2人で年収1,000万円の〈子のいない夫婦〉穏やかに暮らしていたが…「エヘッ、おじゃまします」と自由奔放な姉の「仰天行動」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月20日 10時15分
(※写真はイメージです/PIXTA)
自分たちの意思で子どもを持たない選択をした共働き夫婦である「DINKs」。教育費の負担がない分経済的に有利だったり、子どもがいない分自由だったりと、さまざまなメリットがいわれています。しかし、誰もがそのメリットを享受できるとは限らないようです。
子のいない夫婦の家に転がり込む、夫の母
国立社会保障・人口問題研究所『出生動向基本調査』によると、子どものいる世帯は、1985年に2,078.9万世帯、2000年に1,927.8万世帯、2020年に1,593.7万世帯と、右肩下がり。一方、子どものいない世帯は、1985年に615.5万世帯、2000年に1,001.5万世帯、2020年に1,212.1万世帯と、右肩上がりです。子どものいない世帯には、子どもが独立して実家を出ていったというパターンのほか、そもそも子どもを持たないパターンが含まれ、どちらも増加傾向にあります。
結婚→子どもが誕生し、家族が増える、というのがお決まりのパターンではありましたが、家族のカタチは多様化。あえて子どもを持たないことを選択する夫婦も増えています。田中晃一さん(仮名・45歳)・博美さん(仮名・44歳)のふたりも、子どもをつくらないと決めた夫婦です。
――結婚が40代手前と、結婚適齢期からすると遅めだったのも、子どもをつくらいないと決めたひとつの要因です
――妻はちょうど会社を辞めてフリーになったとき。一番優先すべきは仕事というタイミングだったことも大きかったです
教育関連の会社に勤める晃一さんの給与は、月収で40万円、賞与も含めた年収で600万円ほど。博美さんは月によって幅があり、年収にすると300万~400万円程度だといいます。仕事を優先しつつ、夫婦共通の趣味である自転車を楽しむ……そんな生活を続けてきましたが、ちょっとだけ事情が変わったといいます。
――ひとり暮らしをしていたお義母さん(76歳)が終活の一環で自宅を売却して。今一緒に住んでいるんです
田中さん夫婦が住むのは中古の戸建て。DIYでコツコツとリノベーションしていき、お気に入りの住まいにしたいという想いから購入したもの。部屋数はリビング・ダイニングを除き4つあり、確かに1つの部屋は使わずに物置になっていました。「80代になったら老人ホームに入るから、それまで住まわせて」と頼まれたのがきっかけだとか。
――お義母さんは全然人に干渉しない人なので、同居していてもほとんど気にならない。たまに顔を合わせて「あっ、いたんだ」とギョッとすることはありますが(笑)
株式会社AlbaLinkが行った『親との同居に関する意識調査』によると、親との同居するメリット1位は「金銭面で楽になる」で54.8%。一方でデメリットとして最も多くあがったのが「気を遣って自由に過ごせない」で19.8%。
田中さん夫婦にとっては、親と同居していてメリットもデメリットも特にない、といったところでしょうか。
子のいない夫婦の家に転がり込む、夫の姉
親と同居しつつも穏やかな生活。しかしさらなる珍客がチャイムを鳴らします。
――エヘッ、おじゃまします
そういってやってきたのは、晃一さんのお姉さん、香織さん(仮名・48歳)。その横には小学生のひとり娘の姿。大き過ぎるスーツケースを2つも持っていて、何やら嫌な予感がします。
――どうしたんだよ、姉ちゃん
――旦那と別れるから帰ってきたわ
――えっ、それでなんでここに?
――だってここ、実家じゃない。離婚して実家に戻るって定番じゃない
――いやいやいや、実家は母さんが売ったからないじゃない
そんな会話をする晃一さんと香織さん。香織さんとしては「親が住んでいるところ=実家」だといいます。
――そう、私は「実家への出戻り」。どこの部屋、使っていい?
自由奔放な香織さんは、会社を辞めて海外に行ったかと思えば、突然、フィアンセを連れて帰国。子どもが生まれて少しは落ち着くかと思えば、今度は離婚。話を聞いている限り、原因は香織さんにありそうですが……。とりあえず、晃一さんの書斎として使っていた部屋を明け渡した田中さん夫婦。博美さんとしては、義母ならまだしも、なぜ義姉とも同居しなければならないのか、納得がいくはずがありません。
厚生労働省『令和5年 人口動態統計(確定数)の概況』によると、2023年の離婚件数は18万3,814件。そのうち、夫妻の一方が外国人の離婚は8,772件、さらに妻日本人・夫外国人の離婚は2,728件でした。国別にみていくと、「韓国人」との離婚が最も多く、以下、「中国人」「米国人」「ブラジル人」「フィリピン人」と続きます。
「夫の実家が私たちの家になるなんて……そんな発想なかった」と博美さん。無下に追い出すこともできず、奇妙な同居生活は続いているといいます。
[参考資料]
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