保険料がもったいないから保険は全部解約します→「お宝保険ポイッ」でまさかの大損…。失敗しない「保険見直し」のコツとは?【FPが助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月3日 7時15分
(※写真はイメージです/PIXTA)
保険は加入しっぱなしではなく見直しをすることが大切です。しかし、具体的に何をしたらいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。また「保険は不要」と思い込みなんでも解約してしまうと、思わぬ損をすることもあります。本記事ではファイナンシャルプランナー三原由紀氏による著書『定年後に後悔しないお金の大正解100』(永岡書店)から一部を抜粋・再編集し、保険見直しの手助けとなる情報をQ&A形式で解説します。
Q. やっぱり今入っている生命保険を見直すべき?
A. 50代で見直しをしていなければ、1度見直しましょう
50代で生命保険の見直しをしていなければ、1度は見直したほうがよいでしょう。ただし、見直した結果、「新しい保険に入りたい」という場合は慎重に。
一般的に、50代以降に加入した場合の保険料は高くなってしまうため、十分に考慮する必要があります。基本的に50代での保険の見直しは「不要なものを減らす」ことを前提として考えましょう。
Q. そもそもどうやって生命保険を見直せばいいの?
A. 「定年後の収入で保険料を払えるか?」を軸に考えます
生命保険の見直しのポイントは、「定年後の収入でも、無理なく保険料を払えるかどうか」「本当に必要であるか」ということです。
特に定年前の人は、収入が大幅に減った状態で保険料を払う余裕があるかどうかを、1度自分でシミュレーションしてみましょう。
定年後の収入で無理なく保険料を払える人でも、10年以上前に加入した医療やがん保険、高額な死亡保険、10年更新型で複数の特約がついている保険は見直したほうがよいです。
死亡保障やがん保障は見直しを
例えば、すでに子どもが自立している場合は、大きな死亡保障は不要と考えましょう。
ただし、扶養期間が長く年金額が少ない配偶者がいる場合は、遺族年金の見込み額を試算して、その額に不安があれば死亡保障を調整して残してもよいかもしれません。
また、がん保障の見直しも行いましょう。特に、一昔前のがん保障は、入院や手術に重きを置いたものが多いです。
現在は医療の発展もあり、通院で治療を行うケースも増えてきているため、通院治療では保険の適用条件にならないこともあります。
そうなれば元も子もありません。もし30~40代で加入していたら、見直したほうがよい可能性が高いといえます。
Q. 生命保険を解約したら、これまでに払った保険料がムダにならない?
A. 解約するとムダになる保険もあります
生命保険を解約すると、解約返戻金を受け取れる場合があります。
解約返戻金とは、生命保険を途中で解約したときに払い戻されるお金です。解約返戻金を受け取れるのは、いわゆる「貯蓄型保険」といわれる保障を得ながら貯蓄できるタイプの保険になります。
解約返戻金は解約するタイミングによっては払い込んだ保険料を下回ることもあるので要注意。
その場合、生命保険を解約せずに保険料の支払いのみをストップして保障を残せる場合もありますが、保障額が契約当初より少なくなってしまうのがデメリットです。
なお、解約返戻金のない生命保険を「掛け捨て型保険」と呼びます。
文字通り払った保険料はムダになってしまいますが、割安な保険料で加入できるため、まさかの大きなリスクに備えるための安心料のようなもの。ある程度の資産が手元にあれば不要と考えてよいでしょう。
お宝保険は残しておこう
また、1980年代後半〜1990年代にかけて加入した生命保険は、いわゆる「お宝保険」と呼ばれるものが多く、解約すると損をする可能性が高いです。
お宝保険の特徴は、①貯蓄型保険であること、②予定利率がかなり高いことの2つが挙げられます。
現在の生命保険の利率はほぼゼロに近いですが、お宝保険には3%~6%超のものも存在しました。
利率の高い貯蓄型保険は、加入しているだけでも運用額がかなり貯まっている可能性が高いです。何でも解約してしまうのではなく、古い生命保険こそ必ず内容を確認しましょう。
三原 由紀 プレ定年専門FP®
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