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国家公務員試験合格者数「10年で半減」、官僚離れが止まらない「東大生」…人気の就職先は?トップ2は昨年同様、総合商社大手

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月17日 6時15分

国家公務員試験合格者数「10年で半減」、官僚離れが止まらない「東大生」…人気の就職先は?トップ2は昨年同様、総合商社大手

(※写真はイメージです/PIXTA)

日本という国の運営を担う、キャリア官僚。その登竜門となる「国家公務員採用総合職試験」の合格者、出身大学といえば東京大学が圧倒的でしたが、人気は下降の一途を辿っています。果たして東大生はどこへと向かうのか。東大生に人気の就職先について、最新調査で紐解いていきます。

「国家公務員採用総合職試験合格者」東大生、この10年で激減

人事院が公表した『2023年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表』で、出身学校別の合格者数をみていくと、国立大学が1,292で全体の63.7%、公立大学が86人で全体の4.2%、私立大学が634人で全体の31.3%。その頂点は、やはり「東京大学」で193人。2位「京都大学」(118名)と70名以上の大差をつけるだけあり、やはり国を動かす官僚=東京大学出身、というイメージのままだな、と感心するばかり。

一方で、東大生の官僚離れはよく耳にするニュース。もちろん、法務省のキャリアには、司法試験に合格し司法修習を経て法務省に入省するケースがあるなど、キャリア官僚への道としては、国家公務員総合職試験に限りません。そこがメインストリート。東大生の官僚離れは、紛れもない事実です。

【東京大学出身 国家公務員試験総合職合格者数】

2012年:412人

2013年:454人

2014年:438人

2015年:459人

2016年:433人

2017年:372人

2018年:329人

2019年:307人

2020年:249人

2021年:256人

2022年:217人

2023年:193人

また東大生の官僚離れの副産物としては、国家公務員試験合格者の顔ぶれがバリエーション豊かになったこと。今年、合格者の出身学校数は170と、前年度から159校から増加。最近は立命館大学など、私立大学の台頭が著しいとされています。これまで東京大学一辺倒だったのが、バリエーション豊かな人材が集まることで、これまでにない国家運営になるかもと、ポジティブな意見を口にする専門家も。

一方で、東大生の官僚離れは、国力低下を招きかねないという専門家も。どちらにせよ、東京大学の卒業生の行く先によって、大きな影響があるのは確かなようです。

東大生の就職先…人気は「キャリア官僚」からどこに?

東大生の官僚離れ。では、そんな東大生は、大学卒業後をどう見据えているのでしょうか。株式会社リーディングマークが行った『2026卒<東大生> 新卒就職人気企業 夏期ランキング』で、東大生に人気の企業をみていきましょう。

トップは昨年と順位変わらずで「三菱商事」。2位も昨年同様で「三井物産」。3位は昨年より3ランクアップの「野村総合研究所」でした。

【東大生人気就職先ランキング】

1位「三菱商事」

2位「三井物産」

3位「野村総合研究所」

4位「伊藤忠商事」

5位「ボストン コンサルティング グループ(BCG)」

6位「日本政策投資銀行」

6位「マッキンゼー・アンド・カンパニー(McK)」

8位「三菱地所」

9位「PwCコンサルティング」

10位「アクセンチュア」

働きたい業界をみていくと、トップは「総合商社」で39.4%。25年卒調査(夏)から4ポイントの上昇。続いて「コンサルティング・シンクタンク」で27.1%で、昨年調査からわずかに上昇に留まりました。

東大生の就職先、人気は「総合商社」と「コンサルティング・シンクタンク」に集中しているよう。どちらも業界トップクラスであれば、平均給与で大台にのる企業ばかり。それを上回る魅力がキャリア官僚にあるかどうか……微妙なところなのかもしれません。

[参照]

人事院『2023年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表』

株式会社リーディングマーク『2026卒<東大生> 新卒就職人気企業 夏期ランキング』

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