メガバンク出身の資産運用YouTuberが警告…「新NISA」の落とし穴【商品選びのコツを伝授】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月10日 9時15分
(※写真はイメージです/PIXTA)
なんとなく新NISAを解説したものの、いざ投資しようとなったとき、いったいなにを基準にどんな銘柄を選べばいいか悩んでしまう投資初心者は少なくありません。そこで、初心者であっても着実に運用益をあげていくために、チャンネル登録者数70万人超の資産運用YouTuber小林亮平氏の著書『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』(KADOKAWA)より、銘柄選びのポイントをみていきましょう。
人気のファンドを片っ端から…商品選びの“落とし穴”
新NISAでいざ投資信託を選ぼうとすると、どれを選べばいいのか、迷う人をよく見かけます。
定番のインデックスファンドシリーズを選ぶか、あるいは新たに誕生した話題の投資信託を選ぶか、もしくは友人におすすめされた銘柄もあったりするでしょう。
迷った挙句、この際だから人気どころのファンドをあれもこれも選んでしまおうと考える人もいますね。新NISAにおいて投資信託を選ぶ際の上限数はないので、たしかに複数のファンドを選ぶこともできます。
以前、私に相談があった方は10本以上の投資信託を選んでいました。その中には同じ指数に連動している、似たようなインデックスファンドもいくつか選んでおり、「人気ファンドを片っ端から選びましたが、よく分からなくなってしまいました……」と悩んでいました。
これはまさに新NISAにおける、商品選びの落とし穴に陥ってしまったと言えます。
そうならないために、投資信託を選ぶよりも先に、投資先を決めるようにしましょう。
たとえば、米国株のみに投資するのであれば、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)だけを選べばOKです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米国を代表する企業500社へ手軽に分散投資できます。
また、米国株と日本株を半分ずつ持って運用したい時は、米国株式のインデックスファンドと日本株のインデックスファンドの2本を選びます。
そこでeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と合わせて、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)にも投資することで、米国株と日本株を半分ずつ持つという目的が達成できます。
これなら米国株が不調の時も、日本株が好調であればトータルの下落幅を抑えることが期待できるため、投資する地域に関してリスク分散の効果があると言えるでしょう。
しかし、人気ファンドを闇雲に選んでしまうと、投資先がごちゃごちゃになって、自分が結局何に投資しているのかが分からなくなってしまいます。
そうならないためにも、まずは自分が将来的に、成長が期待できると思う投資先はどこなのかを整理しましょう。
それが米国であれば米国株、日本であれば日本株、新興国であれば新興国株のインデックスファンドを選択します。
「将来どこが伸びるか分からない人」におすすめの銘柄
将来どこが伸びるか分からないと思うなら、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)など、全世界株式のインデックスファンドを1本選べばいいでしょう。
全世界株式1つでもじゅうぶんに地域分散はできるので、あれこれ選ぶ必要もありません。
新NISAで投資信託を選ぶ際の上限数はありませんが、本数はできるだけ少なく、シンプルにした方が管理もしやすいですからね。
このように、新NISAで投資する商品を決める際は、まず投資先を整理して、その上でファンドを選ぶという流れを忘れないでください。
また最近では、新NISAに合わせて低コストのファンドが続々と誕生しています。
いま積立している投資信託より、年間の保有コストである信託報酬がさらに安い銘柄も出てくるかもしれません。
そうなった時に、「今のファンドから変えた方がいいんじゃないか……」と目移りしてしまうこともあるでしょう。
ただ、足元ではインデックスファンドのコストはすでに限界レベルまで下がっており、小数点以下の微々たる競争になっているのが現状です。
そのため、それくらいのわずかなコスト差であれば、特段気にせずに今のファンドの運用を続けていきましょう。
積立する銘柄をコロコロ変えていると、落ち着いて投資を続けていくことができません。
これからも新しいファンドは色々と登場すると思いますが、一度ファンドを決めて運用を始めた後は、ドッシリと構えて運用していく心構えも大事ですね。
小林亮平
資産運用YouTuber
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