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部屋を居心地よくしたい…30代・子持ち夫婦の悩みを「税込み5万円」で解決!簡単にマネできる“模様替え”テクニック【一級建築士が実例紹介】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月24日 17時0分

部屋を居心地よくしたい…30代・子持ち夫婦の悩みを「税込み5万円」で解決!簡単にマネできる“模様替え”テクニック【一級建築士が実例紹介】

(※写真はイメージです/PIXTA)

模様替えはしたいけれど、予算も時間も限られているからウチでは無理! そう思っている人に朗報です。一級建築士/模様替えアドバイザーのしかまのりこ氏は身近なホームセンターやネットショップを利用することで安価で手軽に模様替えができるといいます。しかま氏の著書、『狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール』(彩図社)より詳しくみていきましょう。

身近で安価なものを使って、手軽に部屋を模様替えする方法

模様替えはハードルが高い?

部屋を居心地よくしたいという希望はあるけれど、なかなか行動に移せる人は少ないのが現状です。

その理由の1つとして、模様替えというと、大型家具の買い替えや、DIYなど、大掛かりな作業をイメージする人が多いからです。

とくに、家具を一式買い換えるとなると、数十万円以上のお金がかかるため、一般的にはハードルの高いものとなっています。

ホームセンターやネットショップを使えば、安価で手軽に模様替えが可能

しかし、模様替えには、手軽で安価な方法もあります。それは、身近なホームセンターやネットショップなどで販売されている既製品を活用する方法です。

最近のホームセンターなどでは、お値段が安価であることはもちろんですが、一流メーカーやセレクトショップに引けを取らない、機能性やデザイン性を有した製品も多く販売されています。そのため、これらの製品を上手に使えば、実用的でおしゃれな部屋を造ることができます。

また、ホームセンターなどで販売されている商品は、壁などを傷つけないで、簡単に設置できるものも多く、持ち家はもちろん、賃貸でも活用できることも特徴です。

では、ホームセンターなどで販売されている商品を、実際はどのように模様替えに活かせば良いのか?

これまで色々なルールをお話ししてきましたが、最後に実践編として、ホームセンターなどで販売されている

商品を使った模様替え実例をご紹介しましょう。

実践! 手軽で安価な模様替え

[図表1]は、賃貸マンションで、約9畳の広さをもつリビング・ダイニングの様子です。

隣には、間仕切り扉で仕切られた、約5畳の子供部屋が接しています。

家族構成は、小学生の兄弟を育てる30代の夫婦。動きにくく散らかりやすい子供部屋やリビング・ダイニングを、5万円以内の模様替え予算で解決したいというご希望でした。

そこで、ホームセンターやネットショップなどで販売されている商品を使って、リビング・ ダイニングや子供部屋を、手軽に模様替えしてみました。

要らない動線は整理

ダイニングには、[図表2]のように、狭い2本の動線があります。しかし、広くはないダイニングに2本も動線は必要ありません。そこで、ダイニングテーブルをソファの方向に移動して、2本あった動線を広い1本の動線にまとめました。([図表3])

また、床の保護や足元の保温のために、リビングソファに敷いていたラグを、ダイニングテーブル下に敷きなおしました。

デッドスペースは収納に

次に、ダイニング周りの収納を見てみましょう。([図表4])

柱と壁で囲われた壁面には、収納家具が並んでいます。しかし、収納量も多くなく、また不揃いであるため、片付かないばかりか、部屋が雑然と見えてしまいます。そこで、収納を造ってみました。

まず、[図表5]のように、既製品の突っ張り壁面収納ラックを2つ購入して、壁際に設置しました。ラックには収納ケースを設置し、そこに雑貨や文具などを収納しました。

また散らかった本を収納するために、本棚を2つ設置し、作業用デスクをその隣に置きました。この作業用デスクには、あえて専用の椅子などは置かずに、そばにあるダイニングチェアを兼用すると、物が増えることを防ぎ、また、スペースが節約できます。

デスク前の壁には、壁紙に貼ることのできるホワイトボードを付け、学校からのお知らせを貼ったり、家族の伝言を書く場所にしました。

ちょっとした収納を壁に

ダイニングの角にある壁はアクセントがなく殺風景な状態でした。([図表6])

そのため、付け棚を2段に分け、壁に取り付けました。ちょっとした工夫ですが、絵や小物を飾って、インテリアを楽しむことができるようになりました。([図表7])

家具はサイズの合ったものに

続いて、リビングです。

[図表8]のように、100センチ×54センチサイズのリビングテーブルが、部屋に対して大きく、リビングを動きにくくしていました。

また、テーブルは長方形で角があるため、狭い空間では体をぶつけやすく危険です。 そのためリビングテーブルは、[図表9]のように、サイズ39センチの、小さめの円テーブルに買い替えました。

そして、リビングに敷いていたラグはダイニングに移動したため、新しいデザインラグを敷き、ソファには、クッションを置きました。また、暗くなりがちな部屋の隅にはフロアライトを置き、明るさを出しました。

壁は後からでも追加できる

最後は、子供部屋です。

子供部屋は間仕切り扉を開けた時に、[図表10]のように、リビング・ダイニングから2段ベッドが丸見えになってしまうこともお悩みでした。

そこで、突っ張るタイプの間仕切り(突っ張りワイヤーネット)をベッドの後ろに取り付け、[図表11]のように、ベッドの目隠しにしました。

このワイヤーネットですが、フックをかければ、色々なものを吊るして収納することも できます。

また、ハンガーポールは、あらゆる方向から洋服をかけると、全体的にふくらみが出て、場所をとります。そのため、部屋奥の壁に突っ張り棒を取り付け、洋服をかけました。([図表12])一方向から洋服をかけることにより、ふくらみを抑え、また取り出しやすい洋服収納になります。

そして、突っ張りハンガー下のスペースには、引き出し収納(リビングチェスト)を置き、押入れも含めた収納ゾーンとしてまとめました。

衣類の収納がまとまることで、動線が短くなり、収納作業が楽になります。

最後に、部屋の奥の床に置いてあった教科書や参考書などの学習用品([図表13])は、[図表14]のように本棚に収納し、学習机のそばに設置しました。

今回の模様替えにかかった費用は、合計14品/約5万円(税込み)でした。

このように、ホームセンターやネットショップなどを利用することで、安価な既製品を使って、手軽な模様替えを実現することができます。

しかま のりこ COLLINO一級建築士事務所 一級建築士/模様替えアドバイザー

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