「生活費の補填」「観光地に行きたい」を超える“動機”とは?…いま、50歳以上のシニア人材が「リゾートバイト」を始めるワケ
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月7日 9時15分
(※写真はイメージです/PIXTA)
リゾートバイトというと、「夏休みなどの長期休みに大学生や若者がチャレンジするもの」というイメージがある人も多いかもしれませんが、近年はミドル・シニア世代の雇用が増えています。では、なぜ50歳以上のシニア人材はあえて「リゾートバイト」を選んでいるのでしょうか? 株式会社ダイブが行ったアンケート調査結果をもとに、「リゾートバイト」を始めた理由」についてみていきましょう。
50代・60代のシニア層が「リゾートバイト」に注目するワケ
健康寿命の延伸や少子高齢化による年金の減少など、さまざまな理由から50代以上のシニア層が働く光景も珍しくなくなっています。こうしたなか、シニア層がバイト先として「リゾート地」を選ぶケースが増えています。いったいなぜなのでしょうか?
今回、株式会社ダイブが行ったアンケート調査※をもとに、「リゾートバイト」を始めた理由」についてみていきましょう。
※ 全国約4,600施設以上の観光施設に特化した人材サービス事業を行う株式会社ダイブが、「リゾートバイトダイブ」を通じてホテル・旅館で働いたことのある50歳以上のシニア人材を対象にアンケート調査を実施。複数回答可で、「リゾートバイト」を始めた理由について聞いた。
第3位:生活費を補うため(38.8%)
第3位は、「生活費を補うため」。少子高齢化などを背景に年金だけで生活するのが難しいいま、日々の生活費を補うためにバイトを始めるシニア層が多くいるようです。
第2位:観光地にあるホテル・旅館で働きたかった(50.6%)
第2位は、「観光地にあるホテル・旅館で働きたかった」というもの。50.6%と、回答者の半数以上の人がこの理由を選んでいます。
テレビの特集などを見て、「こんな立派なホテル(旅館)で働けたらどんなにいいだろう」と思ったことがある人も少なくないはず。客として豪華な宿に泊まるとなるとお金がかかりますが、リゾートバイトであれば憧れの宿で働きながらお金がもらえるとあって、この願望を行動に移しているシニア人材が多いといえます。
リゾートバイトは「非日常」だらけ
第1位:新しい環境で経験やチャレンジをしたかった(53.6%)
リゾートバイトを始めた理由の第1位は、「新しい環境で経験やチャレンジをしたかった」というもの。
「長い間サラリーマンをしていたが、定年を機に新しいことを始めたいと思って」「起業を視野に入れ、まずはリゾート地でバイトをしたくて」など、これまでの暮らしから心機一転、新たな挑戦をするためにリゾートバイトを選んでいる人が多いようです。
リゾートバイトの魅力は、いくつかあります。まずは、「期間限定」で働けるところ。リゾートバイトの勤務期間は「1~3ヵ月」が一般的で、“旅行しながら働く”と考えるとかなりの贅沢な旅。もしも予想とは違う環境に戸惑っても、ゴールが決まっているなら頑張ることができます。
「働きながら学べる」のも、魅力のひとつ。観光地は外国人観光客が多く、接客の際に英語を使う必要があるケースも少なくありません。家で勉強をしているといつの間にか飽きてしまう人も、リゾートバイトなら働きながら“生きた英語”を学ぶことが可能です。
また、住み込みが前提となるリゾートバイトは、期間中寮暮らしとなります。寮には「相部屋」「個室」の2タイプがあり、相部屋なら新しい友人ができること間違いなし。「働いたあとは、なるべく静かな環境で寝たい」という方は、個室寮完備の勤務地もたくさんあるため、狙って調べるといいでしょう。まかないがついている場合は、食費もタダ。出費を抑えながら稼ぐことができます。
さらに、温泉地などを勤務地に選んだ場合は、労働後に毎日温泉三昧なんてことも……! 働きながら心身の疲れを癒し、まさに「非日常」の幸せを感じることができるのです。
「リゾートバイトを始めた理由」TOP10
以上、TOP3を見てきました。「リゾートバイトを始めた理由」、気になる4位以降は下記のとおりです。
「生活の変化が欲しい」や「新しい友人づくりのため」など、前向きな変化のためにリゾートバイトを選択している人が多いようです。
観光業界は「人手不足」…アルバイトから正社員になる道も
インバウンド需要が高まり、どこの観光地も外国人観光客で溢れているいま、観光業界は「人材確保」が急務となっています。そのため、アルバイトで雇用したあとに「準社員」や「正社員」として雇ってくれるケースが少なくありません。
第3位の理由にもあったとおり、生活費を補うなどの目的で収入を増やしたい方や安定させたいシニア人材にとっては、リゾートバイトはまさに”Win-Win”状態。
「働きたいけど、マンネリは嫌だ」と思っている人は、新たな人生としてぜひ一度トライしてみてはいかがでしょうか。
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