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片づいた綺麗な部屋に「ゴミ箱」がない理由【片づけのプロが解説】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月15日 9時30分

片づいた綺麗な部屋に「ゴミ箱」がない理由【片づけのプロが解説】

(※写真はイメージです/PIXTA)

普段の家事で片付けまで手が回らない、と感じている人も多いのではないでしょうか。『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)の著者であり、お片づけ習慣化コンサルタントの西﨑彩智氏は、「モノの量」が「家事の量」であり、モノを減らすことが家事の負担を少なくするといいます。詳しくみていきましょう。

【関連記事】朝起きてからの“10分”で決まる…「部屋が綺麗な人」と「そうでない人」の決定的な差【整理のプロが解説】

「ゴミ箱」は少ないほうが、家事が楽になる

化粧品は、使う順番に置いておく

「頑張らない」片づけにするには、どうしたら日常の「行動の手数」を減らせるかを考えることが大切です。

例えば、毎日使う場所として、洗面台での手数を減らすにはどうしたらいいのかを考えてみましょう。

我が家の洗面台は、左・真ん中・右の三面裏側に収納スペースがついています。今、私は、主人と2人暮らしなので、左と右のスペースをそれぞれに振り分けました。私は左側のスペースを使用することにしました。

このスペースに、私は基礎化粧品を収納しています。左上段から、メイク落とし、拭き取り化粧水、普通の化粧水、美容液、左下段に移って、アイクリーム、クリーム、ボディクリームの順番で並べています。

使う順に並んでいて、使ったら定位置にしっかり戻す。使いたいときに、すぐに使えるようにしておくことを基本に考えることで、行動の手数を減らすことができます。

使用後の段ボールを置く場所を決める

もう1つ、我が家では「不要品出し」について、なるべく手数を減らす工夫をしています。

生活のなかで、不要品は絶対に出てくるもの。

例えば、段ボール。ネットショッピングが一般的になった今、段ボールを出す機会が非常に増えてきました。我が家では、玄関に「段ボールステーション」を作って、資源ごみに出すまで、段ボールを置いておく場所にしています。

段ボールをまとめて捨てるには、ひもやハサミが必要。それをわざわざ、どこかに取りに行くのはとても面倒です。だから、手数を減らすために、段ボールステーションには、ハサミとひもを置いておきます。これで、段ボールを出すのがとても楽になりました。

また、私は、不要品を集めて回る作業が好きではありません。

だから、ゴミ箱を置くのは、最低限の場所、玄関と洗面所、そしてキッチンのみ。リビング・ダイニングで出た不要品は、キッチンまで持ってきてもらい、キッチンカウンターに設置したゴミ箱に捨ててもらいます。

我が家では基本的にシンク内に三角コーナーも設置していません。三角コーナー自体のお手入れや除菌も結構面倒だからです。かといって、食べ物を扱う場所は、清潔な状態を保っておきたいもの。

ご飯を作りながら出たモノも、キッチンカウンターのゴミ箱に捨てることで、不要品を集める手数も減らすことができます。

<CHECK> いつもの家事は、もっと手数を減らせる。どんな工夫ができるか考えてみよう

「衣替え」の手間はコレで減る

手放せる家事もある

私たちが日常、「やらないといけない」と思っている家事のなかには、手放してよい家事もあると思います。私にとっては、それが「衣替え」でした。面倒なのに、子どもが小さいうちは、子どもの数だけ衣替えの作業が必要になります。

かつては、衣替えシーズンが憂鬱で仕方ありませんでした。自分にとって負担になることは、なるべくならやりたくないもの。

そこで、考えたのは、どうしたら「衣替え」という家事を手放せるか、でした。つまり、季節ごとに出し入れしなくて済む仕組みを考えればよい、ということです。

まず、できるだけ衣類はハンガー掛けでしまうことにしました。

これは、洗濯物を畳む手数を減らすことにもつながって、私にとっては一石二鳥でした。ハンガー掛けにすることで、クローゼットの中身を左右で季節分けできるようになります。気候に合わせて着られなくなった服は反対側に掛けていけばいいので、衣替えは必要ありません。

最近、シーズンレスに着られるものが増えているので、そういう洋服を置いておく場合もハンガー掛けはとても便利です。ハンガーに掛けない服については、収納ケースを前後に分けて対応することにしました。

今、着ているものは引き出し手前に、今、使わない服は引き出しの奥側 に入れ、シーズンごとに前後を入れ替えること で、衣替えの手間が格段に減ります。

季節的に中途半端な時期もありますが、もう着ない、と思う服を後ろの引き出しにしまっていけば、自然と衣替えが終わっていく仕組みです。

ちなみに、衣替えにももちろんメリットはあって、それは、衣類を入れ替えるときに、要・不要 の判断が下しやすいということだと思います。

私にとっては、「衣替えをしない」メリットの 方が大きかったので、「しない」を選択しましたが、衣替えする、しないについては、ご自身や、ご家族にとってメリットが多い方を選択しましょう。

モノの量は家事の量

またもう一点、衣替えを「する・しない」に関わらず、大切なことは衣類の「要・不要」をアップデートしていくことです。

私は「モノの量」=「家事の量」だと思っています。モノが増えると、管理の手間、整理の手間が増えます。だから、モノは多いほど、家事の量が増えるというわけです。衣替えに関しては、個人的には、冠婚葬祭用の服以外は、1年袖を通さなければ手放してしまってよいと思っています。

私がお片づけの相談に乗らせていただいた方で、転職したばかりの女性がいました。その方は、それまでは事務職だったのですが、私と知り合ったときには、保険会社に転職され、営業職としてバリバリ働かれていました。

そうなると、自然と着る洋服が違ってきます。事務職のときは制服もあったので、プライベートでは割とご自分がお好きなフェミニンな洋服を着ていたようですが、営業職に変わられたので、スーツが必要になり、新しい服をたくさん買われていました。

その方はお1人暮らしで、クローゼットにしまえるものが限られています。今後のビジョンを聞くと、「向こう3年~5年は仕事に邁進したい」とのこと。手持ちの洋服を着られる時間はないだろう、ということで、思い切って、フェミニンな洋服は全て捨てることにしました。

何度も繰り返しますが、「なりたい自分」、「送りたい生活」のために必要なモノだけ残しましょう。特に洋服に関していえば、旬が過ぎたら不要になるモノも多いもの。そして、デザインはかわいいけれど、着心地が微妙に良くない服、スタイルが悪く見える服は、取っておいても結局出番はありません。

いつ着るかわからない服を取っておくよりも、「そのときの自分に相応しい服」を大切にすれば良いのはないでしょうか。

買ったモノは、手放すまで買った人に責任があります。最終的に、「要・不要」を判断するのも、その責任の一環。「いらない」と判断し、「今までありがとう」という気持ちをこめて、処分し、モノの絶対量を減らしていくことも大切ですね。

<CHECK> 収納ケースは、前後を入れ替えただけで完結する

西﨑 彩智 株式会社Homeport  代表取締役 お片づけ習慣化コンサルタント

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