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年収1,000万円・42歳有名企業勤務のサラリーマン、住宅ローン審査で撃沈…銀行「あなたには貸せません」の〈まさかの理由〉

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月18日 8時15分

年収1,000万円・42歳有名企業勤務のサラリーマン、住宅ローン審査で撃沈…銀行「あなたには貸せません」の〈まさかの理由〉

(※写真はイメージです/PIXTA)

マイホームを実現する前に立ちはだかる、住宅ローン審査。大企業で働いていて高所得なら、無理な返済プランでもない限り、審査は通ったもの。そう余裕をかましているなかには、思いもしない理由で撃沈することもあるようです。

銀行「あなたに融資はできません」は「新築マンション購入者」の1割

株式会社マーキュリーが2023年の新築マンション相場を振り返ったところ、東京都の平均価格は1億円超え。また京都府で6,599万円をはじめに、神奈川県、大阪府、兵庫県、愛知県で5,000万円を上回り、各地域でマンション価格の高騰が鮮明になりました。

平均坪単価は東京都で526.3万円と突出。京都府と神奈川県で300万円超え。一方で、最も単価の安い奈良県でも204万円。それ以外の地域は250万円前後といった具合。

一方で、平均値と中央値の差に注目してみると、東京都では平均価格1億0,589万円に対し、中央値が7,620万円と、その差3,000万円ほど。つまり、一部の高額物件が平均値を大きく引き上げていることが鮮明に。いずれにしても、マンション価格が大きく上昇しているという事実には変わらないようです。

【2023年新築マンション価格】

東京都…1億0,589万円、7,620万円、526.3万円

神奈川県…5,965円、5,728万円、302.5万円

埼玉県…4,837万円、4,620万円、251.8万円

千葉県…5,596万円、4,658万円、236.1万円

大阪府…5,596万円、4,950万円、275.6万円

京都府…6,599万円、5,890万円、325.1万円

兵庫県…5,433万円、4,970万円、252.7万円

奈良県…4,532万円、4,398万円、204.8万円

愛知県…5,165万円、4,540万円、250.4万円

※数値左より平均価格、中央値価格、平均坪単価

新築マンション価格が高騰するなか、当然、借入額も大きくなるもの。そこで気になるのが、住宅ローン審査に通るか否か。

国土交通省『令和5年度住宅市場動向調査』で、新築マンション購入者における住宅ローン審査の結果についてみていくと、「希望融資を断られた経験はない」は90.7%。つまり1割は金融機関に「貸せません」といわれています。あくまでも購入者に限定した調査なので、購入に至らなかったケースも含めると、さらに数は増えると考えられます。

〈勤務先〉〈年収〉〈返済負担率〉…すべて「問題なし」のはずが

住宅ローン審査でのエピソードを話してくれた阿部裕也さん(仮名・42歳)。30歳を過ぎてから、現在働いている会社に転職。上場する有名企業で、月収は60万円、年収は1,000万円の大台を突破したといいます。購入を考えているのは、都内8,000万円の新築マンション。2,000万円の頭金をいれ、6,000万円のローンを申し込みました。

返済方式は元利均等、金利は0.5%、返済期間は30年だとすると、月々の返済額は17万9,513円。年収に対する返済額の割合である返済負担率は21.5%。20%前後が妥当といわれているので、不動産会社からも「問題ありません。大丈夫です」と太鼓判を押されたといいます。

しかし、後日、不動産の営業担当から、住宅ローン審査の結果は「不可だった」と連絡。

――あんなに大丈夫っていったのに

と担当者を責める気持ちがありつつ、自分でも「有名企業に10年近く勤めているし、年収も1,000万円以上だし、返済負担率も問題ないし……落ちる要素なんてひとつもないんだが」と疑問に思うことばかりです。

前出の国土交通省の調査によると、希望額融資を断られた理由として最も多かったのが「ほかの返済状況や返済履歴」で40.0%。続いて「年齢」「年収」がともに30.0%。「返済負担率」「勤務先の規模」「業種」「健康状態」と続きます。

阿部さん、やはり心当たりがなく、金融関連で働く大学からの友人にアドバイスをもらうことにしたといいます。

――住宅ローンは基本的にスコアリングで、そこで通らないものを専門部署で判断する

そんな住宅ローン審査の基本的な仕組みを教えてくれたあと、阿部さんの情報をひとつひとつチェック。

――これで通らないはずがないのだが……

「あと、住宅ローン審査の直前や審査中に多額の借り入れを行うとアウトの場合がある」と友人がいうと、そこで阿部さん、「あっ」と心当たりがあるような顔。

――家を買うなら、車も買い替えようと。自分へのご褒美も兼ねて、ちょっと高い車を……

――ローン審査前に?

――審査直前に……

金融機関が返済比率を見る際、車のローン返済含めて基準をオーバーしていると、融資されない可能性が高いとか。金融機関が信用情報をみるタイミングにもよるので、必ずしも住宅ローンの審査前に車をローンで購入したらNGとはいえませんが、車の購入は住宅ローン審査後にしたいところです。

「まさか、そんなことで住宅ローンの審査に落ちるなんて……」と、唖然とした表情の阿部さん。「違う金融機関でトライしてみたら。別の金融機関なら通ることも多いし」と友人からもアドバイス。「友人に色々と話を聞いていれば……」と思いつつ、マイホーム実現に向けて敷居直しをしているところだといいます。

[関連資料]

株式会社マーキュリー『東京都の相場が突出。供給の3割が億ション2023年マンション価格動向』

国土交通省『令和5年度住宅市場動向調査』

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