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寝室は4畳半でも大丈夫?部屋に住む自分をイメージすることで理想の部屋に近づく

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月29日 11時0分

寝室は4畳半でも大丈夫?部屋に住む自分をイメージすることで理想の部屋に近づく

(※写真はイメージです/PIXTA)

快適な部屋で過ごしたいですよね。勤務医で賃貸オーナーのこう氏は著書『ひとり暮らし大全 自分空間を整えれば人生は好転する!』で理想の部屋にまつわるヒントを伝えています。どんなことを知ればいいのでしょうか? 本書から紹介します。

理想の部屋をつくるにはどんな生活がしたいのか考えるべし

理想の部屋をつくるといっても、何から始めたらよいのかわからないですよね。まずは、ひとり暮らしの部屋でどんな生活をしたいのか考えてみることから始めましょう。就寝時はベッドが欲しいのか、リビングにソファはいらないか。リモートワークをしている人であれば、仕事机が欲しいか、静かな環境のほうがはかどるのか……。そんなことを具体的に考えていくことで、自分が何を優先したいか、何を妥協できるかが見えてきます。

寝室は4畳半でも大丈夫なのか?

部屋にベッドを置くことを想像してみてください。個人的にベッドは、ひとり暮らしであってもセミダブルサイズを推奨しています。セミダブルの一般的なサイズは、幅120センチ×長さ195センチです。シングルベッドの幅は97センチくらいなので、寝ている感覚はずいぶん違います。

男性の平均的な体格を考えれば、シングルベッドで寝返りを打てば、落ちてしまいやすい。セミダブルであれば、真ん中に寝ていれば左右に寝返りを打てます。安心感の違いは大きく、眠りの質にも関わります。4畳半レベルの部屋にセミダブルベッドを置けば、それだけでかなりの圧迫感になってしまいます。ただ寝るだけの部屋にしない限り、寝室には最低でも6畳(約10平米)は欲しいことになります。

欲をいえば寝室は8畳(約13平米)ある部屋に設定したいですし、そうなると部屋の総面積は20〜25平米になります。8畳あれば、セミダブルベッドの脇にテレビボードも置けます。最近は部屋にテレビを置かない若い人も増えていますが、ひとつの部屋にベッドだけを置いて終わり、ということにはなかなかなりません。セミダブルのベッドを置いたうえで、その脇にはテレビボードを置くのか、パソコンデスクを置くのか……。そういったことを最初に考えていく必要があります。

部屋の大きさは、あとから変えられるものではありません。部屋の広さやレイアウトをどうするかということは、部屋選びの段階でとことん慎重になっておく必要があります。どの部屋をどの空間に割り当てるかを考えながら部屋選びをするのが望ましい順序です。

視覚効果と家具の配置

広さのほかに「視覚効果」も考えておく必要があります。壁紙の色でいえば、とにかく無難なのが白です。お洒落なイメージを出すために濃いグレーなどの壁紙を使っている部屋もあるものの、それだけでも部屋はずいぶん狭く感じられます。壁紙が白だと、部屋が広く見え、解放感が生まれます。グレーであっても〝薄いグレー〟であるなら、視覚効果は白に近くなります。

壁の色は部屋全体の雰囲気や印象を変えるので、好きな色を選ぶよりも、白や薄めの色を選んでおくのがおススメです。フローリングも最近は明るい色のものが増えてきました。それもやはり解放感と関係しているのでしょう。ダーク系のフローリングは傷が目立ちやすく、修繕しても誤魔化しにくい。退去時に大家さんとモメないためにも、明るい色のフローリングを選んだほうが無難です。

私の専門である「脳」の観点からいえば、目に入ってくる情報が多いほど脳は疲れやすいことがわかっています。デイトレーダーのようにパソコンを複数台並べていると、脳疲労が起きやすく、長い時間、集中を続けるのが難しくなります。そういう意味でいっても目移りしにくい背景やレイアウトにすることが大切です。

