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年金月15万円・79歳のおひとり様女性「老人ホーム入居」もわずか6ヵ月で強制退去…人生最後の大誤算に「まさか、こんなはずでは」

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月25日 5時15分

年金月15万円・79歳のおひとり様女性「老人ホーム入居」もわずか6ヵ月で強制退去…人生最後の大誤算に「まさか、こんなはずでは」

(※写真はイメージです/PIXTA)

日本人の平均寿命と健康寿命の差は10年。健康寿命が尽きた後の10年は医療や介護が必須ということになりますが、そのような状態で自宅で過ごすことに不安を感じる人は多いようです。そこで選択肢になるのが老人ホーム。理想の老人ホームを見つけるためには複数の施設を見学し、比較検討するのが理想です。しかし、せっかく見つけたホームに入居できたからといって、安心というわけではないようです。

日本人の平均寿命は84.00歳、健康寿命は74.09歳…10年は医療や介護が必須

世界銀行による『世界の平均寿命』によると、世界一の長寿国は「マカオ」で85.38歳。2位は「リヒテンシュタイン」で84.32歳、3位は「日本」の84.00歳でした。

一方で「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されている健康寿命は、日本は74.09歳で、こちらは世界1位。男女別にみていくと、男性は72.64歳、女性は75.48歳で、ともに世界1位でした。

【世界「平均寿命」ベスト10】

1位「マカオ」85.38歳

2位「リヒテンシュタイン」84.32歳

3位「日本」84.00歳

4位「香港」83.66歳

5位「仏領ポリネシア」83.55歳

6位「スイス」83.45歳

7位「フェロー諸島」83.30歳

8位「オーストラリア」83.20歳

9位「スウェーデン」83.11歳

10位「スペイン」83.08歳

出所:世界銀行/資料:GLOBAL NOTE

【世界「健康寿命」トップ10】

1位「日本」74.09歳

2位「シンガポール」73.55歳

3位「韓国」73.06歳

4位「スイス 」72.52歳

5位「キプロス」72.41歳

6位「イスラエル」72.38歳

7位「スペイン」72.09歳

8位「フランス」72.08歳

9位「アイスランド」71.98歳

10位「イタリア」71.92歳

出所:WHO/資料:GLOBAL NOTE

平均寿命と健康寿命の差異は日本人で10年ほど。つまり病院や介護施設と仲良く付き合っていかないといけない期間を10年ほどは覚悟しなければならないということ。そこで真っ先に気になるのが、お金のことかもしれません。

生命保険文化センター『2021年度生命保険に関する全国実態調査』によると、在宅介護をスタートさせる際に、準備として平均74万円、在宅介護で月4.8万円。年間60万円ほどの介護費用を見込んでおく必要があります。

理想の老人ホームを見つけた6ヵ月後…退去勧告を告げられたワケ

在宅での介護のほか、老人ホームへの入居という選択肢も。段差が多く、すでに築60年にもなる自宅での1人暮らしに不安を抱えていたという、松本知子さん(仮名・79歳)。80代になるタイミングで、老人ホームへの入居を決意したといいます。

いくつか見学を行い、第1候補にあがったのは新設の有料老人ホーム。

――古い家に住んでいたからでしょうか……新しい施設にひかれて

懸念はその費用。家賃の前払いとなる入居一時金は800万円。月額費用は23万円で、プラス4万~5万円程度かかることが多いといいます。

松本さん、預貯金は1,500万円。年金は月15万円。入居一時金は貯蓄から、月額費用と年金の差は月15万円程度。そこを貯蓄でカバーするとなると4年ほどで底をついてしまう計算です。入居する老人ホーム=終の棲家として考えていた松本さん。できれば妥協はしたくない……そこで自宅を売却し、費用に充てることにしたといいます。自宅の売却で2,000万円程度を用立てる目途がたち、晴れて第一希望のホームへの入居が決まりました。

めでたし、めでたし。

とはいかないのが、難しいところ。入居して半年ほど経ったとき、ホームから退去勧告が。持病の糖尿病が悪化し、インスリン注射が必要に。「うちでは医療行為に対応できないので」というのが勧告理由。

――終の棲家と考えていたのに

――戻る家ももうないし

――まさか、こんなことになるなんて

残された時間は3ヵ月。その間になんとか受け入れてくれる新しいホームを見つけることができた松本さん。ただ「新しいホームで余生を過ごす」という願いは、諦めるしかなくなりました。

老人ホームに入居が決まれば「最期までここで」と考えるかもしれませんが、施設によって退去要件があり、その要件に当てはまる場合は、ホームから退去勧告がされます。

よくある理由は「暴力行為・迷惑行為」「継続的医療」「長期入院」「利用料未払い」の4つ。施設によって異なりますが、勧告後の猶予期間は3ヵ月。その間に、新しい施設を見つけたり、自宅に戻ったりしなければなりません。

このようは事情があるので、「自宅を売却して老人ホームに入居」という場合は、そのタイミングに注意を払いたいもの。「出ていかないといけないのに、戻るところがない……」と、途方に暮れることになります。

[参照]

生命保険文化センター『2021年度生命保険に関する全国実態調査』

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