1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

平社員のときに上司の武勇伝を散々聞いたが…令和に出世した管理職が、今度は部下の自慢話を聞かなければならない「深い理由」

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年2月1日 7時15分

平社員のときに上司の武勇伝を散々聞いたが…令和に出世した管理職が、今度は部下の自慢話を聞かなければならない「深い理由」

(※写真はイメージです/PIXTA)

かつて平社員だったころ、上司の武勇伝を何度も聞かされた経験を持つ人は少なくないでしょう。令和になり、出世して管理職につき、立場が逆転したいま、今度は部下の自慢話に耳を傾ける番です。なぜ、かつて自分が辟易したはずの「自慢話」を、自分が聞かなければならないのでしょうか? そこには、部下との信頼関係を築き、彼らの成長を促すための、深い理由がありました。本記事では、失敗直後の1on1で深堀りをしてはいけない理由について、小川隆弘、氏による著書『成果が出る1on1 部下が自律する5つのルール』(ごきげんビジネス出版 ブランディング)から一部を抜粋・再編集し、1on1ミーティングにおいて部下の「自慢話=成功例」を聞くことの重要性と、その効果的な方法を解説します。

1on1で失敗の理由を聞くときは、2〜3か月たってから

仕事でうまくいかなかったとき、一般には原因分析をします。ですが、1on1の場でうまくいかなかった理由を聞く場合は、ある程度時間が過ぎてからにしたほうがよいでしょう。「えっ?」と思われる方も多いかもしれません。失敗直後の1on1では、その理由を聞かないほうがよいのではと私は思います。なぜなら、部下にとっては「責められている」気がしてしまい、1on1が「安全安心な場」と感じなくなるためです。

また、いちばんショックを受けているのは部下本人です。失敗の理由を自分なりにあれこれ考えています。このような心理状態のなかで、上司が理由を尋ねると、自己防衛に走ったり、他責にしたり、言い訳したりすることに思考がいってしまう場合もあります。

どうしても触れたいときは、「次はどうする」といった聞き方をしたほうがよいでしょう。私の場合は2〜3か月たってから言及していました。これくらい期間を置くと、部下も冷静に失敗した事案に向き合うことができるようです。

1on1で部下と話すべき話題

人間は本来、自分の話をするのが大好きです。自分の話をするときや、人に認められたと感じると、金銭を得たときと同じように脳の報酬系が活性化されるとのことです。つまり、「自慢話=成功例」は最高の満足感を部下にもたらすのです。部下自身の成功例を語ってもらうのがいちばん効果的になります。1対1という動物にとっていちばんストレスがかかる1on1ですが、金銭を得たのと同じ報酬系が脳内で勝手に活性化されると、少しずつですが1on1に対してストレスが減り、積極的に語るようになっていきます。

「部下の自慢話(成功例)を聞けるだろうか?」と少し不安に感じている上司の方もいるかもしれません。ですが安心してください。多くの管理職は一般社員だったころに、実は自慢話をしっかり聞いた経験があるのです。つまり、上司には自慢話を傾聴した経験やスキルがすでにあります。

上司は成功例を聞くスキルをすでにもっている

あなたが管理職になる前、忘年会や飲み会で2次会になると、上司から自慢話を聞かされたことはありませんか?

それも毎年同じ話で、「今年もこの話……3回目か?」などと。これ、上司の自慢話ですよね。武勇伝といってもいいでしょう。そのときあなたは、「またこの話か」と思いながら我慢して傾聴したと思います。一生懸命聞いているふりをしていたことでしょう。

そうです! こうした自慢話や武勇伝を部下にしてもらうのです。これが成功例を語ってもらうことになります。成功例なら、質問をしても部下は一生懸命思い出し答えてくれます。1on1では成功例を聞き出す、というのが部下の語りを引き出す最も有効な方法です。ぜひ実践してみてください。

小川 隆弘、

キャリアコンサルタント、コーチ、研修講師

※本記事は『成果が出る1on1 部下が自律する5つのルール』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください