。実はすでに転職先にアタリがあり、退職が決まれば、条件面の詳細を詰めていく段階だといいます。

株式会社GOLD CAREERが行ったアンケート調査によると、転職の平均回数は全体で約2.23回。全体の8割が「転職経験あり」と回答。また初めて転職したタイミングは、男女ともに社会人5年目以内が約7割というので、加藤さんの一大決心はむしろ遅いほうだといえるでしょう。

とてもいえない…退職理由「本音」と「建前」

また同じく株式会社GOLD CAREERの調査によると、正社員として働いていた勤務先を初めて退職したときの「本音の理由」トップは、「肉体的・精神的健康を損ねた」で13.0%。「人間関係が悪かった」10.0%、「労働時間・休日・休暇の条件が不満だった」8.7%、「給与が低かった」6.4%、「上司や経営者の仕事の仕方が気に入らなかった」6.2%と続きます。

ただ退職の際に、本音をそのままぶつけるのは、はばかられる……ということも珍しくなく、ついつい「建前」をいってしまうことも。その際に使われる「建前の理由」トップは、「肉体的・精神的健康を損ねた」で16.6%。「キャリアアップしたかった」14.8%、「家庭の事情」12.1%、「結婚や出産などのライフイベントのタイミング」11.4%、「自分がやりたい仕事ではなかった」6.1%と続きます。

健康上の理由が本音でも建前でもトップ。退職理由としていいやすいもののようです。一方で、人間関係の悪さはいいにくく、キャリアアップといった前向きな理由や、家庭などの個人的な理由に置き換えて伝えることが多いよう。

では加藤さんの本音は、というと、「肉体的・精神的健康を損ねそう」だから。

課長に昇進して1年。上と下に板挟みになり、調整役にまわることはしばしば。困ったことがあり上司に相談しても、「管理職なんだから自分で考えろ」と一蹴されることも。深夜までの残業が続き、肉体的にも精神的にもツラい日々が続いているといいます。

――自分が課長という器ではなかった、といえばそれまでなのですが

厚生労働省『令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)』によると、「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスがある」と回答した人は実に82.7%。年代別では40代がトップで87.9%、その内容としては「仕事量」が最多で49.7%でした。中間管理職になる人も増えていく年代、どうしても仕事量が膨らみ、ストレス等の原因になってしまうようです。

加藤さんは、「肉体的にも精神的にもツラいので……」と退職理由を素直に話したところ、「改善するから!」とまさかの引きとめ。気持ちも揺らぎ、本当に転職ができるかどうかも微妙だといいます。

[参照]

株式会社GOLD CAREER『転職平均回数について調査レポート』

株式会社GOLD CAREER『転職理由の「本音」・「建前」に関する調査レポート』

厚生労働省『令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)』

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