デスクなどの主要家具の配置もよく考える必要があります。デスクの向きによっても、集中できるか、落ち着けるかが変わってきます。窓や部屋の入り口との位置関係に左右されるところも大きいといえます。窓に向き合うか、窓が右側か左側にくるようにするか。最初から決めつけてしまうのではなく、それぞれ試してから決めるのもいいでしょう。

デスクの配置によって他の家具の置き方も変わってくるので、家具などを最初からすべて揃えてしまうことにはリスクがあります。その意味でいっても、最初は最小限の家具から生活をスタートさせるのもいいでしょう。ミニマリストになることを勧めるわけではありません。しかし、最初からなんでも揃えすぎると〝いらないモノ〟や〝置き場所に困るモノ〟が出てきます。

家具などにしても、あまり慌てず、必要に応じてレイアウトを考えながら配置していくのがいいのではないかと思います。

浴室やキッチンをどう考えるか

3点ユニットバス(バス、トイレ、洗面台が同じ空間に配置されているタイプ)の部屋も、最近は敬遠されがちです。トイレとバスが同じ空間にあるのは快適ではない、カビが生えやすい、トイレットペーパーが湿っぽくなりやすい、といったことが理由として挙げられます。広々とした洗面台の有無も重要ポイントになります。

独立洗面台がなく、バス、トイレ、洗面台の3点ユニットバスだったり、バスと洗面台が一体化した2点ユニットバスだったりすると、「歯磨きや洗顔がしにくい」と言う人もいます。独立洗面台の有無は家賃にも関係してきますが、たとえ家賃が上がっても独立洗面台が欲しいと考える人は増えているようです。キッチンを重視して、「コンロは2口欲しい」と言う人もいます。

ただそこは生活スタイル次第になる部分です。私の経験からの判断にはなりますが、ひとり暮らしで料理をする人はそれほど多くはありません。初めてのひとり暮らしなので自炊もやっていこうと思っていた人でも、いざとなるとなかなか料理らしい料理はしないものです。そうだとすれば、立派なキッチンがあるために家賃が高い、というような部屋に住んでも仕方がありません。最初からキッチンは重視しない部屋選びをすればいいのです。

〝部屋の顔〟の印象は変えられない

構造や立地の問題だけでなく、印象の部分も大切です。玄関を開けて中に入った瞬間に受ける印象は軽視すべきではありません。照明やインテリアなどを使えばなんとでもなると思っている人もいるかもしれませんが、玄関を開けて中に入ったときの印象は基本的に変えられません。それなりに工夫はできても、限度があると考えておいたほうがいいでしょう。

できれば避けたいのは、玄関ドアを開けると、リビングまでが丸見えになってしまうレイアウトです。暖簾のようなものを付けて目隠しをするなどの工夫はできるにしても、玄関と次の部屋のあいだにドアがあったほうがいいのは確かです。目隠しになるだけでなく、外廊下の音が入ってきにくくなり、暖房や冷房の効率も良くなります。

意外と知られていないことですが、ワンルームと1Kで、部屋の広さやレイアウトがまったく変わらないことがあります。何が違うかといえば、玄関横のキッチンとリビングのあいだにドアがあるかどうかということ。ドアがあれば、キッチンが独立しているとみなされるわけです。それだけでワンルームが1Kになり、家賃があがるのは納得できない、と考える人もいるでしょう。しかし、このドアが重宝されるので、どちらを選ぶかはよく考えたいところです。

玄関から入ってすぐにトイレがあるレイアウトになっている部屋もあります。こうした場合も気分的にはあまり良くないと思います。ワンルームや1Kでは大抵の物件がそうなので仕方ありませんが、1DK以上の物件であれば考えてみてもいいかもしれません。お客さんが来たとき、リビングのドアを閉めて、距離感をもって用を足せるのはいいにしても、トイレのたびに玄関口まで行くことには抵抗を感じる人もいるようです。

こう 賃貸オーナー

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