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親が国民年金保険料を払う〈45歳・フリーター〉、ある日、年金機構から届いた「赤色の封筒」を完全無視…財産差押え直前に知る「まさかの事実」

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月26日 8時15分

親が国民年金保険料を払う〈45歳・フリーター〉、ある日、年金機構から届いた「赤色の封筒」を完全無視…財産差押え直前に知る「まさかの事実」

(※写真はイメージです/PIXTA)

国民年金保険料は、毎月1万6,980円。収入のない学生だと結構な負担。そこで「親が代わりに払う」というケースも珍しくないようです。そのような状態が当たり前になっていた40代フリーターの身に振りかかった、まさかの事件とは。

国民年金保険料が払えない…なら「親が払う」のも手

日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満で、厚生年金保険に加入していない人であれば、第1号保険者(または第3号被保険者)となり、第1号被保険者であれば、毎月保険料を納める必要があります。

第1号被保険者は、自営業や学生、無職の人など。令和6年度(令和6年4月~令和7年3月まで)の保険料は月1万6,980円。毎年改定となり、10年前の平成26年度は15,250円、さらに10年前の平成16年度は1万3,300円、さらにその10年前の平成6年度は1万1,100円でした。

月に1.6万円ちょっと。それだけ、と感じる人もいれば、大きな負担と感じる人も。たとえば学生。「生活費は基本的に仕送りで……」という場合、そこから国民年金保険料を納めるのはかなり難しいでしょう。

そんなときに選択肢になるのが、「学生納付特例制度」。学生を対象としたもので、前年の所得が一定以下の場合など、要件を満たせば保険料の納付が猶予されます。将来、老齢基礎年金を受け取るためには、保険料の納付等の期間が10年以上であることが必要ですが、学生納付特例制度の承認を受けた期間はこの期間に含まれます。ただし、老齢基礎年金額の計算の対象となる期間には含まれません。

そこで40年間保険料納付した際と同様の満額支給を目指すなら、追納を検討したいところ。追納は10年以内であればOK。ただし学生納付特例の承認を受けた期間の翌年度から起算して、3年度目以降に保険料を追納する場合には、承認を受けた当時の保険料額に経過期間に応じた加算額が上乗せされ、やや割高になるので注意が必要です。

さらに親が保険料を払うという手も。子どもの国民年金保険料を納めることによって親は社会保険料控除を受けられ、年末調整や確定申告で申告すると所得税や住民税を減らすことができます。追納で割高の保険料を納める必要もないので、「学生の間は親が国民年金保険料を払っている」というケースはよく見られるものです。

年金機構から届いた「紫色のハガキ」。無視したら色付き封筒が届き…

――親が保険料を払ってくれている

そう話す加藤健一さん(仮名)。学生かといえば、今年45歳のフリーター。大学在学中から親が保険料納付を肩代わり。大学を卒業したら自分で、と思っていたものの、世は就職氷河期。一応、内定はもらったものの、希望する仕事では内定はでなかったといいます。

――こんな仕事をするために大学に入ったわけじゃない

そういって、ひとまず、フリーターとして社会に出たといいます。時給950円のバイト生活。それで国民年金保険料も払うのは無理な話で、引き続き、親が保険料を払い続けてくれたといいます。

同じような境遇の人たちは雇用環境がよくなったタイミングで正社員に登用されたり、資格をとって自立したりと、各々、キャリアを積んでいったといいます。しかし加藤さんは、ずっとフリーターのまま。一度も正社員を目指したり、資格をとったりということはなかったといいます。

――フリーターでもそこそこの生活ができるので、つい……

そんな加藤さん、一度、大きな危機に直面したことがあるといいます。ある日、年金機構から届いたハガキ。紫色の文字で印字された圧着ハガキで、表面には「大切なお知らせ」、裏面には「国民年金未納保険料納付勧奨通知書」と書かれていました。

「年金保険料は親が払ってくれているはず……」と思って放っておいたら、今度は年金寄稿から「青色の封筒」、それも無視していると「黄色の封筒」、さらには「赤い封筒」と届いたといいます。

さすがにおかしいと感じた加藤さん。赤色の封筒の写真を投稿したところ、すぐに「これはヤバい!」というコメントが着いたとか。これは国民年金保険料の納付をしていないと届く「特別催告状」。通常3回届き、緊急度合いを色でも知らせてくれます。

それでも保険料の納付に応じないと「最終催告状」が届き、それでも納付に応じないと「督促状」が届き、それでも納付に応じないと「差押予告通知書」が届きます。そして突然、差押え当日を迎えることになります。

――こんな通知が来ているんだけど!

赤い封筒をもって、実家に駆けつけたという加藤さん。実は、加藤さんの両親、終活の一環としてクレジットカードを整理。そのなかに、加藤さんの保険料が引き落されるカードもあり、誰も気づかないまま保険料の未納状態になっていたというのです。

――う、うそ……

赤い封筒の段階で気づき対処できたので、いまや加藤さんの鉄板ネタとして笑い話になっているものの、最悪、財産の差し押さえになっていたところなので気を付けたいところ。ちなみに、このできごとをきっかけに、加藤さん自身で保険料を払うようになったとか。

2023年度、国民年金保険料の滞納による「財産差押」は3万0,789件。近年、不公平感の解消から、強制徴収は強化されています。どんな状況であろうと、日本年金機構からの色付き封筒の無視は禁物。迅速に対応するのが、唯一の正解です。

[参照]

人事院た『2023年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表』

株式会社リーディングマーク『2026卒<東大生> 新卒就職人気企業 夏期ランキング』

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