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もう少しお金を入れてくれないか…年金月16万円〈78歳母〉が実家暮らしの〈52歳長男〉に直談判。月収50万円だが「月1万円すら限界」の衝撃回答、まさかの理由に唖然

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月30日 7時15分

もう少しお金を入れてくれないか…年金月16万円〈78歳母〉が実家暮らしの〈52歳長男〉に直談判。月収50万円だが「月1万円すら限界」の衝撃回答、まさかの理由に唖然

(※写真はイメージです/PIXTA)

何かと物騒な事件が続くなか、高齢の親の1人暮らしは心配です。そこで実家に戻って親との同居生活をスタートさせるケースも増えているようです。そこで考えたいのが「家にいくらいれるか」ということ。あまりに少ないと批判されることもあるようです。

父が亡くなり母だけになった実家に、長男出戻り

10年前に夫と死別した山本純子さん(仮名・78歳)。住まいは市郊外に建つ、築45年の戸建て(持ち家)。子ども3人(男・男・女)を育て上げた自宅で、現在は長男の大輔さん(仮名・50歳)と二人暮らしです。

2020年に行われた国勢調査によると、総世帯数は5,570万4,949世帯。そのうち65歳以上が1人でもいる世帯は2,265万5,031世帯。そして、山本さん宅のように、高齢者の母親と子どもからなる2人家族は196万7,960世帯あります。

【高齢者のいる世帯のいろいろ】

●高齢者が1人でもいる…2,265万5,031世帯

・高齢者が1人いる…1,256万8,138世帯

・高齢者が2人いる…973万1,365世帯

・高齢者が3人以上いる…35万5,528世帯

●ともに65歳以上の夫婦世帯…583万0,834世帯

・65歳以上夫婦と、夫の両親からなる世帯…1万1,385世帯

・65歳以上夫婦と、妻の両親からなる世帯…4,871世帯

●65歳以上の母親と子の世帯…196万7,960世帯

●65代以上の父親と子の世帯…43万5,030世帯

高齢者の母と、50代の子。その暮らしぶりを聞いてみると、純子さんの年金月16万円で生活のすべてを賄っているのだとか。純子さんの亡くなった夫の遺産も手つかずで残っているので、経済的に困っているということはないそうです。

もともと市外で働いていた大輔さんは、純子さんがひとり暮らしになるタイミングで実家に戻り、母との同居をスタートさせました。食事や家事全般は母の役目、ゴミ出しや買い物など、力を必要とする家事は大輔さんが担当していたり、手伝ったりしているようです。しかし家には毎月1万円しかいれておらず、「社会人としてどうなの?」と、弟や妹から批判の声も。高齢女性のひとり暮らしは何かと不安がつきまとうなか、純子さんとしては大輔さんが一緒に暮らしてくれているだけで安心という事情もあるようです。

大手勤務の長男「家に1万円入れるのも精一杯」の理由

大手メーカー勤務の大輔さん、給与は月収で50万円ほどだと純子さん。

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、大手メーカー(従業員1,000人以上・製造業)勤務のサラリーマン(平均年齢42.1歳)の平均月収は40.1万円、賞与も含めた年収で739.5万円。50代前半だと、平均月収は49.5万円、年収で909.8万円です。大輔さん、平均値と比べても、遜色のない給与を得ているようです。

【年齢別・大手メーカー勤務のサラリーマンの平均給与】

20~24歳:22.7万円/407.0万円

25~29歳:27.5万円/511.7万円

30~34歳:32.1万円/611.6万円

35~39歳:38.1万円/714.2万円

40~44歳:42.5万円/789.8万円

45~49歳:45.6万円/841.7万円

50~54歳:49.5万円/909.8万円

55~59歳:51.4万円/935.1万円

60~64歳:42.5万円/766.5万円

65~69歳:33.0万円/529.7万円

※数値左より平均月収/平均年収

50代は、どの業種でもサラリーマン人生、給与が最高到達点に達するとき。しかも大輔さんは独身なので、子どもの教育費もかかりません。もちろん実家暮らしだから、住宅ローンの返済ももちろんなし。そのような立場でありながら月1万円しか入れないのは、「甘え過ぎ」と批判されても仕方がないかもしれません。

純子さんも、ほかの子どもたちに促されたこともあり、「確かに、月1万円だと社会人としてのけじめがつかない」と考えを改め、大輔さんに直談判することに。

――大輔、もう少しお金を入れてくれない?

母からの申し出に長男・大輔さん、意外な反応が返ってきたといいます。

――1万円だって限界

思わず、耳を疑う回答。月収50万円、手取りにしたら40万円を下回るくらいでしょうか。それでも残りのお金をどこに使っているというのでしょうか。ストレートに疑問を口にしたら、「そんなこと、母さんにいわれる筋合いはない」と逆ギレ。そのまま何もいえなくなったといいます。

一連のやりとりを、次男や長女にも話したところ、大輔さんに関して新たな情報が。どうも女性の影があるというのです。その女性は夜の店で知り合ったらしく、どうもその家族を養っているらしいというのです。恋愛経験に乏しい大輔さん、今回も女性にいいように使われているのではないか……次男や長女の見立てです。

――騙されているということ?

――そこまではわからないけど。いい大人なんだから、どうお金を使おうと勝手だけど、借金だけはしないように注意して

と次男や長女。また万一、相続という話になった場合、その女性に遺産がいかないよう、いまのうちに対策はしておいたほうがいいとも。

――なんともいえない展開になってきました……

急に気が重くなってきたと純子さん。ただ大輔さんのためにも、もう少し探ろうと思っているといいます。

[参考資料]

総務省『令和2年国勢調査』

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』

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