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時計はロレックス、車はベンツ、親の年金25万円で暮らす「53歳の働かない息子」…何不自由のない生活が突如終了「何かの間違いでは?」

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月14日 6時15分

時計はロレックス、車はベンツ、親の年金25万円で暮らす「53歳の働かない息子」…何不自由のない生活が突如終了「何かの間違いでは?」

(※写真はイメージです/PIXTA)

実家を出たのはいつですか? 地方出身で上京したのであれば、進学、就職。あとは結婚を機に実家を離れたという人も多いでしょう。そう考えると、結婚をしなかったら実家を出るタイミングも必要性もなく、ずっと実家暮らしというのも自然なことかもしれません。しかし、そのような人たちのなかにはいつまでも自立できず、親頼みの人もいるようです。

男性の3人に1人、女性の4人に1人が「人生で一度も結婚をしない」という時代へ

国立社会保障・人口問題研究所の統計によると、日本人の生涯未婚率*は、2020年時点で男性約28%、女性約18%と過去最高を記録。特に直近の20年間で急激に増加していることがわかります。同研究所では、2030年には男性の3人に1人、女性の4人に1人が生涯未婚者になると予測しています。

【生涯未婚率の推移】

1950年:1.45%/1.35%

1960年:1.26%/ 1.88%

1970年:1.70%/3.33%

1980年:2.60%/4.45%

1990年:5.57%/4.33%

2000年:12.57%/5.82%

2005年:15.96%/7.25%

2010年:20.14%/10.61%

2015年:24.77%/14.89%

2020年:28.25%/17.81%

*45~49歳と50~54歳未婚率の平均値から算出した50歳時の未婚率

また同研究所の調査で、未婚者の親との同居率はをみていくと、「父親と同居している」は「男性」で53.6%、「女性」で59.4%、「母親と同居している」は「男性」で63.6%、「女性」で69.1%でした。

なぜ独身でいるのか、その理由を聞いてみると、最多は男女ともに「適当な相手にまだめぐり会わないから」で、男性が22.9%、女性が26.1%。ほか男女とも「結婚するにはまだ若すぎるから」「結婚する必要性をまだ感じないから」と続きます。

出会いの有無、年齢のほかに、やはり独身でいるメリットのほうが大きいということがあるようです。「独身のメリット」として圧倒的に多く聞かれるのが「行動や生き方が自由」で72.9%。少数意見としては、「金銭的に裕福」8.0%、「家族を養う責任がなく、気楽」7.0%などの声が聞かれました。

井上英樹さん(仮名・53歳)も、これまで婚姻歴がなく独身というひとり。「これまで結婚しようと思ったことは?」の問いに対して「1度もない」といいます。

親のお金を頼りに遊び暮らし、気付けは50代…突如、ふりかかる大問題

実家暮らしの井上さん。父親は大企業で役員まで務めたエリートだったといいます。「子どもの頃から何不自由のない生活をしてきた」というとおり、欲しいものはなんでも買ってもらえたとか。

井上さんは大学卒業後こそ就職をして仕事をしていたものの「上司とケンカして、その場で辞めてやった」と、30代を前に退職。以来四半世紀、就職することなく親からこづかいをもらい暮らしているといいます。

さらに子どもの頃と同様に「欲しいものはなんでも買ってもらえる」ようで、左手にはロレックスの腕時計が光り、愛車はベンツ。井上さん「これっ!? はい、親のお金で買いました」と自慢気に話します。現在、両親の収入は月25万円の年金のみ。そのほとんどを井上さんが使い、両親は毎月20万円ほどを取り崩し暮らしているとか。実家暮らしで、親のお金を頼りに何不自由のない生活。ある意味、羨ましい限りですが、そんな生活も終焉を迎えます。

父親が82歳で逝去、そして母親は認知症を発症し介護が必要に。井上さんに母親の介護ができるわけもなく、母親は施設に入所することになりましたが、年金はすべて入居費用に消えてしまいます。そこで初めて、井上さんは親の貯蓄額を知ることになったとか。

――えっ、これしかないの? 何かの間違いでは?

井上さんの父親は70歳まで働いてきましたが、以来、毎月平均して20万円ほどを取り崩して生活してきました。1年間で240万円、13年間で3,000万円以上。そして預金通帳に残るのは1,000万円以下。井上さんが月25万円を使っているとなると、3年ほどでゼロになる計算です。

実家暮らしでも自立していればお金の問題はありませんが、生涯独身の場合、親の介護をどうするかは、多くの人が直面する共通課題。頼れる人が子どもの自分しかいないというケースも珍しくなく、社会から孤立してしまうという問題が徐々に表面化しています。また生涯未婚者であれば、自身の老後生活や介護問題も見据えておかなければなりません。

突如、明らかとなったお金の問題。先々を見据えていれば当然分かっていたことですが、50代にして現在地を認識した井上さん。「もう終わったわ」と悲観するばかりで、いまのところ何かする気配もなく……。とりあえず、親頼みの暮らしから脱却するしか方法はなさそうです。

[参考資料]

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