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本を1日30分以上読む割合、富裕層は「88%」に対して年収300万円以下の人はわずか「2%」…年収アップしたいなら読書量を増やすべき理由【公認会計士の助言】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月12日 8時15分

本を1日30分以上読む割合、富裕層は「88%」に対して年収300万円以下の人はわずか「2%」…年収アップしたいなら読書量を増やすべき理由【公認会計士の助言】

(※写真はイメージです/PIXTA)

ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットといった大富豪を含む多くの富裕層は読書家です。それを考えると「年収」と「読書量」には明確な関連性があるように思えます。そこで本稿では、公認会計士である金川顕教氏による著書『公認会計士が教える「資産づくり」を勝ち抜くための11の戦略』(ポプラ社)から一部抜粋し、年収増加に繋がる読書のコツについて解説します。

日本のビジネスパーソンは読書量が少なすぎる

僕は、YouTubeを始めた頃から、1日に2冊、年間730冊の本を読んで勉強するようになりました。その読書習慣は今でも続いており、現在は、読んだ本について解説した動画を「YouTube図書館」というチャンネルにアップしています。

なぜ、たくさん本を読むのか。それは読書をすることで知識が増え、仕事の生産性やクオリティーが上がるからです。生産性が上がると、仕事が早く終わります。すると、ますます自由な時間が増え、読書をする時間が増えるというプラスのスパイラルが回り出します。

ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットのような大富豪を含む富裕層と、年収300万円以下のビジネスパーソンの読書量を調べた研究データが、アメリカの「Business Management degree」に掲載されています。

それによると、富裕層の88%が1日30分以上ビジネス書などを読んでいましたが、年収300万円以下の人は、わずか2%でした。富裕層の86%が読書家で、富裕層の63%は、移動時間にオーディオブックやYouTubeを視聴しています。

そこで僕が日本のデータを調べたところ、日本では、20代、30代のビジネスパーソンは、1カ月に平均0.26冊しか本を読んでいません。しかし、30代で年収3000万円の人は、平均で9.88冊、本を読んでいました。その差は、38倍にもなります。

僕に言わせれば、時間がないから読書ができないのではなくて、「読書をしないから時間がない」のです。「時間がないから読書ができない」というセリフは、僕は絶対に言ってはいけないことだと思っています。

実際僕は、毎日、朝起きたら本を読み、寝る前も本を読み、隙間時間も本を読んでいます。例えば、打ち合わせ場所には、できるだけ30分前に行き、読書をしています。

また、実はこれは分散効果といって、朝は通勤電車、昼はカフェ、夜は寝る前のベッド、おやつの時間はリビングで読むというように、場所を変えることによって、より理解力が深まるという利点もあります。

そもそも、仕事というものは、期日までに終わらせることが大前提です。徹夜をしても仕事は終わらせますし、その一方で、どんなに忙しかったとしても、毎日、食事も風呂も歯磨きも、必ずみなさんしています。

ですから、読書ができないのは、「時間がない」のではなく、読書や勉強の「優先順位が低い」ことにほかなりません。

「読書」を習慣づけるコツ

知識や知恵があれば出世したり、独立することもできます。

雑誌『プレジデント』がまとめた「年収1800万円の勉強法」という記事に掲載されているアンケート結果によれば、40歳以上で年収1800万円以上の人は、月に平均5.4冊読んでいるそうです。それに対して年収600万円台の人は、月に平均2.5冊というデータが出ています。つまり、読書量が2倍の人は年収が3倍になる可能性があるということです。

このように読書と年収には相関関係があるのです。年収を伸ばして幸せになりたい人、仕事で成果を上げたい人は、読書量を必ず増やすこと、読書の優先順位を上げるということが非常に大事です。

ちなみに孫正義さんは、起業した若い頃は、3年間で4000冊の本を読んでいたそうです。ぜひ、これまで読書を習慣としていなかった人も、まずは週1冊でいいので読書に取り組んでみてください。週に1冊読めば、月に4冊、年間で48冊になります。

もちろんただ読めばいいというわけではなく、学びを成果に変えることが大切ですが、まずは週1冊を習慣にしてみましょう。

読書は、いろいろな人の失敗と成功の気付きを学べる

例えば、プロスポーツ選手は、トレーニングに80%の時間を使い、試合に20%の時間を使うと言われています。しかし、ビジネスパーソンは、そうではありません。多くのビジネスパーソンは、仕事にほとんどの時間を使っていて、勉強時間はごくわずかです。

例えば、1日8時間、週40時間働いて、1カ月160時間働いているとすると、読書時間は1%、1.6時間に満たない人がほとんどではないでしょうか。つまり、仕事が99%で、読書はたった1%です。

試合に勝つためにプロスポーツ選手が練習をするように、ビジネスにおいても、学びなくして成功することはあり得ません。しかし勉強に費やす時間がごくわずかの状態では、成功できるはずがありません。

ここで言う「学び」とは、単に知識を入れるだけでなく、入れた知識をベースにして、自分で深く考えることです。深く考えることを、ラディカルラーニングと言いますが、これは第2章の思考力にもつながることです。このラディカルラーニングをすることが、本当の意味での学びとなります。そのためにも読書は必須の行為と言えるでしょう。

大人の学びは「権利教育」だといえるワケ

学生の頃は、「義務教育」で、嫌々勉強していた人も多いかもしれません。しかし、僕は、大人の学びは、「権利教育」だと考えています。「権利教育」とは、自由な学びです。自分でテキストを決めていいし、目標も期限も、自分で決めていいのです。

学ぶことは、人に言われるからするのではなく、自分の権利です。ですから「権利教育」なのですが、そのベースとなるのも読書です。読書は、本を通じて、さまざまな人の失敗や成功が学べます。特にビジネス本の内容は、仕事で成功している人の実話、ノウハウ、人生経験などがほとんどです。ですから、著者たちの10年分の知識や経験が、1冊の本、金額にしてわずか1500円程度で学べるわけです。

成功の理由というのも参考になりますが、僕が勉強になるのは、失敗した理由や、失敗した時の心構えです。

失敗談を知っていることの絶大なメリット

エジソンの2万回の失敗のエピソードを例に出すまでもなく、人間は、何かに挑戦する時、一発で成功するということはまずなく、成功する前に必ず失敗しています。

しかし、多くの方は、起業、ビジネス、転職など、失敗への心構えができていません。例えば起業しても5年続けられるのは10%、10年後に生き残っていることができるのは1%とよく言われます。どこかで失敗して倒産したり、会社員に戻るのです。

しかし、読書で他人の失敗談や成功談を学んでいれば、自分が失敗したとしても、焦ることはありません。月収が下がる、会社が潰れる、リストラにあうなどといったことが、すべて想定内となるからです。

ウォルト・ディズニー、カーネル・サンダース、マッカーサーなど、世界的な偉人も、必ず失敗しています。このあたりのエピソードについては、『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』(大野正人/文響社)という本がおすすめですが、これを読むと、偉人と言われる人たちが、失敗から何を学び、どういう心構えで行動して成功したかが分かります。

つまり、読書によって人の失敗や成功を前借りして学ぶことが、最短で成果を出すことにつながるのです。僕の「YouTube図書館」でも解説動画をアップしていますが、ぜひ本を購入して読んでみてください。

先にお伝えしたデータでも分かるように、今の日本人の多くの人たちは、圧倒的に読書量が足りていません。逆に考えれば、そこで読書をすれば、人と差を付けることができるというわけです。

金川 顕教

公認会計士

※本記事は『公認会計士が教える「資産づくり」を勝ち抜くための11の戦略』(ポプラ社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

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