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ドイツの文豪ゲーテが「人智の産んだ最も偉大な発明の1つ」と称賛するもの

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月19日 15時15分

ドイツの文豪ゲーテが「人智の産んだ最も偉大な発明の1つ」と称賛するもの

(※写真はイメージです/PIXTA)

ゲーテが自身の教養小説の中で登場人物に「人智の産んだ最も偉大な発明の1つ」と語らせた言葉があります。税理士である稲垣保氏の書籍『可視化会計 本当の利益を掴む術』(総合法令出版)より一部を抜粋・再編集し、紹介します。

ゲーテが見抜いていた「会計」の真理

ドイツを代表する文豪、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテはその著書の中で「複式簿記は人智の産んだ最も偉大な発明の1つである」との言葉を残しています。

ここで私が感心するのは、会計学ではなくゲーテが「複式簿記」と言っている点です

※複式簿記とは、商取引の二面性(原因と結果)に着目し、左右同額で表示して、商取引を一定のルールで整理し表示する学問のこと。会計学とは、複式簿記で整理した商取引データを利害関係者に報告するために、一定期間の経営成績や財政状態を表示するルールを定めた学問のこと。

原理は530年以上変わらない「複式簿記」

「複式簿記」は1494年にイタリアの数学者であり修道僧でもある、ルカ・パチョーリの手により初めて数学書の中で紹介されました。これまで商人の間で秘伝的扱いとされてきた複式簿記を、一般的に公開し普及させたのがルカ・パチョーリ、その人であり、複式簿記が現代まで残る記帳技術として日の目をみることができたのも、ルカ・パチョーリの功績であると言われています。

当時の複式簿記がどのようなものだったのかは分かりませんが、現在の複式簿記の原理とほとんど同じものだったようです。

会計学のルールは、その時代によっていろいろな改正の繰り返しがあったのに対して、複式簿記の原理はその誕生から530年以上経過しているにもかかわらず変わっていないのだとしたら、ゲーテの残した言葉のように「人智の産んだ最も偉大な発明の1つ」なのだと感心する次第です。

特に佐藤先生の資金会計理論を知り、その後さまざまな研究をした結果、改めて複式簿記原理の存在の偉大さを実感しています。

※全ての取引を、現金及び預貯金の収入と支出で捉える、会計士・佐藤幸利氏が創始者の会計学。

もし、ゲーテが資金会計理論を知る機会があったら、複式簿記と同等か、それ以上の評価をしてくださるような気がしてなりません。

稲垣 保

有限会社マーフシステム代表取締役

財務経営コンサルタント、税理士

1974年東京経済大学卒業。新卒入社した会社を2年で退職し税理士試験に専念。合格後1977年より会計事務所で働き始める。1985年に相続対策コンサルティング会社に転職し、1989年12月に独立して有限会社マーフシステムの設立と稲垣税務会計事務所を開設する。1996年9月に佐藤幸利先生が主催するCMA研究会に参加し、利益資金会計研究所を併設して資金管理指導を実践。現在まで「お金の研究」を継続している。著書に『経営者のための利益のお金が見える会計』(WIP)。

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