ズルくないですか?手取り21万円・28歳サラリーマン「コンビニ弁当」でさえご馳走だが「上げ底弁当のステルス値上げ」に怒りの涙
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月22日 5時15分
(※写真はイメージです/PIXTA)
毎月のように報道される値上げのニュース。「材料費も人件費も値上がりしているから、仕方がないよな」と理解を示しつつも、値上げの手法によっては怒りや悲しみを与えてしまうこともあるようです。
再び実質賃金マイナスへ…生活苦からの脱出は不透明
厚生労働省『毎月勤労統計調査 令和6年8月分結果速報』によると、一般労働者の所定内給与*1は33万3,182円で前年同月比2.9%増と過去最高の伸びをみせ、また現金給与総額*2は37万7,861円で2.7%増とこちらは41ヵ月連続のプラスを記録しました。
*1:労働協約、就業規則等によってあらかじめ定められている支給条件、算定方法によって 支給される給与でいわゆる基本給、家族手当、超過労働手当を含む「きまって支給する給与(定期給与)」から、超過労働給与を引いたもの
*2:賃金、給与、手当、賞与その他の名称の如何を問わず、労働の対償として使用者が労働 者に通貨で支払うもので、所得税、社会保険料、組合費等を差し引く前の金額
一方で、令和2年平均を100とした際の実質賃金指数は、84.1で0.6%減。3ヵ月ぶりのマイナスとなりました。6月調査では前年同月比1.1%増と27ヵ月ぶりのプラスを記録、翌7月調査でも0.4%増と、給与高が物価高を上回る状態が続き、私たちの生活が楽になる兆しという専門家の声もありました。しかし、一時的に実質賃金がプラスに転じたのは、夏の賞与の影響が大きく、大半がベースアップには及んでいないよう。結果、私たちの生活は苦しいまま、というわけです。
とりわけ、値上げを実感するのがお米。令和の米騒動と、スーパーからお米がなくなる騒動から1ヵ月。スーパーには何もなかったように米袋が積まれていますが、騒動前と比べて大幅に価格はアップ。あちらこちらから悲鳴が聞こえてきます。
総務省『2024年9月小売物価統計調査』によると、米5kgの全国平均は3,038円。先月は2,650円、半年前の4月は2,228円と、この半年で36%も値上げ。庶民の食卓を圧迫しています。
コンビニ弁当でも贅沢…いまどきの若手サラリーマンの生活
――最近、お昼はバナナ1本で我慢ですね
菊池颯太さん(仮名・28歳)。会社近くでバナナ1房を198円で購入。1房には大抵5~6本のバナナがついているので、1食あたり40円以下。さらにお茶のペットボトルを98円で購入し、お昼ご飯を済ませているのだとか。
月収は28万円ほど。住民税が1.8万円、所得税が7,000円ほど引かれて、手取りは21.5万円ほどになります。そこから月7.5万円の家賃、月2万円ほどの水道光熱費と通信費、月1.5万円ほどの奨学金の返済。日常品や服飾代、交際費、さらに結婚に向けてと自身に課した月5万円の積み立てを引いていくと、削れるのはやはり食費。できれば月1万円以内に収めたいといいます。
朝食は「食パン8枚切り98円」を毎日1枚と、「牛乳1パック238円」を1週間で飲み切ります。1ヵ月の朝食代は1,300円ほど。
昼食は「バナナとお茶」で1日あたり137円。1ヵ月3,000円ほどです。
1ヵ月の食費を1万円以内に収めるなら、夕食にかけられるのは月6,000円はありません。1食あたり200円以下。これで何が食べられるのかというと、少々眩暈がしてきます。
――卵かけごはんや納豆ご飯が定番ですね。健康を考えて野菜が食べられるといいのですが……最近は高くて
残業で遅くなった日はお米を炊くのは億劫で、ついつい高くてもコンビニ弁当に頼ることも。
――月に数回でしょうか。自炊をしたら安く済むのに……贅沢していると罪悪感を抱く一方で、普段とは違って「おかず」がある。すごく幸せな気分になる
そんな状況のなか、怒りを覚えるのはステルス値上げだといいます。いわゆる価格は変えず、内容量を減らすという値上げ手法で、某コンビニではお弁当の底上げ容器が「ステルス値上げではないか」と炎上中。菊池さんは「物価高のなか、何とか価格を維持しようと工夫をしているのだろう」と理解を示しつつも
――やっぱり、ズルいですよね。見た目ではわかりにくくて、「あれっ、ご飯これしか入っていない」と途中で気づく……すごく悲しい気分になり、幸せな気分が台無しです
コンビニ弁当。売り手が考えている以上に価値を感じ、幸せな気持ちまで抱く人もいます。どうか、この熱烈なファンをガッカリだけはさせないでいただきたいものです。
[参考資料]
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