“キレイ”で“快適”な部屋に欠かせない!収納場所の「ゴールデーンゾーン」に入れてはいけないモノ【片づけのプロが伝授】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月8日 9時30分
(※写真はイメージです/PIXTA)
お片づけ習慣化コンサルタントの西﨑彩智氏によると、綺麗で快適な部屋を維持するためのキーワードは「ワンアクション」モノを取り出し、戻せるかどうかだといいます。そこで、同氏の著書『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)より、「ワンアクション」が可能な部屋づくりのコツをみていきましょう。
朝起きてからの“10分”で決まる…「部屋が綺麗な人」と「そうでない人」の決定的な差【整理のプロが解説】
「アクション数」が減る収納のワザ!
目指したいのは「ワンアクション」!
動線に沿って、大体のモノの配置が決まったら、今度は、モノをどのように収納するかを考えて定位置を決めていきます。
収納場所を決めるには、「使いやすく、戻しやすい」を意識し、手数を増やさず、「ワンアクション」でモノを取り出し、戻す、ということを優先して考えます。
例えば、我が家では、以前はドライヤーをしまうとき、コードをドライヤーに巻き付けて、引き出しに入れてしまっていました。でも、使ったばかりの熱いドライヤーをすぐに引き出しにしまえないし、ドライヤーに巻き付ける作業も面倒。
そこで、病院やビジネスホテルなどで見かけるフック収納に切り替えたら、これが本当に楽!! 置いておいても散らかっている感じはしませんし、何よりワンアクションで取り出し、戻すことで片づけが楽になりました。
この「ワンアクションで」ということを意識しながら、モノの定位置を決めていくのですが、その前に、まずは収納場所にしまえるように、モノを分類していきましょう。
<キッチン・引き出し>
キッチンの収納例
キッチンの収納を例にとります。調理するとき、塩、胡椒、砂糖などをパッと取り出したいと思いませんか。
これらの調味料は、普段どこに置いていますか。わざわざ後ろを振り向いて、戸棚から取り出すのは面倒ですよね。調味料は、サッと取り出せる場所、例えばコンロ周りの棚や引き出しに収納しておくと、とても便利です。
このほか、調理台近くの棚には、保存容器やピーラー、キッチンバサミ、ラップなど、シンク周りの棚にはボウル、ざる、たわし、鍋、食器用洗剤などを置くと便利です。
お子さんの弁当箱やタッパー、ストックバッグなど、使用頻度が高いものは、すぐ取り出せる場所にありますか? ご家庭によって、使用頻度は異なります。ぜひ、使う頻度が高いものをピックアップし、それらを手近な場所に置くようにしてみてください。
なお、めったに使わない皿や季節もののグッズなど、使用頻度の低いモノは置き場所を見直 して整理しましょう。一般的に、使用頻度が低くて軽いものは「上」に、使用頻度が低くて重いものは「下」に入れるのが基本です。
キッチンの収納こそ定位置をしっかり決めておかないと、つい適当な場所にポンと入れてしまい、結局、どこにあるのかわからなくなってしまうもの。
よく使うものは手近に置き、そうでないものと区別することで家事の手間が減り、片づけのストレスもグンと減っていきますよ。
<CHECK>
まずはキッチンを見直して、「よく使うモノ」をまとめて手近な場所に収納しよう
ワンアクションの肝!「ゴールデンゾーン」に置いてはいけないもの
ゾーン分けの基本は「大、中、小」
分類の最初のステップは、ゾーン分けです。使う場所で、グループごとに収納します。
キーワードは、「大、中、小」。キッチンを例に考えてみましょう。まずは「大」のカテゴリー。ここではキッチンの棚を使うため、「キッチンで使用するモノ」と大枠を決めます。
次は「中」。使う用途ごとにそれらをグルーピングしましょう。例えば、「お菓子作りで使うモノ」、「お弁当作りで使うモノ」「毎日の食器」「乾きモノ、缶詰」「水、酒類」というように、分類していきます。
最後は「小」。グルーピングしたものを、収納用品などを使って、さらに細かく分けて、ワンアクションで出し入れできるよう、定位置を決めていきます。
1番意識したいのは、「ゴールデンゾーン」
ここで意識してほしいのは、ゴールデンゾーン。いわゆる、「1番良い場所」のことです。収納場所でいえば、1番手に取り出しやすく、戻しやすい場所。
ゴールデンゾーンというと、「高さ」と「奥行」、2つの見方があります。
まず「高さ」から考えてみましょう。高さのゴールデンゾーンは、大体、床上60~125cmくらいの位置を言います。ここが1番、収納場所として有能な場所なので、ここには使う頻度の高いモノを入れるようにしましょう。
収納する場所が引き出しの場合には、1番上段は、大体あご下くらいのところまでと考えておくといいですね。
ゴールデンゾーンより下は、モノの出し入れにかがんだ姿勢にならなくてはいけない「低ゾーン」。床下収納や、下部の棚などが「低ゾーン」でになります。
ゴールデンゾーンより上は、出し入れに踏み台が必要な「高ゾーン」。「高ゾーン」には、吊戸棚や天袋などがあります。収納のしやすさから言うと、「ゴールデンゾーン」→「低ゾーン」→「高ゾーン」の順。この順番で、優先順位の高いモノから収納場所を決めていくと良いでしょう。
<大人と子どものゴールデンゾーンは異なる>
<POINT>
子どもがよく使うモノは子どもの手の届く場所に置こう
「奥行き」のゴールデンゾーンにも目を向ける
またもう1つ、「奥行」のゴールデンゾーンについても注意が必要です。みなさん、ゴールデンゾーンというと、高さにばかり目が行きがちですが、実は「奥行」にもゴールデンゾーンがあります。
「奥行」のゴールデンゾーンは、立って体に肘をつけた状態で、指先から30cm~50cm程度。高さと奥行、両面からゴールデンゾーンを考えて、モノの置き場所を考えることが大切ですね。
もちろん、個人差がありますので、実際には多少の誤差があると思います。実際にその収納場所を使う人が、どこまでがゴールデンゾーンなのかを判断するようにしてくださいね。
一般的に、ゴールデンゾーンに置くと便利なモノは、キッチンの場合、小型の調味料(塩、胡椒など)、キッチンツール、ざる、ボール、よく使う食器類、カトラリー、茶碗、お椀などです。
過去に、ゴールデンゾーンの引き出しの中に、なぜか、たまにしか出番のないキッチンクロスのストックが入っていた、いう方もいました。ストックをゴールデンゾーンに入れるのはもったいないと思います。なぜならストックは、「なくなったら補充するもの」なので、登場頻度は低いはずだからです。
使用頻度が高いものを優先に、ゴールデンゾーンを有効活用してください。
<CHECK>
ゴールデンゾーンには、よく使うモノを入れると便利
西﨑 彩智 株式会社Homeport 代表取締役 お片づけ習慣化コンサルタント
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