もうツライ…「月収38万円・33歳サラリーマン」、自宅玄関前で足が震え踵返し。翌朝、妻が知ることになる「夫の異変」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月27日 7時15分
(※写真はイメージです/PIXTA)
朝起きて仕事に行き、夜、家に帰る……そんな同じ毎日を過ごしていると、ときにイヤになってしまうことは誰にでもあるもの。仕事に行きたくない、家に帰りたくない……そんなとき、どうするのが正解なのでしょうか?
今日は仕事に行きたいくありません…理由No.1は「人間関係」
――今日は仕事に行きたいくない
誰もがそんな日はあるもの(毎日、という人もいるかもしれませんが)。株式会社ビズヒッツが働く男女を対象に行った『仕事に行きたくない理由に関する意識調査』によると、91.2%が「仕事に行きたくないと思うことがある」と回答しています。
その理由を尋ねたところ、3番目に多いのが「仕事が忙しい」。「絶対に残業しなければいけないとわかっているとき(20代 女性)」「終わりの見えない作業があったり、納期に間に合うか不安な業務がたまっている(30代 女性)」など、忙しいことがわかっていると、足取りが重くなってしまうようです。
2位は同率。ひとつ目は「起きるのがつらい」。「朝起きるのが苦手(40代 女性」」など、特に朝が苦手な人にとっては毎日が格闘。何とか奮い立たせるしかありません。
同率2位のもうひとつは、「やりたくない仕事がある」。「嫌なクライアントに連絡を取らないといけない(40代 男性)」「プレッシャーを感じて行きたくなくなる(30代 女性)」など、ネガティブな感情があると、どうしても仕事には行きたくなくなるものです。
そして1位は「人間関係に悩みがある」。「パワハラの上司がいる(30代 男性)」「口うるさい上司がいる(20代 女性)」「先輩が理不尽(20代 男性)」など、苦手な人が会社にいると、それだけで朝から気分はダウン。しかも厚生労働省の調査によると退職理由のトップも「人間関係」。優秀な人が辞めてしまう兆候なので、上司や先輩は気を付けないといけません。
一方で、「家に帰りたくない」とある日、ビジネスホテルに泊まったという吉田拓也さん(仮名・33歳)。仕事が終わり帰宅。玄関前に立ったところ、なかなかドアを開ける気が起きず。そうこうしているうちに足が震えだし、気づけば家と反対方向に歩いていたといいます。
そんな夫の状況を知らない、妻の美咲さん(仮名・29歳)。仕事が忙しいとき、泊まり込みになることもあったので、夫が帰ってこないことに対し気に留めることもなく、その日は寝てしまったとか。
夫の異変に気づいたのは、翌朝。ラインのメッセージ。
――しばらくひとりにして
ある日、夫が家に帰らなかった理由
――「なにごと!」と思いましたよね
メッセージをみてすぐ、夫に電話をしましたが繋がらず。とりあえず気がかりは仕事にいっているかどうか。無断で仕事を休み、解雇にでもなったら大変です。するとラインで「仕事には行っている」とメッセージ。美咲さん、ホッとしたといいます。
株式会社アールピーネットが行った『家に帰りたくないと思う瞬間に関するアンケート』によると、「家に帰りたくないと思った経験はあるか」の問いに対して、11.0%が「よくある」、43.8%が「たまにある」、21.2%が「あまりない」、24.0%が「まったくない」。4分の3が多かれ少なかれ「家に帰りたくないな」と思ったことがあるようです。
理由で最も多かったのが「家族と不和・喧嘩中」で25.4%。続いて「家事・育児がツライ」が11.2%。「遊ぶのが楽しい」6.8%、「ひとりになりたい」6.0%、「仕事のストレスがある」が5.4%でした。
そして家に帰りたくないと思ったときの対処法として、拓也さんのように「帰らない」を選んだのは8.2%。最も多かったのが「ゆっくり帰る」で15.0%でした。
拓也さんが家に帰りたくない理由は「ひとりになりたい」という純粋な気持ち。実は最近、第1子が誕生し、家のなかはバタバタ。仕事で忙しい平日は何もできませんが、休みの日には子どもにつきっきりの美咲さんに代わり、家事全般はすべて拓也さんがやっているといいます。ただ仕事に追われるなか、「平日くらいはひとりになりたい……」と、強烈に思ってしまったといいます。
もうひとつがプレッシャー。転職をしたばかりだという拓也さん。サラリーマン、30代前半の平均月収は30.7万円ですが、拓也さんの転職前の月収は28万円程度と平均以下。それが転職を機に10万円アップの38万円。年収も100万円ほどアップする予定だとか。家庭も仕事も順調のように思えますが、最近、美咲さんと小さな我が子をみていると「俺が家族を養っていかなければ」とプレッシャーに感じ、逃げ出したくなることがあるのだとか。あの日も、家の扉を開けてそこに家族がいることを想像すると「ツラい……」と感じてしまったのだとか。
――甘えなんですよね、情けない
と玄関前で踵返しをしたことを反省する拓也さん。一方、美咲さんは、
――子どもが生まれて、仕事も変わって、(しかも家も買ってローン返済中)ストレスがたまっているところ、ひとりでプレッシャーを感じてしまったんでしょうね
と冷静に分析。とりあえず「今晩はきちんと帰ります」というメッセージを信じ、おいしい夕食を作って夫の帰りを待ったとか。
吉田さんのように、さまざまな変化からストレスを感じ、ときに心を壊してしまうケースも珍しくありません。そうならないためにも、家族に迷惑や心配をかけないことを前提に、たまには家に帰らないという選択も、気分転換になっていいのかもしれません。
[参考資料]
株式会社ビズヒッツ『仕事に行きたくない理由に関する意識調査』
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