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職場で「この人はコミュ力が高い」と評価される人が気を遣う「言葉以外のこと」

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年12月1日 8時15分

職場で「この人はコミュ力が高い」と評価される人が気を遣う「言葉以外のこと」

(※写真はイメージです/PIXTA)

2015年にGoogleが「チームの生産性・パフォーマンスを高める最も重要な要素は、心理的安全性である」と発表して以降、「心理的安全性」は世界的に注目されるようになりました。心理的安全性とは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。職場の心理的安全性を高めるためには、社員一人ひとりのコミュニケーション能力の向上が必須です。本記事では、上級心理カウンセラーである野口雄志氏の著書『最大の成果をあげる心理的安全性マネジメント 信頼関係で創り上げる絶対法則』(ごきげんビジネス出版)より一部抜粋・再編集し、組織におけるコミュニケーション能力の4つのポイントについて解説します。

コミュニケーションのオープン化

世の中は、ひとりで生きていくことはできません。組織に属し仕事をする場合には、他者とのコミュニケーションが必須です。

コミュニケーションのオープン化とは、情報や意見の自由な共有を促進し、意思疎通を円滑にすることと定義します。開かれたコミュニケーションスタイルが信頼性や協力関係の構築に必須となるからです。心理的安全性の高い組織には、開かれたコミュニケーションが必要になります。コミュニケーションですから、一方だけが改善すればうまくいくものではありません。とくにオープン化の環境は「開かれたコミュニケーション」ですから、その場にいるすべての人が対象となり、意識を共有して取り組むことで素晴らしい環境を手に入れることができます。

コミュニケーション能力が高い人が備える4つの能力

心理的安全性が高くてもコミュニケーションがうまくいっていなくては、相手の気持ちの確認に時間がかかってしまい、双方の意識にギャップが生まれてきてしまいます。不信感はそのようなギャップから生じてくるのです。必要以上にコミュニケーションに気をつかうことは後々必ずよい関係性に生きてくるのです。開かれたコニュニケーションを促進するためのポイントは、次の4つになります。

1.話すことだけじゃない…「拝聴力」の重要性

さまざまな場面で相手の意見や感情に注意を払い、真剣に聴くことが大切です。決して相手の発言を遮らずに聴くことで、相手との距離感や信頼感は見違えるほど近くなり、相手がさらに話しやすくなります。自分のまわりにいる人は多種多様です。話すスピードも話し方も慣れている人、慣れていない人がいます。

「聴く」とは、相手の話していることを集中して自分のなかに取り入れることです。話を聴いているときには、自分の意見やアイデアは一旦脇に置き、話している人の話に集中することです。自分の考えを消し去る必要はなく、必要であれば話を聴いたあとに意見としてテーブルに並べることにします。

2.コミュニケーション能力が高い人は「非言語力」にも気を遣う

相手が意見や発言をしているときに、顔の表情や相槌、時には手や体の動きもコミュニケーションのひとつの道具となります。非言語のコミュニケーションといいます。あなたが話しているとき、こわい顔でずっと見られていたら、どのように思いますか? 話していて安心する雰囲気になりますか? 自分の話を真剣に聴いてくれている、同意したり、時には違う考えだったりと顔の表情も物語るのです。

非言語の行動は、実はコミュニケーションや信頼感において想像以上にとても重要な能力。ぜひ気をつけていただきたいものです。

3.コミュニケーションをたくさん取ることで磨かれる「共感力」

コミュニケーションにおける共感力は、他人の感情や視点を理解し、共感し、適切に対応する能力です。共感力はよりよい人間関係を築き、効果的な優しいコミュニケーションを促進するためにとても役立ちます。相手の立場に立ち、状況や感情を自分の経験に関連付けて考えることで、より共感力が出てきます。また、他人の感情に対する理解を高め、感情がどのようにつくられ影響を受けるかを理解するのです。それらを深めていくことにより、その人の求めていることは何かや、気分の浮き沈みはどのような状況かを理解する力もついてきます。

共感力を高めるには、練習が最も効果的です。コミュニケーションをたくさん取ることにより、共感力が高まり、さらにコミュニケーション力も向上するサイクルになってきます。

4.対人関係の質を向上させる「寛容力」

心理的安全性でのコミュニケーションのオープン化、そのなかでも寛容力は、他人と円滑に意見交換し、協力し合うために非常に重要な要素です。寛容力を高めることで異なる意見、文化、価値観に対してオープンな態度を示すことであり、効果的なコミュニケーションを促進し、対人関係を強化できます。対人関係の質を向上させるのに役立ちます。他人に対する理解と尊重がある関係を全員がもつことで、そこにいるすべての人が安心・安全に協力や協調することになり、対立を減少する助けになるのです。

野口 雄志

グリットコンサルティング合同会社

代表

※本記事は『最大の成果をあげる心理的安全性マネジメント 信頼関係で創り上げる絶対法則』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

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