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まさかお前まで…最愛の妻に続き、溺愛していた犬まで亡くした68歳男性。ペットの供養費用はいくら?自分と同じ墓に入れる?ひとりぼっちになった男性が取った最終手段【CFPが解説】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月23日 10時15分

まさかお前まで…最愛の妻に続き、溺愛していた犬まで亡くした68歳男性。ペットの供養費用はいくら?自分と同じ墓に入れる?ひとりぼっちになった男性が取った最終手段【CFPが解説】

(※写真はイメージです/PIXTA)

浩造さん(68歳)は妻に先立たれ、その後は愛犬と一緒に暮らしていました。愛犬がいたことで妻が亡くなった悲しみを癒やしてもらえたことも大きな存在です。しかし、ある日突然、愛犬が持病の心臓病の悪化で亡くなってしまいました。悲しみに暮れる浩造さんですが、供養をどのようにするか決めかねています。本記事では、CFPなどの資格を持つトータルマネーコンサルタントの新井智美さんが、ペットの供養方法や費用相場について解説します。

唯一の癒しの存在だった「チョコ」

浩造さんの妻和美さんは50代のときに子宮がんにかかり、手術は成功したものの体力の衰えもあり、あまり外に出ることが少なくなりました。以前は友達と外出したり、趣味の集まりに参加したりと活発に動いていた和美さんでしたが、病気になってからはすっかり塞ぎ込んでしまいました。すっかり変わってしまった妻を側で見守っていた浩造さんは「犬でも飼わないか?」と提案。和美さんは久しぶりに笑顔を見せてくれました。

2人が子犬を探したのは保護犬のサイト。近所でちょうど譲渡会が開催されることを知り、早速譲渡会に足を運んだところ、お気に入りの子犬と出会い、トライアル期間を経て無事お迎えすることになりました。迎えられた子犬はチョコちゃんと名付けられ、2人と1匹の暮らしが始まりました。チョコちゃんが小さな頃は病気ばかりで心配なこともありましたが、その可愛さに癒やされる毎日。

しかしある日、和美さんに別のがんが見つかり、発見が遅かったため治療の甲斐なく帰らぬ人となってしまったのです。

浩造さんの悲しみは相当なものでしたが、チョコちゃんがいたからこそ救われたといっても過言ではありません。

その後、数年は浩造さんとチョコちゃんの2人暮らしが続いていましたが、ある日の朝、チョコちゃんが息をしていないことに気づきました。動転する浩造さん。でも、チョコちゃんがもう亡くなっていることは明らかでした。そしてチョコちゃんをどう供養してあげるのがいいのかが分からず、急いで調べ始めたのです。

ペットの飼育頭数は減少傾向に

2020年に発表された資料によると、ペットとして飼われている犬の頭数は約849万頭となっており、全体的には減少傾向にあります。とはいえ、1人暮らしの女性や老人の需要は高く、犬を飼っていることで気持が明るくなるという声や、人との会話数が増えたという声が聞かれます。

確かに朝や夕方、昼の時間でも犬を連れて散歩をしている人をよく見かけますし、そのなかには高齢の人も目立ちますよね。

ペットを飼うことは、高齢者にとっても情緒安定する、散歩が日課になることで運動量が増加するといった良い面での影響が注目視されています。

もちろんペットも生き物ですので、ペットフードや医療費、保険代など多くのお金がかかります。それでも一緒にいて心を癒やしてくれる存在は大切なものでしょう。

犬の平均寿命は14歳~15歳程度

犬の平均寿命は中型・大型犬だと約14歳、小型犬や超小型犬だと14歳~15歳と、小型になるほど寿命が長いことがわかります。しかし、それでも人間に比べると短く、飼っている間に亡くなるケースが大半を占めます。

犬の供養方法にはどのようなものがある?

ペットは人間とは異なり、必ず火葬しなければならない決まりはありません。そのため、戸建てに住んでいるなら、自宅の庭に埋めてあげるなどで供養する人もいるでしょう。

ただ、集合住宅に住んでいるとそういうわけにもいかず、火葬場で火葬する必要があります。最近ではペット専門の火葬場も増えており、人間と同じようにひつぎに入れてお別れの儀式を行ってくれるところもあります。また、火葬後の骨についてもきれいに並べて持ってきてくれるところも。火葬場によっては送迎サービスを行っているところもあるので、車がなくても安心でしょう。

浩造さんは悩んだ末、火葬場で火葬してもらい、チョコちゃんの骨を骨壺に入れて自宅に持って帰ることにしました。このことを「手元供養」と言いますが、人間と異なりペットの骨は自宅に置いていても問題ありません。

他には火葬した後にペット霊園や供養塔などに合祀(ごうし)する方法もあります。

ペットの供養費用はいくらかかる?

ペットの火葬費用は、ペットの大きさや火葬を個別で行うのかそれとも他のペットと合同で行うのかで変わります。また火葬場によっても値段が異なりますので事前に確認しておきましょう。

費用相場としては、2万円~10万円程度と考えておけばいいでしょう。ちなみに浩造さんの場合は中型犬だったことから、骨壺などの費用も合わせて約9万円だったとのこと。ペットの骨をお墓に入れたり、納骨堂に納めたりする場合は15万円~100万円程度と開きがあります。

ただ、合祀(ごうし)を行う場合は、2万円程度と少額で済むケースもあるようです。

ペットを飼うときには別れのときのことも考えておく

浩造さんは毎朝チョコちゃんの遺影とお骨を飾ったチョコちゃん専用の仏壇に水をあげ、話しかけています。最初は現実を受入れられず涙を流していたものの、最近ではようやく落ち着いてきたとのこと。

でも、いまだにふとした瞬間チョコちゃんが帰ってきてくれるような気持ちがすると言っています。毎月チョコちゃんの月命日にはお花を飾り、好きだったおやつをお供えしているとも。家に帰ったときにチョコちゃんの写真とお骨を見ることで安心することもあるそうです。

人間の墓には一緒に入れられない可能性も

浩造さんは自分が亡くなったら、チョコちゃんのお骨も一緒にお墓に入れてくれと子どもたちに頼んでいます。ただ、お寺にあるお墓にペットのお骨を一緒に入れることはまだ認められないケースが多く、その場合は別の供養方法を考えなければなりません。

その際にはペットの永代供養を検討してみてもいいかもしれません。他のペットと同じお墓になってしまうのは悲しいかもしれませんが、定期的に法要を行ってくれるところもあります。

浩造さんはまだしばらく手元供養で過ごし、何年目かの節目に永代供養を考えてもいいかとも思い始めました。子犬のころからずっと一緒にいたからこそ、離れられない気持ちは分かります。ただ、ペットのことだけを考えるのではなく、精神的な負担はもちろん、経済的な負担が残される家族にかからないような供養方法を考えることも大切なのではないでしょうか。

■参考サイト 【2024年最新版】日本のペット飼育頭数は犬減少・猫横ばいに!ペット市場規模も解説 https://media.equall.jp/archives/15331

ペットの供養、どうすればいい?5つの方法別に徹底比較! https://www.aeonlife-petsou.jp/column/condolence/method-of-pet-supply/

ペット供養はお寺でできる|手厚く弔ってもらうための費用や失敗しない選び方https://petlly.jp/column/pet-memorial-service/pets-temple/

新井智美

トータルマネーコンサルタント

CFP

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